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『龍が如く 極』の桐生&伊達が語る! 演じた黒田氏・山路氏に聞く名コンビの10年【特集第5回】

by 電撃PS編集部 2016/01/29

「龍が如く」シリーズ10周年という記念すべきタイミングで発売となった『龍が如く 極(以下、龍極)』は、2005年に発売されたPlayStation®2版の1作目(以下『龍1』)を、現在の技術とクオリティでよみがえらせたタイトルだ。当時の魅力はそのままに、本作には10年間蓄積されてきた「龍が如く」のセオリーが凝縮されている。では、1作目から出演する黒田氏と山路氏は、今回の収録を終えてどのように感じているのか? そして10年という歴史に裏付けされた「龍が如く」の魅力とは? そんなファンが気になるであろうポイントを、プロデュース&脚本を手掛ける横山昌義氏を交えた鼎談でお伝えしていく。



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前回までの特集記事はこちら

「龍が如く」シリーズ10年の歩みと『龍が如く 極』の進化したドラマ【特集第1回/電撃PS】

10年の時を経て"極み"に達した『龍が如く 極』のバトルと街を体感せよ!【特集第2回/電撃PS】

『龍が如く 極』の"極"たる要素を3人の視点によるプレイインプレッションで探る!【特集第3回/電撃PS】

今だからこそ制作できた『龍が如く 極』の"旬の魅力"を2人の開発者に聞く【特集第4回】

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黒田崇矢氏
アクセルワン所属。俳優、声優としてアニメーションや舞台、ドラマなどさまざまな作品に出演。



山路和弘氏
劇団青年座所属。数々の映画やドラマに出演するほか、洋画の吹き替えでも活躍する。



横山昌義氏
株式会社セガゲームス所属。「龍が如く」シリーズの脚本、プロデュースを担当する。





■桐生、伊達とともに歩んだ10年という月日

――まず、今回の『龍極』の制作を最初に聞かれたときの印象などをお聞かせください。


山路:追加分だけ収録する気だったので、全部録り直すと聞いて「無理でしょ!」と思いました。あとは、やはり10年という時間が経って老いを感じましたね......。昔はもっとハリがあったと思うと、こんなシャカシャカ声で......と泣きたくなる気持ちでした(笑)。


横山:いえいえ、伊達はあれでいいんですよ。もともと『龍1』の時点でおじさんらしく演じてほしいというリクエストでしたからね。


黒田:僕はとにかくうれしかったですね。一度演じた作品で再び同じ芝居ができることなんて、ゲームではなかなかありませんから。『龍1』の頃はゲームの音声収録がどういうものかもまったくわかっていませんでしたが、今ならばゲームシステムも理解した上で演じられます。当時の音声を聞いてやり直したいと思っていた部分を収録し直せるのは、役者としてうれしいことでした。


山路:僕は『龍1』発売後に自宅でもプレイをしていたので、すごくなつかしい感じがしました。その思いが強く、昔の演技をなぞってしまった部分があるかもしれませんね。


横山:でも、娘の沙耶に対する演技は昔よりも父親らしさが強くなっていましたよ。公園のシーンでは実際に泣いていましたしね(笑)。


山路:年をとると涙腺がゆるくなっちゃうから、ちょっとしたことで泣けちゃって(笑)。


――一度演じたものを再び演じるということは難しいものですか?


黒田:昔の音声を今聞くと、やはり感情のニュアンスなど直したい部分は出てきます。でも、今回の収録ではセリフ1つ1つの長さを前回に合わせる必要があったんです。それは、セリフ全体の長さだけでなく、口の動きに合わせるために息継ぎなど事細かに合わせる必要がありました。そうなると、ちょっとした間を入れただけでもズレてしまうので、そこは難しかったですね。それでも、収録し直せたことはよかったと思っています。


――これまでの『龍が如く』シリーズは演技を収録してからゲームのシーンが作られてきたとのことですが、今回はすでに各シーンが固まっていますからね。


山路:収録時に10年前の若いころの自分の声が聞こえてくるって、なかなかの拷問だよね(笑)。


横山:真島(吾朗)役の宇垣(秀成)さんは「昔の音声をそのまま使ってよ」って言っていましたよ(笑)。


黒田:そこが桐生と真島の違いですよね。僕はマジメだから(笑)。


――では演じられたなかで記憶に残っているシーンなどはありますか?


山路:僕はやっぱり伊達と彼の娘とのシーンですね。1作目を家でプレイしたときも泣いてしまったほどお気に入りで、自分が演じたシーンで泣いたのってたぶん初めてだったと思います。


横山:伊達と沙耶のシーンは、桐生と伊達が仲よくなるきっかけを作る目的で、もともとはサブストーリーとして作成したんです。でもすごくデキがよかったので、本編に組み込んだという経緯がありました。


黒田:そうだったんだ。桐生の場合も好きなシーンってよく聞かれるのですが、僕にとっては全部が大事なので、特定のシーンを挙げるのってすごく難しいんですよ。決めゼリフもなんでもないセリフも、等しく一生懸命演じています。


横山:こんなことを言うのは失礼な話ですが、10年前の演技より確実にクオリティは上がっていましたよ。10年前って、やはり役をつかみながら演じていた部分があったかと思うんですよ。


黒田:それはあると思いますよ。やはり桐生はセリフも多いので、収録も何日かに分かれますよね。そうすると2回目、3回目の演技で、1回目はこうでしたよ、と言われると、もう探りながらの演技になってしまうんですよ。でも今は、桐生一馬という役が体のなかに入っている感覚なので、迷うことがなくなりました。その違いは大きいかもしれませんね。


山路:伊達もそれくらいやっていればよかったな。


横山:伊達は作品ごとに出番にムラがあって申し訳ないです(笑)。


山路:でも、こんなに1つの役を演じ続けることってめずらしいんですよ。ゲーム内のモデルは僕とは違う顔ですけど、自分が動いているような感覚になりますからね。僕は洋画でも、1人の役者さんを何度も演じさせてもらうことがありますが、それでも伊達ほど親近感を感じるキャラクターはいないと思います。桐生も黒田君に見えるんだよね。


黒田:僕も収録のときなど、たまに伊達を「山路さん」って呼ぶことがありますよ(笑)。





■桐生が歳を重ねると伊達になる!?――お互いから見た人物像

――黒田さんは『龍が如く0 誓いの場所』に続いて、若い桐生を演じることになりましたが、その点で苦労されたことはありましたか?


黒田:不思議なもので、僕のなかにはもうすでに桐生一馬という人間の人生がすっぽり入っている感覚なんです。そういう感覚なので、若い頃の演技を思い出すというよりも、自分の記憶のなかにある桐生の過去をそのまま演じているので、それほど苦労はないんです。しいて言うならば、40代の桐生よりも感情が高まるスピードがちょっと早い点に注意しているくらいですね。


――では、黒田さんから見た伊達とはどんな人物でしょうか?


黒田:伊達と桐生って似ている部分があると思うんです。利害を考えずに突き進むけれど、どこかに不器用な部分がある人物で、桐生が歳をとったら伊達になるんじゃないかと思っています(笑)。


横山:でも伊達はケンカが強くないからなぁ(笑)。


山路:そうなんだよね。「まかしとけ」って勇ましく加勢するけど、すぐにやられてしまう(笑)。


――逆に山路さんから見た桐生はどんな人物でしょう?


山路:男なら誰でもあこがれる存在だと思いますよ。男のあこがれの頂点にいるような人物ですね。





■「龍が如く」シリーズの不動の魅力とは

――改めて、この10年を振り返っていかがですか?


山路:老けたねー(笑)。50代と60代はぜんぜん違うよ。


横山:山路さん、今おいくつでしたっけ?


山路:61歳。


横山:60歳を越えているようには見えませんよ!


黒田:理想の歳のとり方ですよ。10年と考えると、やはりユーザーのみなさんに黒田=桐生という感覚が浸透したと感じています。というのも、たまに声をかけられるときに、「桐生さんですよね」と言われることが多くなりました。黒田......なんですけどね!(笑)


――ちなみに『龍が如く6(仮称)』の収録も始まりつつあるいうことですが、収録されていかがでしたか?


黒田:『龍6』の台本はまとめていただかずに分割でいただいているのですが、「このあとどうなるの!?」の連続ですよ(笑)。実際、収録時に何度もこのあとどうなるの? って聞いていますからね。それくらい衝撃的な展開の連続です。


山路:僕はなにも聞いていないんだけど、伊達は登場するんですか?


横山:それは、今後のお楽しみということで(笑)。


――そんな今後の展開から目が離せない「龍が如く」シリーズですが、お2人はこのシリーズの魅力は何だとお考えですか?


黒田:僕はストーリーだと思っています。もちろんゲームなのでゲーム性も楽しい部分ですが、台本を読んだときにすごく惹かれるものがあるんです。桐生に限らず、魅力的な人間たちがたくさん出てくる、なかなかリアルじゃ難しい男たちがあこがれるような男たちが出てくることが、この10年という結果につながっているのかなと。"現実にいないんだけれどもいそう"な部分もデカいと思うんですね。


山路:僕もそうだと思う。現実ではありえないような話を、ものすごくリアルなところでやっているという、ユーザーにとっての近さが魅力なんだと思います。僕なんかが遊んでも、リアルな場所でやっているから余計に、うさを晴らせるというか、違う世界に行けるというか。それがどっちに転んでいくのかなと。よくこんなものを考えたなと思いますね。


横山:じつは1作目については、最初に"100億の少女と狂犬ヤクザ"というキャッチコピーしか決まっていなくて、そこから企画を膨らませていったんですよ。


山路:そうなんだ。でも、ゼロから作るって人間はどうしても尊敬しちゃうよね。


――ちなみにこれは余談ですが、『龍極』をプレイしたファンからは、その続きである『龍が如く2』もぜひ『極2』に! という声が上がると思います。もしあるとしたらいかがですか?


黒田:よろこんで! ですね(笑)。ぜひやりたいですね。


横山:うーん、困るなあ(笑)。


――先日も『龍2』のリメイクをもし手がけるとしたら、作業量的に大変だとお話ししていましたね(特集第4回参照)。


黒田:いやいや、セガさんならできますよ(笑)。あったらやりたいですね、僕は。


横山:大変ですよ? 声もまた当て直しなんですから。


黒田:大変でもいいんです。やりたいんですから。


横山:伊達も大変ですよ、いっぱい出ていますから。


山路:出てましたね(笑)。


――ぜひ期待しております! では最後に桐生や伊達、そして『龍が如く』シリーズのファンにメッセージをお願いします。


山路:自分も「龍が如く」というゲームは好きなので、ぜひ遊んでもらいたいですね。10年で年月を感じる部分もあるかもしれませんが、そのぶん深みは増したと思うので楽しんでプレイしてください。


黒田:10年という長い期間、ずっと応援してくださってありがとうございます。『龍極』は開発スタッフはもちろん、僕たち役者も単なるリメイクではなく新作を作る意気込みで演じている、ゲーム性も変わっている作品です。『龍1』をプレイされた方も、ぜひこの『龍極』を遊んでほしいと思いますし、遊んでいただければ損をさせる内容ではないことはすぐにわかると思うので、よろしくお願いします!



演じ手、そして制作スタッフの想いが結集した『龍極』。ぜひ今回お届けしたコメントを思い出しながら、2周目、3周目とやり込み尽くしてほしい。また、本作には今秋発売予定のシリーズ最新作『龍が如く6(仮称)』の先行体験版ダウンロードコードが特典として付属されている(※)。1月28日よりダウンロード可能になっているので、「龍が如く」がこれからどんなステージに昇るのかを、ぜひその手で確かめよう。

※ダウンロードコードはPlayStation®4版、PlayStation®3版を問わず封入されます。
※ダウンロード版購入の場合、ダウンロード権利が自動的に付与されます。
※詳しくは『龍が如く』ポータルサイトをご覧ください。



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