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【PS VR】ヘディングで的を壊しながら謎を解く!? あなたを不思議な世界へと誘う『ヘディング工場』

by PS.Blogスタッフ 2016/11/07

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大手ゲームメーカーからPlayStation®VR向けソフトが続々と発売される中、新鋭メーカーが参入に名乗りを上げた。PS VR専用ソフトウェア『ヘディング工場』は、2013年に設立されたばかりのゲーム制作会社ジェムドロップが手掛けるヘディングアクションゲーム。オンライン配信専用で、2016年内の発売を予定している。

プレイヤーは、幻想美あふれる世界をベルトコンベア式にオート移動しながら、飛んでくるボールをヘディングで打ち返してストーリーを進めていく。コントローラーは使わず、操作は頭の動きのみ。ナレーションや説明表示、スコアなども一切なく、不思議な世界に身も心も浸ることができる。


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基本はヘディングアクションだが、ヘディングでボールを的に当てるだけでなく、絵合わせパズルを解いたり、おもりにボールをぶつけて天秤のバランスを取る物理演算のパズルを解いたりと、謎解き要素も楽しめる。ステージが進むごとにミッションも少しずつ難しくなるうえ、実在するテーマパークのように隠れキャラクターを探すなどの要素もあり、ゲームとしての遊びごたえもありそうだ。

プレイヤーは何者なのか? ボールはどこからやってくるのか? 謎に満ちた世界観も、見どころのひとつ。すべてのステージを終えた時、この世界に隠された秘密も明かされるかもしれない。


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幻想世界でヘディング体験! 『ヘディング工場』プレイレポート

今回試遊した体験版は、「東京ゲームショウ2016」インディーゲームコーナーに出展されたものとほぼ同じバージョン。約5分間にわたって、ヘディングをしながら不思議な世界を冒険できた。

VRヘッドセットをかぶると、目の前にはカラフルな城のような空間が。ひょこひょこ跳ねるように動く不思議なキャラクターが、プレイヤーを招くようなしぐさを見せている。すると、上方からボールが飛んでくるのでとっさにヘディング! 目の前の扉にボールが当たって壊れ、先に進めるようになった。特にルールの説明はないが、「なるほど、こうやってゲームを進めるのか」と直感的に判断できようになっている。



プレイヤーを導くナビゲートキャラ。ルールの説明などは一切ないが、彼(?)を目で追っていれば何をすべきかわかるようになっている。


ベルトコンベアのように扉の奥へ運ばれていくと、今度は屋外へ。空中に城が浮かび、その間を抜けるようにレールの上を進んでいく。足元をのぞき込むと、雲のように立ち込める霧が広がり、その高さに背筋がゾワッとするほど。城の上部や足元にも不思議なキャラクターの姿が見え隠れし、360度の景色を楽しむことができた。

と、そこへまたもや的が出現。飛んでくるボールをヘディングで打ち返し、次々に的を壊していく。首の角度やヘディングの勢い、どこまでボールを引き付けてから打ち返すかによってボールの軌跡が変わるため、慣れてくるとうまく狙いを定められるようになる。的だけでなく、「今度はあそこを狙ってみよう」と周囲のオブジェクトを壊していくのも楽しい。

360度広がるファンタジックな世界といい、こちらが操作しなくてもレール上を移動するシステムといい、まるで実在するテーマパークのアトラクションを体験しているよう。ここがどこなのか、物言わぬキャラクターたちは何者なのか、すべてが謎めいていて好奇心をくすぐる。今回体験した天空の城以外にも、バリエーション豊かなステージが待っているとのこと。ヘディングでボールを打ち返す楽しさだけでなく、異世界を冒険するワクワク感も味わえそうだ。






世にも不思議なVRゲームは、いかにして誕生したか

この不可思議なVRゲームはどのようにして誕生したのか、そもそもPS VRでゲームを開発するに至った経緯とは? ディレクターの北尾雄一郎氏に、話をうかがった。


北尾雄一郎氏

ジェムドロップ株式会社代表取締役。日本一ソフトウェア、トライエースで数多くのタイトル開発を経験し、2013年にジェムドロップを設立。PlayStation®4/PlayStation®Vita用ソフトウェア『いけにえと雪のセツナ』(スクウェア・エニックス)など、他社作品の開発に携わるほか、スマホゲームアプリ『ポポロコ-Poppoloco-』を自社制作している。



VRとの衝撃的な出会い ヘッドセットをかぶった瞬間、作り手の勘がビビッと働いた

――北尾さんは、これまで数多くのRPGを制作してこられていますが、なぜVRゲームにチャレンジしたのでしょうか。


会社を設立する際、せっかくなら新しいことに挑戦しようという思いがありました。そんな中、昨年の「東京ゲームショウ」の開催前にたまたまVR機器を体験する機会があったんです。ヘッドセットをかぶった瞬間、「これはすごい」と衝撃を受けました。初代PlayStation®でゲームが2Dから3Dへと進化しましたが、それを超える衝撃でした。「これは面白いものができる」と作り手の勘がビビッと働き、すぐに開発に乗り出しました。


――それが『ヘディング工場』ですね。


まず、コントローラーを使わず、頭の動きだけで遊べるゲームにしようと考えました。そこで思いついたのがヘディングです。私は運動神経もあまり良くないですし、サッカーが得意ではなく、学生時代にサッカーの授業を受けると、ヘディングするたびに頭が痛くなっていました。そこで、「VRだったらボールが当たっても痛くないんじゃないか」と思ったのがきっかけです(笑)。しかも気持ちよくボールを飛ばせたら、ゲームとして面白いのではないかと思いました。


――実際にプレイすると、微妙な首の傾け方までボールの動きに反映されていますよね。慣れてくると、ボールを思い通りにコントロールしている感覚を味わえました。


その点は、現場のプログラマーと試行錯誤を重ねました。また、ゲーム内容も昨年の「東京ゲームショウ」から変えています。昨年は、お菓子の箱が詰まれたベルトコンベアが動いてきて、ヘディングでお菓子を落とすゲームでした。ゲームセンターにあるコインプッシャーのようなイメージですね。当時はボールが自分めがけて飛んでくる感覚、ヘディングで的確にモノを狙う操作感を試してみたかったんです。試遊してくださった方々を見ていると、どちらもうまくいったようでした。でも、お菓子を落とすゲームでは、ストーリーや謎解き要素を膨らませることが難しい。そこで今のような世界観に変更しました。


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初めてのVRソフトに最適! 謎を解きながら、不思議な世界を旅する気分を味わえる

――幻想的な世界観も、独特の雰囲気を醸し出していますね。


開発当初は基礎研究を進め、操作感覚を突き詰めていましたが、この半年で「魅力的な世界観をどう構築するのか」についてアーティストが様々なアイデアを出して形にしてきました。また「なぜヘディングするのか」「何のためにステージを進めるのか」を練り上げていきました。ネタバレになるので詳しい設定は言えませんが、ゲームをプレイすると「こういうことかな?」と気づいていただけると思います。


――『ヘディング工場』というタイトルも異質ですよね。タイトルの由来は?


何をするゲームか、一発でわかるようにしたかったんです。VRはまだ敷居が高いので、少しでも身近に感じていただけるよう、タイトルだけで何をするかわかるゲーム、頭を使うだけで遊べるゲームにしようと。世界観やストーリーに関する謎にも関わりのあるタイトルです。


――音声やルール説明がないのも特徴的です。


「○○をしない」という縛りが、非常に多いゲームなんです(笑)。文字も音声も使いませんし、タイトル画面にも「PRESS START」という表示がありません。ロード画面もなく、オートセーブなので好きな時にゲームを始められるし、ヘッドセットをかぶれば好きな時に続きから始められます。実際、現実世界ではスコア表示もチュートリアルもありませんよね。現実に近づけるためにも、過去のゲーム的な表現を排除するのが今回のテーマでした。

スマホゲームの中には、文字情報や説明がないけれど世界中で遊ばれているタイトルもあります。『ヘディング工場』も言語の壁を超えられはずなので、海外展開を狙っています。


――文字によるストーリー説明やスコア表示がない中、どのように"ゲームらしさ"を出していったのでしょうか。


既存のテーマパークにライド系アトラクションがありますよね。『ヘディング工場』も、あのイメージなんです。ライド系アトラクションを喜ぶ方がいるということは、似たようなゲームも受け入れられるはず。そこにVRならではの遊び、ゲームらしさを入れ、なおかつVR酔いしないものにしようと考えました。

また、普通のアドベンチャーゲームでは、コントローラーを使って「はい/いいえ」「○○に行く/行かない」と選択することでフラグが立ち、ストーリーが分岐します。でもPS VRでは、背後で叫び声がした時に振り向いたかどうかを認識できるんです。声が聞こえたからそちらを向く、何か光ったからそちらを見るという直感性が、今までのゲームとは違うところ。プレイヤーも自分の行動でフラグが立ったことに気づかず、より現実に近い体験ができます。

このゲームでも特定のキャラや事象を見たか見なかったかを識別できますし、そういった隠し要素が攻略性にもつながっています。このような遊び方を提案できること、感覚や欲求をそのままゲームプレイに反映できることが、VRの面白いところだと思います。


――開発にあたり、もっとも苦労した点は?


ヘディングを題材にしているので、基本的には「ボールを飛ばすことで何かが起きる」というゲームです。そういった制約があるため、ギミックのネタ出しにはスタッフも大変苦労していました。また、VRは今までのゲームのセオリーが通用しないため、すべてをイチから考える必要がありました。グラフィックにしても、テーブルの裏までのぞき込めるので、すべてきっちり作らなければなりません。逆に言えば、上空を見上げたり、建物の陰をのぞき込んだりするとキャラクターを発見するという楽しみも生まれました。

PS VR向けソフトはたくさんありますが、こういった不思議な世界観のゲーム、謎を解きながら旅行気分を味わえるタイトルはなかなかないと思います。さまざまな風景をいろいろな角度から見て、お友達と「あのキャラ見た?」「これ知ってる?」とコミュニケーションしながら楽しんでいただけるとうれしいです。酔うこともありませんので、ぜひ初めてのPS VRソフトとしてプレイしてください。


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ヘディング工場

・発売元:ジェムドロップ
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:ヘディングアクション
・発売日:2016年予定
・価格:未定
・プレイ人数:1人
・CERO:審査予定

※PlayStation®VR専用
※ダウンロード専用タイトル

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『ヘディング工場』公式サイトはこちら



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