労働、繁栄、闘争で人類を復活させよ! 『The Tomorrow Children』メディアセッションレポート

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労働、繁栄、闘争で人類を復活させよ! 『The Tomorrow Children』メディアセッションレポート

■役割分担しながら、好きな遊び方を発見する楽しさを

9月18日(金)、「東京ゲームショウ2015」開催中の幕張メッセで、2015年秋配信予定のPlayStation®4オンライン配信専用タイトル『The Tomorrow Children(トゥモローチルドレン)』のメディアセッションが開催された。登壇したのは、キュー・ゲームスのディレクターDylan Cuthbert(ディラン・カスバート)氏とSCE JAPANスタジオのアソシエイトプロデューサー田中和治氏。「東京ゲームショウ2015」での試遊内容について紹介しつつ、システムの詳細を明かしてくれた。

ゲームの舞台は、大いなる実験により人類の大半を失った世界。プレイヤーは町を発展させ、怪獣と戦いながら人類の文明を再建していくこととなる。オンライン上の同志と人類復活を目指すソーシャルアクションだが、普段はほかのプレイヤーの存在が見えず、何かアクションを起こした時だけその姿が浮かびあがるのがユニークなところ。自由気ままに楽しむシングルプレイと、同志とゆるやかに協力しあうマルチプレイ、両方を行き来しながら楽しむゲームになっている。

Dylan氏によれば、『The Tomorrow Children』は継続的に遊ぶゲームなので、「これを達成すればクリア」という最終目標は設けられていないとのこと。作っては壊され、作っては壊される町を、同志とともにカスタマイズしながら成長させていくこと自体が目標となっている。とはいえ、町の人口を増やしたり、人類再建の証であるモニュメントを建てたり、プレイヤーを成長させたり、町を拡充したり、さまざまな目的を持ってプレイできるとのこと。田中氏は「ほかのみんなと自然に役割分担してもらうのが目的。島を開拓するだけ、穴を掘るだけでも楽しめます。自分は働かずに、同志たちの活動を見ているだけでもかまいません。自分が好きな遊び方を自分で発見していく楽しさを味わえます」と語った。

Dylan氏、田中氏の解説によると、ゲームは大きく分けて労働、繁栄、闘争の3サイクルで進行していくとのこと。労働は島での採掘による資源の獲得、繁栄は集めた資源による町の拡充、闘争は町を襲うイズベルグとの戦いを指している。「東京ゲームショウ2015」のプレイアブル出展では、プレイ前に「労働報告カード」が配られ、カードに沿った行動を取ることで3サイクルを体験できるようになっている。4日間の会期中に、人類を300名復活させることが目標だ。

続いて、「東京ゲームショウ2015」バージョンの実演を交えながら、システムの説明が行なわれた。ゲームをスタートすると、まずプレイヤーは拠点となる町に降り立つ。町の周囲には白い液状の”ボイド”が広がり、そのまま進むと沼のように体が沈んでしまう。そのため、資源が眠る島にはバスに乗って移動することになる。

労働のために向かった島では、Dylan氏も驚く光景が待っていた。島には洞窟が広がっているが、そこに他のプレイヤーがいつのまにか巨大な階段を作っていたのである。自分以外の同志も同じ島で採掘を行なっているため、このような思いがけない事態もよく起きるそう。もちろん、同志が作った階段や足場を利用して採掘や探索を進めることもできる。誰かが置いた懐中電灯の光を頼りに、同志が協力して採掘を行なうこともできるそうだ。

採掘に使う道具も複数あり、まっすぐ掘り進む時はピッケル、階段状に掘る時はシャベルなど、用途によって使い分けるようになっている。最初は掘削スピードが遅いが、プレイヤーの成長や装備品によってスピードアップできるとのこと。田中氏によれば、掘れる場所に規制はなく「どこでも自由に掘れる」そう。「どんどん開拓して迷路のような道を作ったり、隠された部屋を探したりできます。掘るだけでなく階段などを作ることも可能です」と語っていた。

島の採掘場には、資源、宝箱、敵などさまざまなものが存在する。と、ここで田中氏が人類復活のもととなるマトリョーシカを発見! しかし、中空の足場にあるためジャンプしても届かない。そこでジェットパックを背中に装着して、宙を飛ぶことに。ほかにも、高いところから飛び降りるために傘を利用するアクションも実演してみせた。こうして回収したマトリョーシカを町の機械にセットすると、その数だけ人類を復活できるそうだ。その他の資源は、町の資源置き場に納品する。このような労働は全て貢献度として累積され、労働監査局に報告することで貨幣代わりの配給券がもらえる。配給券を使うと新しいツールや服を買えるので、それを使ってまた新たな採掘場へ……と、エンドレスで労働に励むことができる。

続いては、町の繁栄に取り組むことに。万能工作台では、3×3パズルを解くことで発電機や宿舎、苗木など町を拡充する設備を作ることができる。Dylan氏によると、町のレイアウトもプレイヤーが決められるとのこと。自由度は相当高そうだ。また、人力発電機では町のために電気をおこすことができる。ほかにも、ペンキで施設の色を変えるなど、町のカスタマイズを実演してみせた。

最後に、町を襲う怪獣イズベルグとの闘争にチャレンジ。町に設置された砲台から敵を狙ったり、ロケットランチャーを駆使したり、戦い方もさまざま。「東京ゲームショウ2015」バージョンは比較的簡単に撃破できるが、実際はさらに手ごわいとのこと。同志と協力しながら、決死の防衛線を繰り広げることになりそうだ。なお、倒したイズベルグはやがて石に変わっていく。この石を掘削すると宝物が見つかることもあるそう。闘争は、資源獲得、町の繁栄にもつながっていくようだ。

最後の質疑応答では、システムの詳細に関する質問が次々に投げかけられた。まず、移動手段について。”ボイド”が広がる場所は歩いて渡ることができないが、ジェットパック、ホバーカー、スキーなどさまざまな方法で移動できるそう。また、クリスタルを”ボイド”に投げると、15分程度ではあるが”ボイド”が固まるとのこと。倒したイズベルグの元へ同志たちが一斉に集まる時など、一時的に”ボイド”の上を渡る時に役立つだろう。また、同志たちの協力によりモニュメントを建設することで、町の範囲も広がっていくそうだ。

続いての質問は、非協力的なアクションを取った際のペナルティについて。「東京ゲームショウ2015」バージョンではカットされているが、正式リリース時にはペナルティが導入されるとのこと。プレイヤーはほかの同志の行動に対し、「良い」「悪い」の評価を下すことができる。たとえば、人力発動機で一生懸命電気をおこすなど貢献度の高い同志に対し、「いいね!」を送るといったイメージだ。一方、悪い評価をつけられるとキャラクターのシルエットが青くなる。さらに、悪評が重なった同志は、一定時間牢屋に閉じ込められてしまうこともあるようだ。ほかのプレイヤーが罠を設置するのだが、シルエットが青くなった同志にはその罠が資源に見えるそう。悪評高い同志が近くに行くとその罠にはまり、牢屋が落ちてくるようになっている。それでも悪事を重ねると、町から追放されてしまうこともあるとか。なお、町の施設にダメージを与えると、ほかのプレイヤーが何もしなくても自動的に悪い評価がついてしまう。「悪い行為も許容する世界」と田中氏は語るが、悪行はほどほどにしたほうがいいかもしれない。

また、ほかの町に関する質問も。ゲームには、プレイヤーが発展させる拠点以外にも町が存在する。これは他のプレイヤーが育てている別世界の町。友達の町や見知らぬ町へは自由に移動でき、そこで買い物などもできるようだ。たとえばDylan氏がテストプレイを行なった際には、別の町からいろいろな武器を買って持ち帰ったところ、ほかの同志たちから大いに喜ばれたとか。こうした交易のほかにも、同じ町の同志たちと他の町を襲撃に行くといった遊び方もあるそう。なお、新しい町はユーザー数に応じてダイナミックに作られていくとのこと。時には、ほかの町に遠征するのも楽しそうだ。

近々βテストも行なわれる予定の『The Tomorrow Children』。同志たちとのゆるやかなつながりを、ぜひ「東京ゲームショウ2015」で体験してほしい!

「東京ゲームショウ2015」で試遊した人に、1人1枚ステッカーをプレゼント。SENアカウントがあれば、βテストへの参加券も与えられる。

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『The Tomorrow Children』公式サイトはこちら

©Sony Computer Entertainment Inc.

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