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『龍が如く 極』の"極"たる要素を3人の視点によるプレイインプレッションで探る!【特集第3回/電撃PS】

by 電撃PS編集部 2016/01/15

『龍が如く』シリーズを10年間追い続けてきたファン、そしていま新たに本シリーズに触れる人に向けて、あらゆる部分において"極まった"クオリティでシリーズ第1作を体験できる作品となっている『龍が如く 極(以下、龍極)』。その魅力を伝える特集の第3回では、本作(PlayStation®4版)を先行プレイした3人の編集者・ライターが、どんな部分で"極み"を感じたのか語っていく。1作目の『龍が如く』をプレイ済みの視点・未プレイの視点がどのようなものか、ぜひチェックしてほしい。



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前回までの特集記事はこちら

「龍が如く」シリーズ10年の歩みと『龍が如く 極』の進化したドラマ【特集第1回/電撃PS】

10年の時を経て"極み"に達した『龍が如く 極』のバトルと街を体感せよ!【特集第2回/電撃PS】

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■【プレイインプレッション①】
 10年の歴史があるからこそできた究極の贅沢!

PlayStation®2版『龍が如く(以下、龍1)』以降、スピンオフを含めて全シリーズをプレイしてきた「龍が如く」シリーズファンの自分。じつは本作から17年前(1988年)が舞台の『龍が如く0 誓いの場所(以下、龍0)』をクリアしたときから、「このクオリティで『龍1』を遊べたらいいのにな......」と、ひそかに願っていたんです。しかも、昨年は『龍1』が舞台化されて、その熱い内容にリメイクへの想いがさらに強くなっていたところに、まさかのフルリメイク化の発表ですよ! もう初報を聞いたときは手が震えましたね。と、それくらい『龍1』のドラマにホレているわけですが、じつは好きがゆえに知り尽くしている作品を、はたして新鮮な気持ちでプレイできるのかと、プレイ前はその点だけが少し心配でした。でも、実際に遊んでみてそれは杞憂であったと確信。なにせ一気にクリアまでプレイしちゃいましたから(笑)。だからこそ「間違いなくハマれる!」と断言します。

では、具体的にどんなところにハマったのか。ここからはそのポイントを語っていきましょう。まずはメインストーリーだけでなく、サブストーリーにも「龍」シリーズのエピソードを盛り込んでいる点。もちろん、まったく知らずとも問題ありませんが、知っているほど「これはあの人を指しているな」とか、「こんなのあったあった」というものまで、バリエーションはさまざま。まさに10年の歴史があるからこそできることであり、こんなに奥深いシリーズになったんだと、あらためて驚かされました。それに加えて『龍極』では主人公の桐生一馬の親友だった錦山彰が、なぜ桐生が収監されていた10年の間に変貌したのかを、しっかりと描ききっているわけですから、「先を見たい!」とプレイする手が止まりませんでした。

2つ目のハマりポイントは、真島の兄さんこと真島吾朗との絡みが増えた点。兄さんは締めるところはかっこよく締めるし、逆にふざけるところはとことんふざけるキャラなんですが、本作はこの振り切れ具合がハンパないです。この温度差は真島の兄さんだからこそ出せる味じゃないでしょうか(笑)。『龍0』のシリアスな真島にホレた! という人も多いでしょうが、『龍極』のはじけた兄さんもイケてますよ。ちなみに、メインストーリーでの出番だけでなく、「どこでも真島」(後述)によりこれでもかというぐらい、兄さんと出会います。その出会いのパターンは「龍」らしさ全開のノリが満載なので、ご期待ください!


個人的によかったのが「どこでも真島」システム。兄さんだからこそできるネタの宝庫で、笑いが止まりませんでしたよ(笑)。



そして最後は、4つのスタイルを切り替えて戦うバトル。『龍1』は"誰でも最後まで遊べる"がモットーだったので、ある意味シンプルなシステムでした。ですがそのままだと今プレイしたときに物足りない感があるのも事実。だからこそ、本作で導入されているスタイルを切り替えながら戦うバトルは、とてもやりごたえがあって◎でした。個人的に『龍0』のバトルが最高だと思っていましたが、本作ではさらにそこから進化したバトルが楽しめると思います。

また、これによって『龍1』で知っているボス戦も、まったく違う感覚で戦えました。ちなみにどのボスも強くなっていて、あらためてその存在感に圧倒されましたね。また、バトルで得た経験値を使っての成長も、設定的にも10年の収監で失われた力を取り戻していくという形で、物語とリンクさせた点もうまいなと感心。最強のスタイル「堂島の龍」にいたっては、真島と戦うたびに力を取り戻すという内容になっていています。これはシリーズをプレイするたびに思うのですが、この物語側とシステム側をリンクさせる技術はもうお見事としか言いようがありません。ちなみに、収監前にちょっとだけ最強の状態で戦えるのですが、出所してからの桐生でバトルすると、その落差に驚くはず。まあ、それがあるからこそ、力を取り戻していく過程が楽しいのですが(笑)。

と、このように発売前に語れる範囲だけでもハマる要因がタップリ用意された『龍極』。残すべき要素は残し、逆に挑戦する部分は挑戦する。何がファンに求められているのかをしっかりとスタッフが把握し、ブレていないからこそ、10年もの間支持され続けてきたのではないでしょうか。名越稔洋総合監督の「シリーズ10周年で、応援し続けてくれたファンへの恩返し」という言葉は、まさにこれのことなんだなと、エンディングクレジットを見ながらしみじみさせられました。ぜひ2016年のスタートは、この"極"上のエンターテインメントを堪能してみてください。あ、でも『龍0』が未プレイでしたら、発売までまだ間に合うのでぜひそちらからどうぞ。本作の深みを何倍にも増しますから!(編集O)


『龍0』にはなかった赤ヒートゲージで繰り出せる"超スタイルの極み"。決まったときの爽快感はバツグンです!!





■【プレイインプレッション②】
 もう1人の主人公ともいえる「錦山彰」の生き様にも注目!

「龍が如く」シリーズは、いくつもの作品を世に生み出し、長期に渡って多くのファンを生み出してきました。これだけ有名な作品ともなれば、趣味がゲームという人の中には"プレイしたことないけど、ふんわりと物語は知っている"という方も少なからずいるかと思います。恥ずかしながらかく言う自分もそのクチで、シリーズの初プレイは『龍0』なのに、『龍1』の物語はふんわりと知っている、という状態でした。ということで、このインプレッションでは、そんな"ふんわり勢"が『龍極』のドラマについて語っていこうと思います。

そんなわけで、まず時代的に前作にあたる『龍0』のプレイ時の思い出に遡りますが......いや~、びっくりしましたね。「桐生と錦山は敵対している」という『龍1』のふんわり知識を前提に遊んでいたものですから、この2人の熱くて篤い友情に驚き、そして感動しました。しかし、その結果、新しい疑問が浮かんでくるわけです。「こんなに仲がいい2人が、なんで敵対することに?」と。本作は、その答えを追加要素としてバッチリと用意してくれていました。『龍0』という下積みがあるからこそ演出できる"錦山の葛藤"。これがたまらなく切なく、胸が締め付けられるような感情を覚えます。正直、俺が錦山の立場だったら間違いなく彼のような歪み方をするでしょう。この新たに追加されたドラマは、それほどまでに共感でき、これを絡めたことで物語全体に説得性と深みを生み出しています。そして、桐生は彼のそんな葛藤を知る由もないため、"記憶の中の錦山"と"現実にいる錦山"のギャップに苦悩します......。やがて、そんな桐生が歩んだ正道と錦山が歩んだ覇道がぶつかるときがきて......。


錦山が追い詰められ、どんどん"闇落ち"していく様は、見ているこちらが切なくなるほど。



こういった錦山サイドのドラマは、各章の合間に本編の時系列とは無関係に挿入されていきます。桐生がいない間に起こった過去なので、そこには介入の余地がなく、プレイヤーは錦山が変わっていく様子をただ見つめることしかできません。そのもどかしさもまた、没入感へのスパイスになっているのでしょう。気づけば、のめり込むようにプレイをしていました。ちょっと聞こえは悪いかもしれませんが、「オリジナル版を遊んでいなくてよかった」と思ってしまいましたね。なにせこれほどのドラマを、"究極のカタチ"で初体験させてもらったわけですから。それほどまでに、インパクトのあるシナリオでした。本当に、本当におもしろいので、ぜひ気になる人は手に取ってほしいです。桐生一馬の、そして錦山彰の生き様を、ぜひその心に刻みつけてください。(Deep)


親友だった錦山が敵となって桐生の前に現れる。その過程が本作ではハッキリとわかります。





■【プレイインプレッション③】
 まさに極限にして究極! リメイクのお手本がココにある!!

家庭用ゲームも歴史を重ね、近年では過去の人気作を"リメイク"という形で再生するタイトルが増えてきました。ただ、リメイクとひと言で言っても、その内容はさまざま。もちろんファンが待ち望んだ形での作品も数多くありますが、なかには元の作品より悪化したものや余計なものを追加して微妙な感じになってしまうこともあります。でも、この『龍極』は、そんな心配はまったくナシ! まさに、究極のリメイクと太鼓判を押せる1本なんです。自分からは、そんなリメイクの妙を中心に、本作のオススメポイントを紹介していきましょう。

まずパッと見で変わったなと実感できるのが、当たり前ですがグラフィックでしょう。PS2®版『龍1』だって、当時はかなりのクオリティだったはずですが、本作のリアルっぷりには脱帽せざるをえないはず。今年で10周年を迎える「龍が如く」シリーズですが、コツコツと積み重ねてきた技術力の進歩をこれでもかと感じられるグラフィックになっています。「龍が如く」シリーズを途中からはじめて、1作目の評価が高いことは知っていたけど、今からプレイするのはなぁ......とためらっていた人も、最先端のグラフィックで楽しめるわけです。もちろん『龍1』をプレイした人にとっても「肌の質感とか実写か?」と思うほどのキャラクターたち、舞台となる神室町の作りこみなどなど、その大きく進化したグラフィックは必見! 10年でグラフィックってここまで進化するのかという驚きを感じました。

そしてグラフィックだけでなく、システムも作品ごとに大きな進化を遂げてきた本シリーズ。今、初代の『龍1』をプレイすると、さすがに不便だなと感じる部分も少なくはないところですが、そういった点がほぼ改善されているのもリメイクとして見逃せない好ポイントだと思います。とくにバトルパートは、前作『龍0』のスタイルを切り替えて戦うシステムをベースに改良が加えられ、よりスムーズに爽快感のあるバトルに仕上がっていて◎。育成も、各スタイルの成長盤からさまざまなスキルを習得していくものになっていて、育成をより深く楽しめるようクオリティアップしています。10年前の『龍0』のときに、あんなに強くなったのになんで一から鍛え直すの? という疑問にも、収監されていて力を失ったという納得のいく理由があって、うまくつなげたなぁという印象。もちろんそのほかにも、街中のどこでもセーブ可能になったり、とあるアクセサリを装備することでサブストーリーの発生場所がわかったりと、過去作で不満点となっていた要素が改善されているのも進化じゃないでしょうか。ゲームにはいろいろな要素がありますが、結局最も多く触れることになる要素がこのシステム部分なので、そこが遊びやすくなっているのはうれしい限りです。

また、リメイクで楽しみな要素が、元となった作品にはなかった新要素。本作にもさまざまな新要素が盛り込まれていますが、そのなかで個人的にお気に入りなのが「どこでも真島」! これは、「龍が如く」シリーズでは不動の人気を誇る真島吾朗が、そのシステム名どおり、いつでもどこでも襲い掛かってくるという新システムです。ザコ戦に乱入してきたり、街角で唐突にバトルがはじまったり......。本当に唐突に現れる、このドキドキ感は新鮮でした。またそれ以上に、真島が桐生を執拗に付け狙うようになっていった理由付けを、システムとして再現している点が見事。そして、この真島を倒していかなければ4つのバトルスタイルの1つ「堂島の龍」スタイルが成長しないというのも、システムとしてちゃんとほかの要素とからんでいて"ただこれだけを追加しました"という印象を受けないのもいいですね。力を失った桐生に戦いの術を思い出させるという、真島の設定が違和感なく受け入れられました。


桐生と真島の印象的な序盤の出会いも、エピソードの追加により強烈なインパクトを受けるはず!



そしてもう1つの大きな新要素が、錦山彰の追加エピソードです。『龍1』をプレイした人はご存知かと思いますが、桐生が10年間服役している間に、親友の錦山が別人のようになってしまうという展開が序盤に用意されています。どうしてそんなに変わってしまったのか? 『龍1』ではそれについては十分には描かれていなかったのですが、本作ではそこを補完するエピソードが盛り込まれています。前作『龍0』では親友っぷりがかなり濃く描かれていたので、豹変の理由を知りたいという人は多かったはず。本作でついにその謎が解けるわけですが、この追加エピソードがゲーム中のどこかの段階で「じつはこうでした!」と唐突に挿入されるのではなく、各章で少しずつ明かされていく形をとっていて、徐々にその理由がわかるという作りが見事なんです。じつは『龍1』を遊んだときは「この野郎裏切りやがって!」と、憎しみの感情が強かったのですが、本作の追加エピソードを見たあとだと「お前も苦労したんだな......」と、無茶苦茶同情したくなる内容になっていて、『龍0』で上がった錦山の株がさらに上がりました。これは『龍1』『龍0』をプレイした人には絶対に見てほしいですね。

このほかにも、物語的に直接つながる『龍0』からさまざまな要素が受け継がれているのも、ちょっとしたファンサービスという感じで楽しめました。プレイスポットのポケットサーキットなどは、『龍0』プレイヤーにはニヤリとできるポイントです。リメイクという視点からだけでも、これだけの魅力がある本作。シリーズファンはもちろん、これから「龍が如く」をプレイしようという人にもオススメできる良作です。10周年という節目の年にふさわしい作品であるのは間違いないでしょう。僕としては、できればこの流れで『龍が如く2』も作ってほしいところ! そう思わざるを得ないほど、大満足なリメイクでした。(デルチ)


『龍0』で一気に株を上げて人気を得た錦山。本作の発売後はさらに人気が出ると思います。



以上、今回は3人のプレイヤーによるプレイインプレッションをお届けしたが、プレイスポットや闘技場などのやり込み系の遊びなど、本作に秘められた魅力的な要素は数多くあり、語り尽くせないほど。そこもぜひ期待して発売日を指折り数えて待っていてほしい。次回は記念すべき発売日に、本作のプロデューサーである横山昌義氏と、ディレクターの吉田幸司氏へのインタビューをお届けする。





■こちらも見逃せない!『龍が如く6(仮称)』先行体験版

本作『龍極』で、ゲーム本編と並んで見逃せないのが、今秋発売予定の『龍が如く6(仮称)』の先行体験版ダウンロードコード(PS4®専用)が封入されるということ。(※)

『龍極』がシリーズ10年の集大成といえるなら、こちらはまさにシリーズの新時代のスタートともいえる内容になっている。現在、公式サイトにてPVも公開されているので、まずはこちらの映像をチェックして、体験版がダウンロードできる日を心待ちにしてほしい。なお、『龍6』先行体験版は1月28日(木) 正午頃よりダウンロード可能となる。そして、次回はこの先行体験版についても、横山氏にいろいろうかがう予定だ。

※ダウンロードコードはPlayStation®4版、PlayStation®3版、パッケージ版、ダウンロード版問わず封入されます。


◆『龍が如く6(仮称)』先行体験版PV



『龍が如く 極』公式サイトはこちら

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