■デッキタイプ別行動予測
もう1つちょっと特殊なデッキタイプ別の行動予測も見ていきたいと思います。
相手の行動から持っているカードが読み取れることがあります。最も分かりやすいのが属性デッキでしょう。
序盤に『カイ・シエイの喚び火』を召喚した場合は火属性デッキの可能性が高くなりますし、『ドワーフの鍛冶場』などコンボデッキのキーカードが召喚された場合などは土属性に偏っていることが容易に推測できます。
また、リセットデッキについてもこちらのCHECKまで何もせずにマナを貯めているなら『機巧の神 ファセウス』を召喚してくる可能性が高く、まんべんなく細かいダメージを与えてくる場合には『教示者 ウィザック天変』を使用される可能性が高いといえます。
火属性デッキと判別できれば、相手はF2とF7の火フィールドは絶対に確保したいはずです。そこで火フィールドを優先的に押さえ、敢えて対立属性である水フィールドを残していくことで相手の行動を大幅に制限することが可能になります。
また、リセットデッキだと判別できたのであれば、ファセウスを召喚したい中央フィールド(F5)を占拠してしまったり、フィールドをひっくり返されたときにフィールドボーナスを受けられるようなクリーチャーを用意しておいたりといった対策をすると良いでしょう。
このように相手が持つカードの傾向が分かれば、より簡単に行動予測を予測することが可能となり、確実な結果を出すことができるのです。
■まとめ
2回に分けて対戦相手の行動予測について書いてきましたが、色々と分かり難い部分もあると思いますので、ここでちょっとまとめてみます。
前回のコラムで説明した「マナコストによる行動の制限」は、相手の持つマナから召還される可能性があるクリーチャーの上限を絞ります。これは簡単にトラッシュされたくない重要なクリーチャーを召還するときやCHECKを仕掛けるときに特に意識すると良いでしょう。
そして、今回のコラムで説明した「フィールドによる行動の制限」は、クリーチャー配置の駆け引きです。フィールドについて得に重要なのは『角は有利』ということで、これを意識するだけでも大分変わってきます。
フィールド上での駆け引きのコツは、次ターンの相手の行動とそれに対応した自分の行動を考えることです。将棋の上達法にまずは“3手先を読む”というのがありますが、EOJも同様です。将棋のようにきっちり先が読めるわけではないですし、実際には読みと違う行動で対処されることもありますが、先の先まで読むよりも、まずは3手先を読むということを心がけると良いでしょう。
【ポイント】
- 相手のマナを把握し、最大反撃を予測する
- 角を取り自分に有利な形を作る
- 3手先を考えプレイする
簡単にポイントに整理するとこの3点になります。色々なデッキが存在するEOJはゲームとして複雑な側面を持っていますが、どんなデュエルにおいても根本的にこの3点を意識できるかどうかに懸かっているのではないかなと思います。
状況は限りなく変化していきますが、結局は、自分と対戦相手のフィールドの取り合いであり、駆け引きです。自分のクリーチャーを活かすだけでなく、相手のクリーチャーの召喚についても考えられれば、より深く柔軟な戦いができるようになるでしょう。
対戦相手の行動予測は、1ランク上の戦いをする上で絶対に欠かせないプレイングですし、考えてプレイした結果、自分の思い通りの展開になったときなどはEOJで最高に嬉しい瞬間です。
ぜひぜひ、意識して欲しい部分です。
それでは、また。
浅原 晃
『マジック:ザ・ギャザリング』の世界選手権でベスト4に輝いたこともある本格カードゲーマー。マジックの大会での獲得賞金総額は700万円強(2008年3月現在)。とくにデッキ構築者としての手腕は世界レベルでの声望を集めている。マジック以外のさまざまなカードゲームにも精通しており、『THE EYE OF JUDGMENT』でも草創期から月刊GAME JAPAN誌(Hobby Japan社)のメインライターとして活躍している。 |