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俺の屍を越えてゆけ 続編への道 「俺の屍を越えてゆけ」続編の進捗状況について、随時お伝えして参ります!

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制作日誌38: 発売前後、日本から海外まで

2014.07.31

SCE『俺屍2』制作チームです。発売後、ようやく日誌を書くことができました。
発売週はもちろん、その翌週も仕事はいっぱい。日本版のマスターUp時期も相当な作業量でしたが、
発売! 即、お休み! というわけにもいかず、相変わらず黙々と仕事をしておりました。
今回は、そんな発売前後の様子をお届けしようと思います。



発売前のお祭り騒ぎ



15年ぶりの新作の発売。
これだけ時間が経ってしまうと、
初代『俺屍』が発売された当時の様子を覚えているスタッフも少なくなってしまいました。
そもそも前作は初回販売数も少なく、メディアで大きく取り上げられることもなく、
スタートは静かなものでした(TVCMだけは初代から展開していますが)。



それが今回は規模が違いました。リメイクのPSP®版でもけっこうな宣伝を行ってもらいましたが、
『俺屍2』ではTVCM、Web広告、雑誌の広告やらニコ生などなど、
はたまた品川のSCEJAビルの受付でも、お姉さんたちがコーちんや浴衣の格好をしてくれたりと、
公的な場所から私的な場所まで、余すところなく『俺屍2』を盛り上げていただきました!



↑いきなり受付にコーちん(交神の儀Ver.)!
さらに翌日は、浴衣姿で業務をこなすお姉さんたち。
『俺屍』関連で社内がこれだけ盛り上がったのも初めてです。
この時期にご来社いただいた皆様は、さぞ驚かれたことと思います。
桝田さんも、この様子を見るために品川にやってきて、記念に撮影も行いました。



↑打って変わって、こちらは発売直前の都内販売店さんの様子。
大型TVコーナーを『俺屍2』のPVで占拠していただいたり、階段やエスカレーターの壁にイラストをバーンとォ! 展開していただいたり、なかには床の装飾まで! デカデカとプリントされたコーちんが可愛くてインパクトがありますが、かなりの確率でお客さんに踏まれているんじゃないでしょうか(笑)





そして発売の数日前は、熊本のアルファ・システムにもお邪魔しました。
最初に完成した『俺屍2』のサンプル版をスタッフ皆さんに届けにいくという、
贈答の儀と、あわせて軽い打ち上げも。
とはいえ、これでアルファさんともしばらくお別れ…ではありません!
海外版のスケジュールなど、まだまだお仕事は続いていきます。
しっかりとミーティングも行ってまいりました。



↑スタッフ分のサンプルとなると、かなりの量になります。
今回は日誌担当もサンプル持ちとして熊本出張に参加(指がちぎれそうに…)。
大量のサンプルを見ると、発売目前であることを実感いたします。
贈答の儀の際は、佐々木社長と永嶋先輩がフォトジェニックな笑顔で写真撮影を行いました。
紆余曲折、ここまでたどり着くのにも相当な時間が掛かった分だけ、
続編のプロジェクトに最初から関わっていたお二人の笑顔が象徴的です。



↑こちらは、その夜に行われた打ち上げの様子。
出席できたメンバーだけで、ざっと50人。
特別ゲストとして『俺屍2』の音楽担当である樹原孝之介さんにも参加していただきました。
じつは東京チームは、まだ打ち上げも行えていませんが…アジア版の制作が落ち着いたら、
あらためて関係者皆さんとご挨拶ができればと思っています。



熊本での打ち上げは無礼講な話ばかりで、ほとんどここには書けない内容でしたが、
一番印象に残ったのは、制作部副部長の深澤さんによるスピーチでした。
(ご本人は出たがりではないので写真は嫌がられてしまいましたが、プレコミュの体験会からマスターUpの直前作業まで、熊本と東京を一番多く往復したアルファ・システムのスタッフさんではないかと思います)



「本日来られなかったスタッフや、残念ながら最後までプロジェクトに参加できなかったメンバー、最終的にスタッフロールに載っている名前だけでも、ざっと400名います。すべての皆さんに感謝しつつ、この400名の皆さんを何年も支えてくださったご家族や大切な人たちにも感謝いたします」



気恥ずかしそうに語っていた深澤さんの言葉が、僕らの気持ちを揺さぶりました。



人は誰かに支えられて生きている。
当たり前のようだけど、じつは当たり前と思ってはいけないことです。
それを奇跡と言えば少し大げさかもしれませんが、
続編のプロジェクトがスタートしたこと、内外さまざまな人たちに出会えたこと、
そして『俺屍2』が発売を迎えること、
すべては小さな奇跡が重なりあって生まれたものではないのかと。



僕らが桝田さんに出会えたこともそうですが、
僕らやファンの皆さんがこの時代に生まれて出会えたことを考えると、
本当に、この世は奇跡と感謝に満ち溢れていることに気づかされます。


スタッフのなかには、このプロジェクトの途中で、大切な人との別れを経験した人もいます。
かくいう日誌も、昨年立て続けに両親を亡くしてしまいました。



たったの数年ではありますが、その間に大きな喜びや深い悲しみを味わった分だけ、
チームの先頭、人生の先頭を歩いている桝田さんという存在に、ほんの少しだけ近づけた気がしました。



ゲームという遊びではあるものの、人の一生を描いている『俺屍』は、
その遊びのなかで、人間にとって大事なものをいくつも気づかせてくれます。
あらためて『俺屍』は、シャイで言葉少ない、なんとも桝田さんらしいゲームだと思いました。



と、なんだか話が少しだけ湿っぽくなってしまいましたが、
それもこれも、この時期は(物理的には相変わらずですが)一瞬だけ心に余裕ができるのです。
「ようやく皆さんにお届けできる!」と。



期待や不安の混じった淡い感情は、発売後は一瞬で緊張に切り替わります。
遊んでくださる方々が、いろいろなところで感想を発信してくれるからです。
それも100人、1000人単位ではなく、10万単位でユーザーさんがご意見を述べてくれる時代です。
果たしてどのような声が聞けるのか、僕らもチェックしていく必要があります。







発売日を迎えて



ちょっとだけ感傷的になっていた時期もあっという間に過ぎ、
気持ちも新たに、いざ迎えた15年ぶりの発売日。



事前のメディアさんのレビューでは、主に間口の広げ方や遠征による遊びが高評価のポイントでした。
これは、プレイしたユーザーさんからもよく聞こえてきます。
また、僕らの狙いだったユーザーさん同士の交流も、徐々にさまざまな交流が行われてきていると実感しています。



反面、昔からのファンの方々からは、
物語やそれに伴うシステム、特に夜鳥子を中心とした要素に厳しいご意見もいただいています。



これらは一朝一夕に分析できる話ではないと思うので、
現在は、ネットでの声や寄せられた感想などを、じっくりと読み解いているというのが正直なところです。



なお、桝田さんがTwitter上で、ユーザーの皆さんとやり取りをしているのも見ていました。
それこそ400名のスタッフの先頭に立ち、ユーザーさんと対話する桝田さんを見ていると、
自分たちがこの立場になったとき、果たして同じことができるのか?
その責任感や人間力には頭が下がる思いです。
同時に、この時代に名前を出して生きていくという、素晴らしさや厳しさも学ばせていただきました。



現在、『俺屍2』には最低点から満点までのレビューが存在しています。これらをチーム全員が認識していることだけお伝えしておこうと思います。





次に発売後のセールス状況です。
販売数の詳細は僕らからお伝えできませんが、
すでに世の中では販売店さんによる売り上げチャートが公開されています。



PSP®でのリメイク版と同規模のスタートを切っているという結果が報じられており、
日本市場だけでいえば、当時のPSP®と現在のPS Vitaの普及台数を鑑みるに、
健闘しているという意見が大多数のようです。



また今後、『俺屍2』は欧米アジア各国でも展開していくため、
リメイク版の実績を超えるのは、この段階ですでに確実となります。



とはいえプロジェクト全体としてはまだ道も半ば、
国内はもちろん、海外でもどのように受け入れられるのか、受け入れられないのかが、
ポイントとなります。



また前作同様、1年後、2年後、それ以降、プレイしてくださる方々がどのような遊び方をするのか、
初代『俺屍』以上にユーザーさんの顔が見える時代だからこそ、その動きに注目していこうと思います。





アジアでの活動



ということで、続いてはアジア各国でのリリースに向け、
つい先日まで日本アジア合同チームで香港に行っておりました。



主だった活動は「香港動漫電玩節2014(Ani-com)」 でのイベント参加です。
もともとはアニメとコミック中心のイベントだったようですが、近年はゲームにも注力しており、
SCEも初めて本格的なブースを出展することになりました。



詳細のご報告はまた次回にでも、と思っていますが、
少しだけご紹介しますと…。



↑桝田さんと、コーちん役の福圓美里さんによるメディアインタビュー。
編集部の皆さんが、桝田さんと福圓さんの過去の作品を熟知していたりと、
かなり熱の入った取材となりました。
お二人の衣装、アロハと浴衣という夏の両極端はアンバランスなのに統一感があります。



↑ステージでの様子。桝田さんから発売日の発表があったり(香港では9月4日発売)、
福圓さんの生アフレコに会場のボルテージも最高潮に。
台湾でのイベントと同じく、日本語を理解している人が多いのが印象的でした。



好きな漫画やアニメ、さらにはゲームがあるとはいえ、
日本語を聞きこなし、イベントを楽しむ、香港のユーザーさんの姿には本当に驚きました。
僕らが逆にこれだけの中国語を覚えられるのか? と考えれば、
その努力がどれだけ大変なことか、容易に想像がつきます。



最後に、会場で桝田さんは香港のファンの人から手紙をもらっていました。
それも、丁寧な日本語で書かれた手紙です。



残念ながら時間もなく、ご本人に掲載許可を取れなかったのですが、
拝見したところ、これまでの桝田作品への想いや『俺屍2』への期待が熱く書かれていました。



ゲームも大好きだけど、人生ももっと頑張りたいという想いから、
猛勉強して大学に合格したという嬉しい報告まで!
また、桝田さんのTwitterもチェックしているらしく、
腰痛対策のタイガーバームの膏薬(こうやく)まで添えられていました。多謝!



有り難いことに、日誌も読んでくださっているようで…。
発表から長い間、応援してくれている人が、日本以外にもいらっしゃるのが本当に嬉しかったです。



『俺屍』が発売された15年前と異なり、
国内で発売されたらプロジェクトチームも全員解散して…という時代ではなくなりました。
この後、僕らは何ができるのか。
日本でも世界でも、とにかく一歩でも前へ。





皆さんのおかげで日本版の発売は迎えましたが、国内外の動向はまだまだ続きます。
それゆえ、この日誌もまだ少し続いていきます。



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