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20. 女王ミューレアス

こんにちは。バランドール王国:歴史考察特派員のエルシィです。

ドグマ戦記当時、比肩する国ももはやなく大陸統一まであと一歩と迫ったイシュレニア帝国に、唯一最後まで抗い、ついに勝利したとされる魔法国家アスヴァーン。
そして、帝国より“魔女”と恐れられ、数奇な運命を辿った女王、ミューレアス。
今回は、これまで幾度となくその名前が登場してきた彼女の人物像を、当時のアスヴァーンの内情とあわせて追ってみたいと思います。

ミューレアス女王既にお伝えしたように、ミューレアスは王家代々の血を受け継ぎ突出した魔力を持っていたとされています。
かの禁呪とされる“リバース”など、彼女だけが使うことができる秘術の存在もそうですが、彼女の強大な魔力があればこそ、アスヴァーン軍は数にして圧倒的不利の中、イシュレニア軍と永い期間対等に渡り合うことができた、とも言われています。
“ザーム平原の戦い”のように、天才軍師の智謀によって勝利を収めた戦いももちろんありますが、イシュレニア帝国のように歴史に名を残すほどの名立たる将が少なかったアスヴァーンにとっては、これはあくまで例外と言えるでしょう。
(だからこそ軍師エルダスの非凡さもまた特筆すべきものと言えるでしょうか)

そんなミューレアスですが、ここで驚くべき事実を1つ。
“女王”という立場や“魔女”という呼び名から、人生経験を豊富で海千山千の年配の女性をイメージしがちですが、なんと、終戦間際のあのイシュレニアに捕らわれていた時でさえ、まだ二十代の若さであったと言われています。
彼女が即位した年齢については明確な記録が残っておりませんが、少なくとも十年近く、場合によってはそれ以上の長い期間、王位に就き内外政ともに辣腕を振るったとされています。

いくら強い魔力を持っていたとはいえ、それだけで果たして戦時下の一国を治めることなど可能でしょうか?
前述の通り、アスヴァーンという国は智将エルダスのような優秀な人材にはあまり恵まれていなかったようで、実は数少ない資料によれば、むしろまだ若い女王に代わって権力を握ろうとする導師一派の存在などが記されており、その内情は決して一枚岩とは言えなかったようです。
また、ミューレアスには歳の離れた幼い妹の存在も一部で記録されています。
ミューレアスが帝国に捕らわれて以降、反ミューレアス一派はその妹を新しい女王に祀り上げて、半ば強引に王国内を掌握、帝国との決戦に挑んだ、と考える研究家も多いようです。
そうであれば、権力闘争に利用され、戦いに借り出されることになったその第二王女も気の毒ですが、外はイシュレニアという軍事大国に攻め込まれ、内では油断できない背信の部下を抱えたミューレアスの心中は、果たしていかほどのものだったのでしょうか…。

現在最も有力視されている説では、ワイルド将軍を操り帝国を脱出することに成功したミューレアスは、無事自国まで戻ることができたものの、アスヴァーンがイシュレニア帝国を破った後に、あろうことか自国の内乱によってその若い命を散らし、結局彼女の魔力の加護を失ったアスヴァーンもまた、滅亡の道を辿った、とされていますが…あまりにあっけないその結末に異議を唱えるものも多く、アスヴァーンが帝国をどのように追い詰めたのかと同様、彼女の最期にはまだまだ多くの謎が残されています。
当時もその悲劇性からか、あるいは彼女のカリスマ性によるものか、“ミューレアス復活”の預言が一部でまことしやかに囁かれたようですが、いずれにせよ、私はこのミューレアスという若い女王に対し、“魔女”というような畏怖の感情以上に、半ば孤独の中で戦った彼女がどんな想いであったのか、それを考えると哀悼の念を感じずにはいられません。

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