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やるドラ ポータブル レビュー

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アニメ数珠つなぎの参加するドラマ

 たっぷりアニメを! 存分にドラマを。4つの季節を舞台に、4つの記憶の物語が咲きほこる。『やるドラ』シリーズはちょいノスタルジーを感じさせる、エバーグリーンな傑作シリーズだ。サイコスリラー、ラブストーリー、ハードボイルド、ノスタルジー。4つの物語のプリズム。どの物語もキャラクターデザイナーと作画監督が違い、まったく違ったタッチの映像が繰り広げられる。
 どれから遊ぶか、どれが好みかはひとそれぞれだろうけど、どの作品も独特の世界を十分に築きあげている。しかも、ひとつの結末だけでなく、数十種類もの結末が用意されているため、何度でも何度でも楽しめる。ひとつの結末を知るたびに、物語の深みが増していき、世界が広がる。最後には、まるで文庫本一冊を読み終えたとき以上の充実感が味わえることだろう。

7年ぶりに再会した『やるドラ』

 そもそも『やるドラ』とは98年ごろにスタートしたシリーズだ。アニメ業界でも名高い制作会社プロダクションIGが企画・原案を担当。アニメの映像を観ながら、ひとつの物語の結末を探し当てるというゲームのシリーズとして制作された。 ときはプレイステーションが発売されて4年。当時の『やるドラ』発売の頃には深夜に『ラ・ドルヤ』というテレビ番組が放映された。テレゴングと呼ばれる電話投票システムを使い、テレビの視聴者の投票にあわせて、物語が変化していくという仕掛けのアニメ番組だ。視聴者参加型のテレビ番組として、話題になったことを覚えている。
 観るだけのドラマではなくて、やる(参加する)ドラマ。自分の「選択」の結果が「映像」で返ってくるという「大きなごホウビ」がうれしい。ところどころに現れる選択肢を選びながら、物語がうねり、流れていく。はたして自分の行なった選択が正しかったのか、幸福をもたらすのか。その結果に胸を躍らせることができるのだ 。

4つの思い出を探る旅

 では、ひとつひとつ作品を振り返ってみよう。『ダブルキャスト』は記憶喪失の少女が、因縁のある映画の主演を演じるサイコサスペンス。ひと夏の海を舞台にした、さわやかな物語が印象的だ。謎の人物に狙われるサスペンスと過去の因縁がからみあい物語は複雑な色合いを見せていく。  
  『季節を抱きしめて』は桜の花散る春が舞台の三角関係ラブストーリー。幼なじみの女の子と、記憶を失っているけど初恋の人にそっくりな女の子。その子のあいだで主人公は揺れ動く。  『サンパギータ』は何者かに追われている外国人の子をかくまうストーリー。彼女は拳銃を持ち、過去の写真を持ってはいるが記憶を失っていた……。  
  『雪割りの花』はグッとアダルト。恋人と記憶を失ったOLに恋する主人公が、いつしか恋人としてふるまうようになっていく。記憶の中の恋人の思い出と主人公の現実をどうやって折り合っていくのか。  
 どの物語も主人公は大学生、記憶を失った女性とのエピソードが語られている。PHS、パソコン、ラジカセ、留守番電話と、それぞれの物語に登場する小道具は、いま見るとやや時代を感じさせるものだけど、それもまた味わいのひとつ。『やるドラ』シリーズは思い出の物語。「あのとき、あのころ、こうしていればよかった!」と思う気持ちが、さらなる探究心を呼び起こすのだから。

 
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パッケージパッケージ
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『ダブルキャスト』『季節を抱きしめて』
『サンパギータ』『雪割りの花』
好評発売中
いずれも希望小売価格3,800円(税込3,990円)
©2005 Sony Computer Entertainment.All rights reserved.
やるドラ 公式サイト



次回予告【Hg】ハイドリウム

ぽろぽろっとこぼれる水銀の玉を、床を傾けながらゴールへ導く。
子どもの頃に遊んでいた「水遊び」を思い出す、ありそうでなかった液体ゲーム。
いま、流行の物理ゲームです!

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