いよいよ発売されたゲーム版「SAO」最新作『-ホロウ・リアリゼーション-』の魅力【特集最終回/電撃PS】

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いよいよ発売されたゲーム版「SAO」最新作『-ホロウ・リアリゼーション-』の魅力【特集最終回/電撃PS】

過去3回に渡って紹介してきましたゲーム版「SAO」シリーズ最新作、『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』。本日10月27日(木)についに発売となりました! なかにはダウンロード販売のみの特典「βeater’sプレイヤー権」で、すでにプレイを始めている方もいらっしゃるかと思いますが、今回は「気になるけれど、本当におもしろいんだろうか?」と、いま一歩買いあぐねている人に向けて、本作の魅力をいろいろな角度から改めてお伝えするインプレッションをお送りしていきます。

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前回までの特集記事はこちら

独自の物語が展開──ゲーム版「SAO」最新作『-ホロウ・リアリゼーション-』登場【特集第1回/電撃PS】

二見Pによる『SAOHR』初心者講座や登場キャラクターを紹介! デート会話の詳細も!?【特集第2回/電撃PS】

進化したバトルや育成システムを紹介! 二見Pの『SAOHR』初心者講座にも注目しよう!【特集第3回/電撃PS】

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戦闘──ゆる~く遊びたい人もストイックに遊びたい人にも両対応!

まずはプレイして一番ダイレクトに伝わる、ゲームとしての戦闘部分から。シリーズごとに少しずつ基本システムが変化しきたゲーム版「SAO」ですが、本作は”アクション要素の強いRPG”という位置づけです。RPG要素のあるアクションではなく、あくまでも基本は”RPG”。キャラクターをリアルタイムで動かす必要はありますが、必須の動作はそれほど多くはありません。攻撃は□ボタン連打のコンボでOKですし、あとは敵の攻撃を回避できるR1ボタンのステップさえ覚えておけば大体なんとかなります。

最初はダメージ受けながらでもいいんです、そうそう死にません。むしろ、被弾覚悟のリスキーな戦いのほうがキリトさんっぽいってものです。万が一全滅しても、一部条件を除いてはペナルティはありません。拠点である《はじまりの街》へと戻るだけ。どうしても敵が強いと思ったら、レベルを上げたり装備を整えて再挑戦! あせらず強くなったらリベンジすればOK……という辺りは、RPGならではですね。

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それでは、本作の戦闘は浅いのか? というとまったくそんなことはありません。

例えばOSS(オリジナル・ソードスキル)。

これはソードスキルからソードスキルを連続でくり出すものなのですが、この入力がかなりシビア。ソードスキルによって受け付けるタイミングが異なり、猶予時間もほぼ一瞬! アクションゲームが得意な人でも自在に出すには、ちょっと練習が必要でしょう。

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また、武器ごとの使い勝手の違い。

if展開を前面に押し出したゲーム版「SAO」シリーズでは、主人公・キリトの武器もプレイヤーが自由に変更可能です。とくに本作ではアクション要素が増したことで、武器による立ち回りの差がより明確になりました。例えば、突進力を生かしたカウンター攻撃が得意な細剣、背後からのクリティカルに特化した短剣……など、武器によってゲーム性が変わるほどの違いがあります。

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そして、スキルビルド。

本作では武器を使い続けたり敵を倒すことでスキルポイントが得られ、それを消費してさまざまなスキルを習得できます。このスキルの効果が戦闘には大きく影響するため、先の武器の選択と合わせて大きく立ち回りを変化させられるのです。どういうスキルで構成するか──いわゆるスキルビルドを考えるのが、悩ましく、そして楽しい部分です。

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さらにスキルのなかには、MMORPGでよく見られるロール(役割)に当たるエクストラスキルというものあります。これは『-ホロウ・リアリゼーション-』から追加された要素で、従来シリーズではスキルビルドで何となくタンク(盾役)っぽく、アタッカーっぽくという立ち回りをしていたものが、今回は各種エクストラスキルを選ぶことで、さらに立ち回りに特化したバトルスキルやソードスキルの習得が可能になります。

このエクストラスキルには、じつは「特定のスキルを○回使う」などの条件を満たすことで開放される”隠しエクストラスキル”が数多くありまして、そのどれもが非常に強力! キリトの代名詞とも言える《二刀流》が扱えるエクストラスキルもありますので、それらを習得することがプレイの大きなモチベーションになるはずです。

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疑似MMORPG──プレイヤーは自分1人だけど孤独じゃない理想的な空間!?

原作「SAO」がVRMMORPGを題材にした作品だったこともあり、ゲーム版「SAO」シリーズでは、オフラインの家庭用&携帯型ゲーム機のなかに擬似的にオンラインゲームの世界を再現しようと試みています。基本システムがすでにMMORPGライクではありますが、何よりも大きいのが自分以外の”プレイヤー”の存在をAIで動くキャラクターで再現しているところ。とくにパーティに編入したキャラクターは、各自の持つ感情──「優しい」「仲間思い」などのキーワードに基づいて行動してくれて、これが実に人間くさい。

たとえば、ある感情が強いとターゲットを取りやすくなったり、やたらとスイッチ要求が多くなる……など、攻略の上で最適解じゃないのかもしれないけれど、プレイヤーとしての個性やこだわりを感じさせてくれます。各感情は、該当する行動をした直後(パーティ欄にアイコンが出ます)に「GOOD」ボタン(R2ボタン)を押して評価すれば伸ばすことができるので、ある程度は性格付けをコントロールできます。

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これらの感情は、プレミアを始めとするAIーNPCは最初に何も持っていないのですが、アスナたちのような原作キャラクターたちや、街にいる他のプレイヤーは、いくつかの感情のキーワードを持っています。原作キャラクターはゲーム中で表現できる範囲ではありますが、うまく彼女たちが原作やアニメなどで見せる性格を再現しているのがお見事。もちろん、感情の変更はできるので(ロックされていますが解除可能)、それこそ「バーサクヒーラー」を体現体言するアスナ……みたいな育て方もできます。原作ファン的には、もう1つのif展開として楽しめる部分かもしれませんね。

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パーティプレイに関しては、本作では4人制になったこともあり、戦闘中はスキル要求や雑談(?)などが飛び交って、かなり賑やかになりました。

そんなゴチャゴチャ感のなかでも、誰がどの敵を狙っているか、誰が誰と連携をするかなどを視覚的に表現する「線」の演出は、とても分かりやすいです。基本的に自己判断で攻撃、回避、回復を行なう彼らですが、こちらが出した指示に対してはキチンと従ってくれます。実行不可能なときは「Yes/No」を答えてくれるので、無茶な指示を出したのに謝られると逆にこちらが申し訳なく思ってしまったり。

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ちなみに、キリトは司令塔としてあまり動かず、仲間たちに指示だけをして戦うRTS(リアルタイムシミュレーション)的な立ち回りも可能です。先ほどの武器・スキルの話に少し戻りますが、その場合はエクストラスキルをヒーラーやバファーにして仲間を完全サポートする体制で臨むのも面白いですね。本作におけるプレイヤースキルは、アクションゲームの腕だけではないのです!

逆に言えばこの辺は、本日から解禁されるオンラインモード──マルチプレイにおいても生きてくるスキルだと思います。他人の目を気にせず、MMORPGの世界の楽しさを体験できるのが、疑似MMORPGのいいところですが、キチンとその先に”本物”を用意している辺りは心憎い演出。システム的にはMMOではありませんし、ゲームとしてもマルチプレイは強制参加ではありません。本編をプレイして「オンラインで別のプレイヤーと遊ぶのはおもしろそう!」と感じたら、ぜひ本作で最初の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

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「SAO」作品としての魅力──個性的なオリジナルキャラと公式(?)設定を生かしたストーリーに感動

最後に語るのは、やっぱりストーリーやキャラクターの魅力。記事を見て下さっている多くのユーザーさんは、やはり「SAO」のゲームだから気になる、プレイをしてみたいという方だと思います。結論から言ってしまえば、心配はまったくありません! イメージを壊すことのない、むしろ新たな「SAO」の物語の1つを紡いでくれました。

ゲーム版「SAO」の世界は、原作やアニメとは異なるifの世界の延長線上にあります。本作の舞台となるのは、原作には登場しない《ソードアート・オリジン(SA:O)》と呼ばれる新たなVRMMORPG。序盤のプロローグやストーリー展開は、特集第1回の記事を見ていただくとして、《SAO》には「NPCにとってのデスゲーム」の仕様が組み込まれています。そんな状況のなか、キリトを始めとする《SAO》の《帰還者》たちは何を考え、どう動いていくのか……月並みですが、ぜひ自分の目で確かめてください。

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ゲーム版「SAO」のプロデューサーである二見さんのお話では、本作の舞台である《アイングラウンド》の設定は、もともとは原作者の川原 礫先生が「SAO」を執筆されるときに考えた世界設定をゲーム用にアレンジしたものだそうです。そういう意味では、if展開ではあるけれども、公式の血脈を受け継いだ世界と言えるでしょう。また、キリト役の松岡 禎丞さんを始めキャストの皆さんとも話をさせていただく機会もありました。皆さん、アニメ版とゲーム版の設定の違いを理解し、細かい演技のニュアンスを考えていると聞かされて、プロ魂に驚かされたこともあります。

制作陣が皆、溢れんばかりの「SAO」愛を持って、全身全霊で臨んでくださってます──この特集記事を書いている担当者自身もです。原作やアニメ版に負けずとも劣らない、もう1つの「SAO」の物語をぜひお楽しみください。

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ちなみに本作のおもしろいところは、その仕様をストーリー展開の演出としてだけでなく、ゲーム内のシステムとして盛り込んでいることです。VRMMORPGが題材の原作のゲーム化なので文字にするとややこしいですが、つまりは『-ホロウ・リアリゼーション-』に登場するNPC(親密度を上げればパーティに参加させられます)が死ぬと、以後ゲーム内に登場しなくなります。

さすがに重要キャラクターであるプレミアが死んでしまうとゲームオーバー(=最後のセーブ地点からやり直し)ですが、それ以外のケースでは何事もなかったようにゲームが続行します。NPCを道具と見るか、1人のキャラクターと見るか……本作で本当に試されているのは”プレイヤー自身”かも知れませんね?

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と、少し怖い話をしたところで、最後の最後に本作のオリジナルキャラクター・プレミアの魅力を語って、長い長いインプレッションを終えようと思います。公式サイトや当Blogでもカタログスペック的な紹介はしていますので、今回はそれ以外の魅力ポイントを。どれか1つでも引っかかれば、ゲームが数十倍楽しくなるハズです。

【小柄キャラである】
大人びた口調で話しますが、ゲーム内での身長はユイと同程度。凹凸もほとんどないため、外見の設定年齢はかなり低いように思われます。

【食いしん坊キャラ】
食べ物に関するイベントが多いです。と言うよりも、彼女の原動力は食事。いつもハラペコです。

【クーデレ(死語?)である】
最初はNPC然としたクールな対応なプレミアも、ストーリーが進むと急激にデレます。どちらがお好みかはユーザーさんしだいですが、残念ながら切り替えはできません。また、彼女はある程度ゲームを進めると仲間として連れて行けるのですが、戦闘中に発するボイスもクールな物から感情豊かなものへと変化します。バリエーションも多いので、担当声優の巽 悠衣子さんの苦労が偲ばれます

【泣きボクロ】
隠れ(?)人気キャラクターのサチと同じ位置! 青いパッツン髪といい……もしや!? と思ったアナタは術中にハマっています。

それでは《SA:O》の世界でお待ちしています。See you later!

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ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-

・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®Vita
・ジャンル:疑似MMORPG
・発売日:好評発売中
・価格:
 PS4® 通常パッケージ版 希望小売価格 7,200円+税
    通常ダウンロード版 販売価格 7,776円(税込)
    限定パッケージ版 希望小売価格 限定版 10,980円+税
    プレミアエディション 販売価格 10,476円(税込)
    シーズンパスアップグレード版 販売価格 2,700円(税込)
    シーズンパス 販売価格 2,700円(税込)
 PS Vita 通常パッケージ版 希望小売価格 6,100円+税
     通常ダウンロード版 販売価格 6,588円(税込)
     限定パッケージ版 希望小売価格 9,880円+税
     プレミアエディション 販売価格 9,288円(税込)
     シーズンパスアップグレード版 販売価格 2,700円(税込)
     シーズンパス 販売価格 2,700円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン時:1~4人)
・CERO:B(12才以上対象)

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『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』公式サイトはこちら

電撃PlayStation 公式サイトはこちら

©2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOII Project
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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