【PS VR】360°のVR映像を楽しみながらスマホを操作できる"ながら見"コンテンツ『anywhereVR』

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【PS VR】360°のVR映像を楽しみながらスマホを操作できる"ながら見"コンテンツ『anywhereVR』

◆2017年2月27日(月) 商品概要について一部修正いたしました。

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コンセプトは「おきにのトコ&いつものコト」。PS VRのリラックス空間でスマホを操作

2016年冬にPlayStation®4でリリース予定のPlayStation®VR対応ソフト『anywhereVR』は、360°広がるVR空間でスマートフォンやタブレットを操作できるライフスタイル密着型VRタイトル。「おきにのトコ&いつものコト」をコンセプトに、海岸や星空の下などお気に入りの空間にスマートデバイスの画面を表示させ、いつも通りの操作を楽しむことができる。

VR空間で刺激的な体験を味わえるPS VRソフトが多い中、リラックスしながらVR映像を”ながら見”できる新しいコンセプトのVRコンテンツだ。

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『anywhereVR』の利用には、本体ソフトをPlayStation®4に、専用アプリをスマートデバイス(Android5.0対応)にインストールする必要がある。いずれも基本プレイ無料。有料で映像や音楽コンテンツを追加購入することも可能だ。

VR空間にはスマートデバイスの画面がそのまま表示されるので、ふだんと同じように、SNSやWebサイトを閲覧したり、電子書籍や電子コミックを読んだりすることができる。

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また、Twitterと連携すれば、タイムラインがVR空間に流れてくる。のんびりリラックスしながら、タイムラインを眺めよう。他にも、魚釣りやパズルなどちょっとしたミニゲームを楽しむことができる。

大自然に囲まれてのんびり読書 『anywhereVR』プレイインプレッション

今回の取材では『anywhereVR』を体験、富士山の映像をバックに、スマートフォン操作を試してみた。

360°広がる富士山と湖の映像は解像感も高く、バーチャル観光を楽しんでいるような気分が味わえる。揺れる湖面をぼんやり眺めていると、心地よいBGMと相まって、うとうとしそうになるほど。ただ、しばらく眺めていると手持ちぶさたになってしまうのも事実。そこで登場するのがスマートフォンだ。

まずはWi-Fiで接続したスマートフォンを手に、電子書籍アプリを起動することに。VRヘッドセットを装着した状態で操作するが、モニターにもスマートフォンの画面がそのまま表示されるためそれほど難しくはない。電子書籍、電子コミックも、いつもと同じフリック操作で手軽にサクサク楽しめた。

スマホ画面に集中するとVR映像のことを忘れてしまうが、ふと目をやればそこは大自然の中。避暑地で読書を楽しんだり、旅先でくつろぎながらスマホを操作したりする感覚で、リラックスすることができる。南国を舞台にした小説を読む時は海の映像を流すなど、スマホで楽しむコンテンツとVR映像を合わせるとさらに楽しみが深まりそうだ。

何もしたくない時は、お気に入りの映像にTwitterのタイムラインを流してボーッと眺めるのも心地よい。仕事から帰ってきて気分をリセットしたい時、何も考えずにぼんやりしたい時に楽しむにはぴったり。VRゲームを始める前に、まず『anywhereVR』で非日常感を味わうといった気持ちの切り替えにもいいかも。

「スマホを操作するシチュエーションをPS VRでプラスαできる」

“非ゲーム系VRコンテンツ”の中でも、ひときわ異彩を放つ『anywhereVR』。そのコンセプト、楽しみ方について、ソニー・ミュージックエンタテインメントの阿部達矢氏に話をうかがった。

ソニー・ミュージックエンタテインメント
デジタルコンテンツグループ 企画推進チーム
阿部達矢氏

毎日でも楽しめる、”ながら見”できる静的VRコンテンツ

――『anywhereVR』は、非ゲーム系VRコンテンツの中でもユニークなソフトです。まずは開発コンセプトをお聞かせください。

ゲーム以外のVRコンテンツは、美しい映像、見たことのない映像を提供するソフトが大多数を占めています。でも、実際にVR映像を眺めてみると、確かに景色は素晴らしいのですが手持ちぶさたに感じます。そこで、「VRの世界に日常的なモノを持ってきたら面白いのではないか」と考えたのが企画の発端です。

最近は「テレビ離れ」と言われていますが、テレビを見ながら何かするという方はとても多いですよね。ゲームメーカーは、ユーザーの限られた余暇時間の中からゲームに時間を割いてもらおうと努力していますが、正直そのような短い時間を奪い合っても厳しいように感じています。それなら、何かをしながら楽しんでもらえるものを作ればいい。そこで”ながら見”できるVRコンテンツを作ろうと考えました。

VRの美しい景色の中で、映像を観ながらスマホを操作したり、ちょっとしたミニゲームを楽しんだりできる。そんな”ながら”の遊びを提供しようというのが今回のコンセプトです。映像を観ながら他のことができるという、静的なVRコンテンツを発信したいと考えています。

――日常的に、気軽に楽しめるVRコンテンツということでしょうか。

そうですね。「VRは長時間楽しむものではない」と言う方もいますが、できれば長く使ってほしいし、新しい体験もしてほしい。極上のリラックス空間でVRならではの非現実感を味わいながら、いつもと同じことができるのが特徴です。

――ただ日常から離れた体験をするのではなく、”非日常的な景色の中で日常的な行動をする”というのが面白いですね。

VRの世界でジェットコースターに毎日乗りたいか、銃を毎日撃ちたいかと考えると、そうではないように思います。PS VRを毎日、長時間使っていただくには、日常的でありながら特別な体験ができるほうがいい。それがリラックスにつながるのかなと思います。

――実際に体験すると、スマホの操作が”主”であり、VR映像は”従”のように感じられました。VR映像はバックグラウンドビデオのようなイメージでしょうか。

どちらが”主”でどちらが”従”とは言い切れませんが、長期的に考えるとスマホがどんどん”主”になっていくでしょうね。スマホを操作している間は映像が気になりませんが、ふと周囲に目を向けるといつもと違う光景が広がっている。「スマホを操作するシチュエーションをプラスαできる」と考えるとわかりやすいかもしれません。

――今回は富士山の映像を観賞しましたが、他にどのような映像を楽しめるのでしょうか。

無料ダウンロードできるのは、3本ほどの映像を検討しています。どのような映像にするかはまだ決定していません。他にも、沖縄の離島をはじめとする海、森、滝、畑など日本国内の自然を楽しめる映像を追加で配信する予定です。オルゴール博物館や水族館、海外で人気の暖炉の映像なども配信予定です。

――映像も美しいですね。

ソニーのカメラ「α7S Ⅱ」を4台使用し、撮影しています。一般的なVR映像と比べても、美しく仕上がっていると思います。海に夕日が沈んでいくなど、時間の経過によって景色も変わっていくんです。リラックスしていただくために、人間の姿が入らないようこだわっています。ランドスキップという風景映像に造詣の深い映像制作会社に撮影いただいています。

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電子書籍やWebサイトの閲覧に最適。今後は対応デバイスが増える可能性も?

――スマートフォンをキャストする際には、スマホ内のコンテンツをすべて楽しめるのでしょうか。

物理的には可能です。ただし、動画やゲームは通信速度によって滑らかに表示できないため、推奨はしていません。電子書籍やWebサイトの閲覧など、あくまでも「読む」「見る」ものが適しています。VR空間で電子コミックを読みながら、Twitterのタイムラインを見るという3つを同時に行なうこともできます。

――他のVRゲームをプレイしている時にも、スマホの画面が表示できると便利なのではないかと思います。

ゲームメーカーと要相談になります。おそらく、メモリの容量との兼ね合いで難しいのではないかと思いますが……。

――ソニー・ミュージックエンタテインメントは、音楽制作会社でもあります。アーティストのPVを流しながら、スマホを操作するといったことは考えられますか?

随時検討していきたいですね。アニメ制作を行なうアニプレックス、電子書籍事業を担うブックリスタなど、グループ企業との協力を進めていければと考えています。観光地や旅館など、業務用としての展開も考えていきたいです。

――今後の広がりとして、考えられることは?

現状ではAndroidのみの対応ですが、原理的にはWindows PCの画面を表示することも可能です。今後対応デバイスを増やすことはできるのではないかと思います。

――『anywhereVR』を開発する中で、VRの可能性についてどのように感じましたか?

今まで経験したことのない世界が、ここにあります。ゲーム以外にもさまざまな用途が考えられますし、従来のゲームファン以外にもリーチできる可能性を持っていると感じました。ソニー・ミュージックエンタテインメントの強みを活かし、ユーザー層を広げていけるのではないかと思います。まずは『anywhereVR』が、その一歩になればうれしいです。

――リリース予定は、2016年冬だそうですが。

年内にまず日本/アジア地域から配信させていただき、順次北米、欧州への配信をさせていただく予定です。基本プレイ無料タイトルですので、とにかくユーザーさんに触れてほしいという思いで開発を進めています。リリース後は、ぜひ良い点、悪い点をご指摘ください。より使いやすいよう、バージョンアップしていきたいと思います。

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anywhereVR

・発売元:ソニー・ミュージックエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:リラクゼーションVR
・発売日:2016年冬予定
・価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)
・プレイ人数:1人

※PlayStation®VR対応
※スマートフォン、タブレット(Android5.0)が必要です。

※専用キャストアプリ(無料)をインストールしてご利用ください。

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©Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

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