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ポポロクロイス物語〜ピエトロ王子の冒険〜 レビュー

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絵本を読むような懐かしさ

 誰もが、子どもの頃に「絵本」を読んだことがあると思う。『ぐりとぐら』でもいいし、『三びきのやぎのがらがらどん』でもいい。シンプルな物語、広がりのある絵。そこに、読者(あなた)の想像力がプラスされて、絵本の世界は豊かに味わいを増していく。大事なことは、読者が絵本の世界に入っていけること。読み直しているうちに、いつしか読者は絵本の登場人物と友達になり、仲間になり、親友となる。子供のころに読んだ絵本を捨てられないまま、大人になっても大事に撮ってあるなんて人も多いだろう。
 プレイステーションで1996年に発売された『ポポロクロイス物語』というシリーズは、絵本のような味わいを持つ、かけがえのないゲームだった。小さなピエトロ王子が、母を探して長い旅に出る。気弱な魔女のナルシアやまっすぐに生きる白騎士、悪になりきれないガミガミ魔王。どいつもこいつもかわいらしくて、やさしい登場人物たち。彼らに会うために、何度も遊んだ人も多いはず。ちなみに、僕もかなり何度も遊びました。遊ぶたびに「涙がポポロ」。わかりやすい話の展開に、親しみやすいアニメーション。そこにプレイヤーである自分の思い入れがくわわって、とても楽しいRPGにしあがっていたのだ。2000年に発売された『ポポロクロイス物語II』はアニメーションをふんだんに収録していたため、なんとCD-ROM3枚組という超大作ぶりだったけれど、味わいは変わらず。さすがポポロと楽しませていただいたわけである。

PSP版の大胆なアレンジ

 そのプレイステーションの『ポポロクロイス物語』2作をアレンジしたのが、今回のPSP®版の『ポポロクロイス物語』。ピエトロ王子と5年ぶりの再会(PS2版の『ポポロクロイス物語』ではピエトロの息子のピノン王子が主人公。ピエトロは王様になっていた)。
 PSP®になったとはいえ、グラフィックもアニメーションも、あのときのまんま。かわいらしいピエトロ王子のアニメーションに、グッときた。かつて遊んだことのある僕としては、かなり懐かしい。
 でも、初めて見る人から見たらどうだろう。アニメーションなんて、当たり前のPSP®時代。『ポポロクロイス物語』の平坦なマップは古臭いゲームだと思われるかもしれない。
 そう思って、遊んでみたら、驚いた。ずいぶん現代風の大胆なアレンジがなされている。
 まず、テンポ。キャラクターの移動が常に駆け足(ダッシュ)。だから、目的地に着くのに余計な時間がかからない。しかも、ゲーム中のイベントも細かくカットされていて、ストーリーが留まることなくどんどんと展開していくのだ。
 次に、戦闘。今回の戦闘では「オート」を選んでおくと、キャラクター達が自動的に技を選んで、戦ってくれる。しかも、その「オート」が強い! いわゆるボス敵以外は、ほぼ「オート」にまかせっきりでOK。キャラクターはみるみるうちに強くなる。僕は物語を追うことにのみ、専念できる。
 最近のゲームは、ストレスをいかに減らし、テンポよく楽しませるかということに注力しているものが多い。PSP®版『ポポロクロイス物語』のアレンジは、まさしくノンストレス、テンポアップ。骨子となる物語と絵は懐かしく、ゲーム部分はプレイヤーの感情移入を誘導するために、縁の下の力持ちを担う。
 これは「絵本」だ。PSP®時代の新しい「絵本」としての『ポポロクロイス物語』。じんわりとしみじみ、楽しみたいゲームなのである。


 
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パッケージ ポポロクロイス物語〜ピエトロ王子の冒険〜
好評発売中
希望小売価格2,667円(税込2,800円)
©2005 Sony Computer Entertainment Inc. ©Yohsuke Tamori
『ポポロクロイス物語 〜ピエトロ王子の冒険〜』公式サイト



次回予告サルゲッチュP!

サルサルサルサルサルゲッチュ! 
次回はプレイステーションを代表するアクションゲーム『サルゲッチュ』にいよいよ挑戦。
さて、何匹のサルをゲッチュできるのか! 乞うご期待。

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