2の世界観では宗教色が抑えられて、ある意味、もっと根源的で全ての人間に訴えるものになります。神話的世界観というか…。大きなテーマ的な部分は変わらず、怪異に取り込まれた人間のドラマにスポットを当てたものになりますね。前作よりシナリオの見せ方にまつわるシステム面を若干シンプルに整理するつもりで、その分、ミステリー色が強まり、謎が謎を呼ぶ…という展開になっていきます。


羽生蛇村に代わる舞台探しということで、前作以上にあちこちに取材に出かけて、結果、舞台設定は「廃墟の島」となります。木造家屋と棚田と…という前作も日本の地方を象徴する景観なんですが、鉱山などが栄えた時代、高度成長の落とし子の廃墟、朽ちたコンクリートや急速に栄え過ぎて歪に混ざり合った文化の跡、というのもまた日本の地方を代表する景観なんですよね。あと、今度は海だ!と割と単純に決めてしまった面もあります。ぱっと見で大きく違いを作れるし「ぼく夏」もそうだし(笑)。波のエフェクトなど、技術的なリベンジをしたかったのもあります。1でも赤い海は印象的に登場するものの実際に海岸を歩いたりできなかったのが心残りで。


まず、光を絡めた駆け引きをやりたい、というところから入っていった面が大きいです。はっきりとした弱点のある代わりに屍人よりも能力の高い敵、ということで生まれてきました。懐中電灯をもっと積極的に使っていくようにしたいという理由もあります。その為に今作ではライティング周りのエンジンを作り直していますが、明るい時用と暗い時用のセッティングが必要でスタッフは悪戦苦闘してます。『視界ジャック』がある以上、フィールド全体がいつどこを見られてもいいように常に待機しているので、何しろ容量との戦いですね。


前作は新鮮さ命で、これが一番うまいんだー!!と釣った深海魚をその場でぶつ切りにして皿に盛ったような(笑)そんな勢いだったんですが、色々な嗜好を持った方がいらっしゃるし、実際思った以上に様々な皆さんに興味を持っていただけました。今作は実験だらけの前作と異なり基本も確立しているし、魚切ったところで深呼吸して落ち着いて、ピンセットで小骨を一本一本抜いていくような心配りで作りたいですね。調理法も煮たり焼いたり色々と。中にはワサビたっぷりのものもあったり。そこはSIRENなんで(笑)。