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5. ザーム平原の戦い

こんにちは。バランドール王国:歴史考察特派員のエルシィです。

イシュレニア帝国と、アスヴァーン王国との長い戦いの中で、最も有名な決戦が、“ザーム平原の戦い”です。
この戦が後世に長く語られる様になった背景には、イシュレニア帝国五万の軍勢に対し、アスヴァーン王国は十分の一の兵力である五千の兵で、勝利を掴み取ったという圧倒的兵力差を覆したドラマ性に起因します。

シンナイト当時、イシュレニア帝国軍は大陸統一まで秒読み段階だったといわれ、破竹の勢いだった皇帝マドラスは、この戦に精鋭である帝国軍の主力部隊を投入したと伝えられています。
『総勢五万を誇ったこのイシュレニア軍勢の中には複数の“シンナイト”も編入されていた。』という記述もある事から、当時の皇帝の、この戦にかける意気込みがうかがえます。
対するアスヴァーン軍は、度重なる戦闘で疲弊しきった残兵と、母国の窮地に立ち上がり志願してきた平民とで構成された、寄せ集めに過ぎない五千の軍勢。
元々、魔術に長けた民族ではありましたが、戦に関してはイシュレニア軍程の技術も経験も持ち合わせておらず、この戦は誰の目から見ても、“アスヴァーン軍圧倒的不利”としか見えなかったとされています。
しかし、その大方の予想は、冒頭でも触れている通り大きく裏切られる事になるのです。

当時アスヴァーン軍には、エルダス・アーディンという名の軍師がいました。
彼は持ち前の知恵と知識を武器に様々な策を練り、最終的にイシュレニア軍を敗走させる事に成功します。
その策がどの様な物だったのかは諸説あって断定はできませんが、“シンナイト”に勝るとも劣らぬ、ギガースや魔獣達の群れを指揮下に置いてイシュレニア軍をけん制した。……と伝えられています。
しかし、この記述はイシュレニア帝国側で記録されたといわれる史実書に書かれた内容です。

幻術の魔物近年、フォーリア公国近郊で発見されたアスヴァーン史書によると、『圧倒的戦力差に頭を抱えるアスヴァーン兵らの中で、エルダス・アーディンは一人余裕の表情で進軍を開始し、両軍がいざ戦闘を開始しようとしたその矢先、“幻術”を用いてその場にいる筈のない魔物の大群を前線に配備した』と書かれています。
この史書が正しいとするならば、ザーム平原の戦いを制したのは、あろう事か“幻術”だったのです。

五万の軍勢を欺くほどの幻術を用いた、アスヴァーン王国軍の魔力の高さもさることながら、イシュレニア帝国の精鋭部隊を、幻術だけで追い払おうとした軍師の胆の太さにも薄ら怖い物を感じます。
更にこのエルダス・アーディン。軍師の地位を与えられてはいるものの、その年齢は当時まだ二十歳そこそこで、その容姿は戦場におよそ似つかわしくない黒髪の美少年だったとか。うーん…とても興味深いです。
我等がバランドール王国軍にもそんな美しい天才軍師様がいらっしゃれば、フォーリア公国との戦争にも勝てたかもしれませんね。
いずれにせよ、魔獣の群れを目の当たりにした帝国軍は戦わずして敗走し、更に『アスヴァーン軍は魔獣を飼いならしている。』という恐怖心を植えつけられ、イシュレニア帝国の快進撃は、ここで一度止まる事になった。との事です。

五万の兵を退け母国の窮地を救った一人の天才軍師。後世まで語り継がれるのも、何だかわかる気がしますね。

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