PlayStation®.Blog
PlayStation®.Blog

「龍が如く」シリーズ10年の歩みと『龍が如く 極』の進化したドラマ【特集第1回/電撃PS】

by 電撃PS編集部 2015/12/18

『龍が如く 極(以下、龍極)』は、今年の3月に発売された『龍が如く0 誓いの場所(以下、龍0)』のクオリティで、PlayStation®2版の初代『龍が如く』を新たに描いた、まさに"究極"の「龍が如く」である。シリーズを追い続けたファンはその進化を、そしてシリーズ未体験の人は10年前よりもはるかに美しく、深みを増したゲーム性で「龍が如く」の原点を体験できる作品といえるだろう。今回はそんな『龍極』の魅力のなかでも、シリーズのドラマがなぜ10年のあいだ支持され続けてきたのかをひも解きつつ、本作のドラマと登場キャラクターたちを掘り下げていく。また、12月12日(土)に秋葉原UDXで行なわれた、完成披露記者会見&スペシャルステージのレポートもあわせてお伝えしよう。


■10年ものあいだ、ほぼ毎年描かれ続けてきた「龍が如く」シリーズ

「龍が如く」シリーズとは桐生一馬という男を軸に、裏社会や歓楽街で起きるさまざまな事件をドラマティックに描き続ける、セガゲームスを代表するアクションアドベンチャーだ。その最大の特徴は、それまでゲームであまり扱われなかった、現代の日本の裏社会のドラマを真正面から描いたことにある。さらには、東京の歓楽街をモデルにした、神室町と呼ばれる街を丸ごと収録。スロットやバッティングセンターといった娯楽や、さまざまな店での飲食など、まるで自身がその街を歩いているようなリアリティを感じられる点も、ゲームをあまり遊ばなかった層に受け入れられ、やがては不動の人気シリーズへと成長していった。その人気の要因の1つとして、ほぼ1年おきに新作がリリースされ、ファンが常に新たなドラマ、新たなゲーム体験を楽しめた点も非常に大きいだろう。今やナンバリング作品にとどまらず、桐生らのキャラクターを生かした『龍が如く 維新!』のようなスピンオフ作品、そして右京龍也という青年が主人公の「クロヒョウ」シリーズ、さらには映画化・ドラマ化・舞台化など、"龍が如くワールド"は大きな広がりを見せている。


【龍が如く 極】

東日本最大の組織・東城会と、関西最大の組織・近江連合の抗争が、シリーズでは描かれ続けている。そして主人公の桐生は、かつて東城会に所属していた"伝説の龍"だ。



【龍が如く 維新! (2014年)】

坂本龍馬は斉藤一だった! そんな衝撃の設定で語られた『龍が如く 維新!』。桐生や真島といった名前は一切出てこないが、「龍が如く」で培ったキャラクター性を反映させ、誰もが納得するキャスティングが好評を得た。



【クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編(2012年)】

右京龍也という若者が主役の「クロヒョウ」シリーズ。本編の「龍が如く」とはまた違った視点でのドラマは好評を博し、後にTVドラマ化されるほどに(龍也役は『クロヒョウ2』のゲーム内でも同役を務めた斎藤工氏が演じた)。





■【「龍が如く」のドラマの魅力①】
 ゲームの発売年とゲーム内時間がリンクしたドラマとキャラクター

2016年の秋に発売予定の『龍が如く6(仮)』を含め、ナンバリングのタイトル作品についてはゲームの発売年と、ゲーム内の時間がリンクしているのがポイント(例外的に『龍0』は1988年が舞台)。そのため、主人公の桐生一馬をはじめ、ゲームに登場するキャラクターたちは、作品を重ねるごとに歳を取っていく。たとえば桐生は1作目で37歳だったが、『龍が如く5』の時点では44歳となり、その間に彼が積み重ねた経験が深みを与え、ゲームのキャラクターの枠を超えた"人間性"という部分でのリアリティが生まれている。なかでも1作目で"消えた100億"のカギを握る少女として登場し、シリーズの顔ともなった遥はそれが顕著で、9歳の子ども(『龍が如く』)から16歳の少女(『龍が如く5』)へと成長する過程が見られ、シリーズを追いかけてきた人にはその成長がまぶしくもあり、また今後も見守りたくなるという心理につながっているのだ。


【龍が如く5 夢、叶えし者(2012年)】

ナンバリングタイトルの時系列的には『龍が如く5』の2012年が最新となる。この作品ではアイドルを目指して1人大阪へと渡った16歳の遥。『龍が如く6(仮)』はこれから4年後となるが、はたして桐生たちはどんな顔を見せてくれるのだろうか?





■【「龍が如く」のドラマの魅力②】
 実力派声優&俳優の起用によるリアリティの追求!

1作目からキャラクターを演じる声優&俳優の選出に力を注いできた「龍が如く」。それにより、キャラクターたちがその世界に確かに存在し、意思を持って行動しているという説得力が生まれている。今では登場俳優陣の顔をフェイスキャプチャーし、ドラマに俳優自身が丸ごと登場しているリアリティも生まれ、それがまた話題となっている。


【龍が如く0 誓いの場所(2015年)】

『龍が如く0』では東城会の幹部に、小沢仁志氏(久瀬大作役)、竹内力氏(阿波野大樹役)、中野英雄氏(渋澤啓司役)と強面の名優を迎え、圧倒的な存在感を放っていた!





■そして10年を経て"極"クオリティで鮮やかによみがえる熱きドラマ

そんなシリーズ10年で築いてきた技術、得た経験を全力で反映させて1作目を生まれ変わらせる『龍極』。ドラマの柱は変わらずとも、オリジナル版で描き切れなった、桐生の親友でありライバルでもある錦山彰のエピソードなどが掘り下げられ、彼がいかにして修羅の道をたどることになったのかが明かされていく。ここではそんなリファインされたドラマの主役たちを紹介する。


錦山はなぜ友である桐生を裏切ることになったのか。桐生が知らなかった彼の苦悩が、追加シーンで赤裸々に。『龍が如く0』で2人の絆を知るファンには、かなり堪える展開になるに違いない。



~プロローグ~

1995年、東京・神室町。親友のため、愛する女のために、重い罪を背負った1人の男がいた。かつて "堂島の龍"と恐れられたその男の名は桐生一馬。そして2005年、10年の刑期を経て、運命に導かれるようにして、男は再び神室町へと戻る。しかし彼を待っていたのは、自分を恨むかつての組織の人間たちと、危険な罠の数々だった。次々に起こる謎の事件が、孤独な男をさらに追い詰めていく。そして男は、100億の価値があるという1人の少女、「遥」と出会う。2人の運命が交わるとき、男は戦いを誓う。未来を信じる少女のために。過去から逃げた自分を取り戻すために――。


親友の罪を背負う"堂島の龍"
桐生一馬 (演:黒田崇矢)

元・東城会直系堂島組舎弟頭補佐。 "堂島の龍"の異名を持つ。養護施設「ヒマワリ」で共に育った親友・錦山彰と、愛する女・澤村由美をかばうため"親殺し"の罪を被り、10年の時を刑務所の中で過ごすことに。刑期を終え、神室町に帰った桐生。そこは、東日本最大の組織・東城会の跡目争いに揺れる戦地となっていた。そして桐生は、東城会の金庫から「消えた100億」をめぐり、運命に導かれるようにして再び争いの渦に巻き込まれていく。



変貌を遂げた桐生の親友
錦山彰 (演:中谷一博)

元・東城会直系堂島組若衆。桐生と同じ養護施設「ヒマワリ」の出身で、渡世の親である風間新太郎にともに育てられた。やがて、桐生とともに東城会へ。処世術に長け、交友関係の広いタイプ。しかし、ある事件をきっかけに桐生と錦山、2人の運命は全く別の方向へと大きく動き出すことになる。事件から10年後、刑務所から出た桐生が再会した錦山にかつての面影はなく、異様な変貌を遂げていた。そして彼は、桐生の前に立ちはだかる。



"消えた100億"の鍵を握る少女
遥 (演:釘宮理恵)

東城会の「消えた100億」に関する事件を追う、桐生一馬の前に突如現れた謎の少女。桐生の庇護を得て彼を信頼するようになると、しだいに自らの素性を明らかにしていく。自身のことを、事件の鍵を握る女性「美月」の娘であると語り、桐生とともに母を捜すことになる。



荒ぶる"嶋野の狂犬"
真島吾朗 (演:宇垣秀成)

東城会直系嶋野組若頭兼、真島組組長。抗争ごとでは必ず特攻役を任されるほどの超武闘派として恐れられている。眼帯にヘビ柄ジャケットがトレードマーク。戦闘狂でキレると手が付けられず、身内であっても容赦なく暴力を振るう無慈悲な性格。桐生一馬に異様に執着しており、行く先々で執拗に付け狙う。



仁義を重んじる桐生の育ての親
風間新太郎 (演・渡 哲也)

東城会直系風間組組長。養護施設「ヒマワリ」を援助する立場にあり、施設出身の桐生や錦山、由美にとっては父親のような存在。界隈では義理堅く穏健な性格で知られており、各方面から多大なる信頼を寄せられるほどの人望を集めている。



桐生と錦山の幼馴染
澤村由美 (演・坂本真綾/新規キャスト)

桐生や錦山と同じ養護施設「ヒマワリ」の出身で、2人からは実の妹のようにかわいがられてきた。桐生たちが風間の背中を追って裏社会に足を踏み入れたあと、程なくして自らも上京し、神室町にあるクラブ「セレナ」で働き始めることに。しかし、ささやかな幸せの日々も束の間、「堂島宗兵殺害事件」によって、3人の運命は大きく揺れ動くこととなる。10年後、刑務所から出た桐生は由美が行方不明であることを知らされる。



桐生を慕う忠義の男
田中シンジ (演・杉田智和/新規キャスト)

元・東城会直系堂島組若衆。"堂島の龍"こと桐生一馬にあこがれ、堂島組に入ったという逸話を持つ。錦山の罪を被って刑務所へ入っていた桐生のもとへ、堂島組からの破門状を届ける役目を負うことに。忠実な舎弟として桐生を兄貴と慕っていたが、刑務所での10年が過ぎ神室町へと戻ると、そこには新たに設立された錦山組の舎弟頭を務めるシンジの姿があった。



クラブ「セレナ」のママ
麗奈 (演・田中敦子/新規キャスト)

神室町・天下一通りの中ほどにある高級クラブ「セレナ」のママ。桐生や錦山とは彼らが堂島組若衆の頃からの十年来の付き合いで、店で働く由美とも厚い信頼関係を築いていた。刑期を終え、消えた100億の事件の謎を負う桐生に対し、店をアジトとして提供する。





■12月12日に行なわれた
 「完成発表記者会見&スペシャルステージ」をレポート!

発売まで約1カ月となった12月12日(土)、秋葉原UDXにて開催された「完成発表記者会見&スペシャルステージ」。まず報道陣向けに行われた完成発表記者会見では、総合監督の名越稔洋氏が登壇し、当日朝まで仕上げた渾身の『龍極』完成トレーラーを公開。そして、10年後に最新技術でリメイクされる本作への想い、そして新規要素の見どころなどを語っていた。また、稲葉浩志氏に楽曲提供をお願いした経緯や、その狙いなどを語り、まさに"究極"の「龍が如く」となったことをアピールしていた。さらにサプライズゲストとして、柔道家であり今年注目された1人である、篠原信一氏が登場。「今日は桐生一馬役として呼ばれて来ました」と、氏らしいつかみで会場を沸かしつつ、しっかりと本作をアピールしていた。そして後半では『龍極』の購入特典である『龍が如く6(仮)』先行体験版の映像をいち早く公開。PlayStation®4専用になったことで、次の10年で「龍が如く」が目指すものの答えの片鱗が見えるものとなっており、その圧倒的な映像表現は息をのむしかなかった。


篠原信一 (演・篠原信一)

街角で、女性にしつこく絡んでいるチンピラを発見した桐生。
誰もが見て見ぬフリをして通り過ぎていく中、仕方なく女性を助けようとするが、"ある誤解"から、トラブルをさらに大きくしてしまう。そんな時、1人の男が颯爽と現れ、チンピラを豪快な柔道技で組み伏せるが......? 男の名は「篠原信一」。かつて柔道界で名を馳せた達人で、スポーツマンシップにあふれる実直な人柄から、警察にも信頼を置かれている。すでに現役を引退している彼が、観光で訪れたのが神室町だった。桐生は篠原に迷惑をかけてしまったお詫びとして、観光案内を引き受けることに。行く先々でその豪快さを存分に発揮し、桐生を驚かせる篠原だったが、東洋一の歓楽街・神室町ですら「刺激が足りないんですよね」と、不満な様子。そんなとき、桐生は神室町にただ1カ所だけ、彼を満足させることができる場所があると告げる。柔道の達人を熱くさせるほど刺激的な場所、それは......。


柔道家として記録を残した篠原信一氏が、神室町に殴り込み! 桐生とも拳を交えるらしいが、メダリストの彼に勝つのは至難の業か!?



会見後に行なわれたファン向けのスペシャルステージでは、まず名越総合監督の挨拶からスタートし、あらためて記者会見の発表内容を伝えつつ、『龍が如く6(仮)』先行体験版の映像を公開。その後は桐生一馬役の黒田崇也氏、真島吾朗役の宇垣秀成氏、シリーズプロデューサー&脚本担当の横山昌義氏によるトークがスタート。1作目から『龍極』までを製作した当時の思い出を交えつつ、振り返っていった。また、後半には3人への個別質問コーナーもあり、黒田さんは「リアルで桐生と呼ばれたことは?」という問いに、さまざまな体験談を披露し、終始笑いが絶えなかった。


「キャラクター総選挙で1位を取ったあたりから秀ちゃんが変わった」と、おどけながら語る黒田氏。そんな言葉に宇垣さんは全力で否定しつつも苦笑いに。



横山氏は「最初は売れないと周りからも言われていた」と語ると、続いて黒田氏も発売後も心配で「絶対におもしろいから売れてくれ」と祈っていたと、1作目がいかに挑戦であったかを語っていた。



「特に思い入れのあるシリーズはありますか?」という問いには、主人公の座をつかんだ『龍が如く0』を上げた宇垣氏。ただ、演じてみて主役の収録の大変さがわかったと語っていた(通常のセリフ以外にも、ミニゲームや食事の声なども録るため)。



最後は来場したファンとの握手も。また、会場では体験会やグッズの販売も行なわれ、こちらも長蛇の列ができていた。





以上、今回はシリーズおよび『龍極』のドラマの魅力を解説してきたが、やはり物語部分については実際にプレイを通して体験してもらえれば、「龍が如く」がなぜ10年ものあいだ人々に愛されてきたか、その理由がわかるはずだ。その原点を最新のクオリティで体験できる『龍極』。とくに"「龍が如く」というタイトルは聞いたことがあるけど、これまでプレイする機会がなかった"という人は、ぜひこの最新作でその物語世界に触れてほしい。なお、次回はシリーズのもう1つの魅力であるアクション、そして多彩はプレイスポットに焦点を当てる予定だ。


『龍が如く 極』公式サイトはこちら

『龍が如く 極』ソフトウェアカタログはこちら

------------------------------------------

PS.Blogの『龍が如く 極』ページはこちら

------------------------------------------

電撃PlayStation最新号の詳細はこちら



©SEGA

記事を探す
トップに戻るボタン