“PS3”版『FORMULA ONE CHAMPIONSHIP EDITION』は2006年開幕時の最新データを採用。またスーパーアグリF1チームのデビューマシン「SA05」も、本作ではドイツGPより新投入された「SA06」にアップグレードされている。
1台のマシンあたりに使用されるポリゴン数は“PS2”版『Formula One 2005』の20倍、通常は見えないマシン内部のエンジンやラジエーター、パイピングまでもがモデリングされ、さらにはアルミ、鉄、カーボン、布といった材質による質感の差もそのまま表現している。特にリプレイ画面では、磨きこまれたボディ表面(特にマクラーレンのクロム塗装は必見)やドライバーのバイザーに反射する周囲の景色、上下するカーボン製のサスペンションアーム、タイヤ表面はコースアウトすれば砂や草が付着し、走りこんでいくと磨耗してトレッドパターン(表面の溝)が減って行く様子までがハッキリと分かる。停止時にマシンのエクゾーストから立ち上る陽炎も、実際に温度差のある気体モデルを使用したエフェクトとなっている。
また、ウェットレースの演出も必見。カメラに付く水滴はマシンが止まっている時は真下に流れるが、スピードが上昇するにつれ左右、そして全周囲へと広がっていく。特に大雨のときは、前を走るマシンの上げるウォータースクリーン(水しぶき)で前方視界がほぼゼロとなってしまい、かすかに見えるのは点滅するテールランプのみ。実際の雨のレースではF1ドライバーは前ではなく横を見て走る、と言われるが、その凄さ、難しさが実際に体験できる。
タイムアタックモードでは、今まで無かった朝焼けの中でのレースとなる。まだ太陽の位置が低いため、視野に飛び込んでくる日光、路面からの強烈な照り返し、そして木々から洩れる陽光などなど、次世代機ならではの画面演出が可能となった。
本作は、マシンがダメージを受けた際の演出も大幅に強化。カーボン製のウイングやサスペンションアームが砕け散る様子をリプレイでじっくり見ることも可能。
全22名のドライバーの顔をレーザースキャニングする事で採取した3DCGデータは今までのゲームとはくらべ物にならないぐらいの再現度。さらには、笑ったり怒ったりと、表情の変化までもが再現される。
本作はファンからの要望が一番多かったフォーメーションラップも搭載。決勝の前にサーキットをゆっくり一周してタイヤを暖めるためのものだが、その後に待つレーススタートに向け、緊張感が徐々に高まっていく様子はまさに「嵐の前の静けさ」。“PS3”版ではタイヤ温度も画面に表示されるため、本物のドライバー同様に左右にマシンを振ったりホイールスピンでタイヤの温度が上昇していく様子も楽しめる。
※プレイヤーの任意で、または意図的な逆走などのルール違反を犯すと強制的に本線までスキップされます。
本作では、「ドルビープロロジック II」(5.1ch音声データを一度2チャンネルに圧縮、その後ソフトで展開してチャンネル毎に分離するシステム)ではなく、最初からドルビーデジタル5.1ch信号を出力しているのでサラウンド効果は抜群。エンジン音自体のクオリティのみならず、トンネル内での反響や後ろから迫るライバル車の左右の位置も判別可能。F1マニアであればエンジンマニュファクチャラーまでもはっきりと分かる!?
※PCM5.1chにも対応。
本作の実況は、ドライバーやチーム名、周回数を切り貼りしてつなげるシステムを改良した新たな実況方式を採用。より自然なアクセントに進化した実況が楽しめる。解説陣はおなじみ、実況にフジテレビの塩原恒夫アナ、解説には今宮純、川井一仁の両氏を起用。
キャリアモードの進化
無名のドライバーとしてキャリアをスタートし、レースに出場して好成績を挙げF1チームからオファーを受け、さらに成績を残し、5年間でF1サーカスの頂点を目指す、というユーザーからの評判が高いこのモード。内容の進化もさる事ながら、今年からこのモードでも実況音声が流れるようになった。
理想的な走行ラインを表示したり、ブレーキやステアリングを自動的にアシストする「ドライバーアシスト」。オーバースピードでコーナーに進入しようとすると自動的にブレーキをかけてくれる「ブレーキアシスト」。ステアリングを思いっきり切っているだけでも各コーナーごとの最適なステアリングアングルに自動修正してくれる「ステアリングアシスト」といった各種アシスト機能のオン/オフがさらにスムースに。
「バーチャルレーシングライン」もコース上に色つきの走行ラインが全て表示される初心者向けタイプ以外に、通るべきポイントだけが半透明の点で表示される中級者向け「バーチャルマーカー」タイプも登場。
「バーチャルレーシングライン」で表示されるラインは、様々なセッティングのマシンを走らせた場合の理想的走行ラインを平均化したもので、マシンのセッティング、燃料搭載量、タイヤの磨耗具合、そしてプレイヤーのドライビングスタイルにより理想のラインは多少変化する。クリッピングポイントをどのようなアプローチで通り抜けるかを追求することはより速く走るためにとても大切な要素。さらなるステップアップを目指す中級者にとって、本作の「バーチャルマーカー」はその練習に最適。
Racing Car Evolution
今年は単にドライビングスキルだけでは無く、フリー走行時にマシンのセッティングを仕上げていき、その分析力がチームに評価されるなどより本物に近いドライバー体験が出来るようになった。
「Single Weekend」、「World Championship」、「Career」モードに新採用された「Race Car Evolution」機能は、金曜日のフリー走行時にマシンのパーツごとにセッティングを変えてテストを繰り返し(例えば燃料を満タンにして2周、その後、タンクを空にして2周し、その挙動の変化を体験する)、その結果によってサーキットに合わせたマシンセッティング、さらにピット戦略までを自動的に設定してくれる。セッティングの知識の少ない初級者、中級者には非常に親切な機能。













