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14. ユグラの森

こんにちは。バランドール王国:歴史考察特派員のエルシィです。

私たちが生活するこのナディアス大陸の中でも、王都が位置する北東の地方は、今の季節は雨量が少なく晴天が続き、昼夜で気温差が激しいのが特徴です。
少し南東にはあの極暑のラグニッシュ砂漠、更に南西には高温多湿の虫の谷などもあり、高地のため比較的涼しいグリードやバンヘイブン平原以西は別として、大陸東部は全体的に温暖といえます。
一方隣国フォーリアが位置する大陸西部はというと、一部海岸沿いや北西の雪原と高山地方を除き、国土の多くを豊かな自然に覆われた涼しく過ごし易い土地です。
そして、その広大な森の最も奥深い場所に、“ドグマ戦記”の時代より一万年もの間、変わらぬ姿で今も地上に広がる大森林、“ユグラの森”があります。

フォーリアに残る伝承によれば、この地は精霊たちが顕現する聖なる森であり、この森に迷い込み何日も行方不明となった旅人が、「精霊に導かれて」無傷で戻ってきた、とか、許しもなく森を探検しようとした浅慮な冒険者が、「精霊の怒りに触れて」ほうほうの体で逃げ帰った、とか、面白いエピソードが多く残されていますが、魔法と精霊科学を国家の基盤とするフォーリアでは、この森はおいそれと足を踏み入れること自体、禁忌とされている場所のようです。

歴史学的な見地から興味深いのは、その名がイシュレニアとアスヴァーン両国の文献に残されているにもかかわらず、両国のまさに中央に位置した“ドグマ戦記”の時代にあってさえ、この地で大規模な戦闘が行われたことを示唆する記録が、一切発見されていないのです。
当時からこの地は精霊によって護られ、精霊王により許された特別な者だけがその奥に進むことを許された、人の世にありながら人の力の及ばぬ別の世界、と考えられていたようです。
つまり、戦場となる以前の問題として、両軍ともに手出しすることのできないまさに聖域だったわけですね。
さて、以前ご紹介した“異界の門”の話を覚えているでしょうか?
既にお気づきの方もいるかと思いますが、「魔力が流れ込む場所」「その存在が未確認」という点から、“異界の門”の研究が開始された当初、多くの学者が“ユグラの森”のどこかにこそそれがあるのではと考えました。
しかしながら、森の場所がアスヴァーン王都から遠く離れたイシュレニア帝国内であったことや、“異界の者”との邂逅や戦闘、あるいはそれに類する不可思議な現象らしき記録もないこと、そして、フォーリアが正式にその関連と存在を否定したため、その存在の可能性は低い、というのが今の通説とされています。
まあ、そんな神秘的な話とは別に、この地が戦場にならなかったのは単に戦略上重要な拠点足り得なかった、とか、騎士を擁するイシュレニア軍といえども、精霊の力が強いこの森ではアスヴァーン軍の魔法に対し不利だった、といったことも理由として挙げられるでしょう。

いずれにせよ、戦乱の中で悲劇の代名詞として名を残した、かのミヌーテ村と同じ轍を踏まぬように、この“ユグラの森”はこれからもその姿のまま私たちが護っていかなければならない大切な自然遺産のひとつです。
ウィザードのような危険な集団の噂は気になりますが…フォーリアとの和平が進めばできないことではないでしょう。

余談ですが、フォーリアとの和平といえば、その調印が行われる予定のシズナ姫の成人祭ももう間近。
今、私はパーモに立ち寄っているのですが、今年は天候に恵まれたこともあって収穫祭は一際盛り上がり、さらに、お城に納品するためのワインの注文が大量にあったということで活気に溢れています。
実はその注文をしたお店というのがバランドールに店舗を構える、私もひいきにしているお店だったりして…。
王宮認定店になる! がお店の主人の口癖なので、今頃さぞはりきっていることでしょう。
…なんてことを考えていたら一口飲みたくなってきましたので今回はここまで。ではまた次回をお楽しみに。

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