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【PS VR】VRプロジェクションマッピングによる、かつてない映像体験! 『傷物語VR』先行体験会レポート

by PS.Blogスタッフ 2017/05/22

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5月20日(土)に都内で開催されたアニプレックス株式会社、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)、株式会社カヤックの三社共同で開発したPlayStation®VR向けコンテンツ『傷物語VR』の先行体験会。

『傷物語VR』は、西尾維新氏による大人気小説〈物語〉シリーズにおける「傷物語」の映画全3部作が完結・Blu-ray/DVDの発売を記念して制作。作中の主要人物である吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと一緒に、劇場版「傷物語」を振り返ることのできる映像コンテンツだ。




最大の特徴は、VR空間にプロジェクションマッピングの技術を用いた、"超立体空間 VRプロジェクションマッピング"。VR空間に再現された建物や壁、地面、そして水たまりや霧といったものにまで映像が映し出され、これまでにない映像体験を楽しめる。



抽選で選ばれた幸運なファンとともに、PS.Blogスタッフも本コンテンツを体験。今回はプレイレポートに加えて、本コンテンツに携わった共同三社のスタッフによるコメントをお届けしよう。



『傷物語VR』公式サイトはこちら




予期せぬ演出と展開の連続に終始圧倒! これまでにない映像表現とキスショットのキュートな仕草に心を奪われる

"キスショットと一緒に劇場版「傷物語」を振り返る"という体験が果たしてどのようなものなのか、ドキドキしながらVRヘッドセットを装着。右側から声がするのでそちらを見てみると、すぐ隣にキスショットがちょこんと座っていた。まさに手を伸ばせば届く距離。PlayStation®Move モーションコントローラーを用いて、恐る恐るキスショットの頭を撫でていると、リモコンを操作して映像をスタートするよう急かされてしまった......。

焦ってキスショットの方を向いたままリモコンを操作してしまったところ、ちゃんと正面に向けて操作するようにと、怒られる演出が。プレイヤーの挙動に対するリアクションがあることに驚くと同時に、まるで自分が主人公の阿良々木暦になったようにキスショットとのやりとりを楽しめるのが面白い。

今度はちゃんとリモコンを正面に向けて操作すると、黒板がスクリーンに変化。VR空間に再現された劇場で映画を観賞しているような感覚で、劇場版「傷物語」のバトルシーンが流れていく。しかし、映画館にいるような気分は最初のうちだけだった。

シーンに合わせてスクリーンの形状はもちろん、プレイヤーがいる場所も大きく変化していく。スクリーンが前面だけでなく上下左右にも表示されるほか、雨の中でのバトルシーンでは水たまりに映像が映し出されるという演出も。プレイヤーのいる場所も室内から外に変わり、キスショットが傘を差しだしてくれたときは感嘆の声が漏れてしまった。


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映像でエピソードが巨大な十字架を投げるのに合わせた演出など、予期せぬ展開の連続に圧倒されるばかり。現実では味わえないVRならではの映像表現と、その中にプレイヤー自身が飛び込んでいるという没入感を、存分に味わうことができた。ただし、映像とキスショットの姿を交互に確認していたため、もしかしたら見逃してしまった演出があったかも......。

今回体験できた『傷物語VR』はVR映像コンテンツの技術デモといった側面が強く、商品化などについてはまだアナウンスできる段階ではないとのことだが、今後の展開に期待しよう。




制作に携わったスタッフが語る『傷物語VR』

今回、この『傷物語VR』の制作に携わったSIEJAの秋山賢成、株式会社カヤックの天野清之氏、そして株式会社アニプレックスの淀明子氏から、コメントをいただくことができたのでご紹介しよう。


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VR映像体験の新たな可能性を目指して

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ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア
制作技術責任者 秋山賢成



VR映像と言えば360度動画での体験が一般的ですが、それ以外の可能性を探りたかったんです。2Dの映画素材を使った新しいVR映像体験を生み出せないかとカヤックの天野さんと相談し、プロジェクションマッピングとVR、CGの技術を合成した映像コンテンツの企画が立ち上がりました。

映画館なら自分の正面にスクリーンがありますよね。でも、VRはCGの世界なので、どこにスクリーンを置いても問題ないんです。スクリーン自体を変化させてもいいですし、空間そのものにエフェクトをかけることもできるので、これまでにない映像体験を提供できるのではないかと考えました。

また、キスショットとのインタラクションが入っていて、こちらの行動によってコメントが変わるなど、コミュニケーションについてもさまざまな仕掛けがあります。これもVRだからこそできることであり、体験する人によって感じ方や見え方が違ってくるのがVR映像のポイントですから、いろいろな楽しみ方を用意しました。

今回はVRでの映像体験と、アニプレックスさんが持っている力強いIPが組み合わさると、こういった体験が可能だということを発表させていただいた形となります。今後の展開についてはまだお答えできないのですが、ゲームをプレイしない人も楽しめる映像コンテンツには、可能性を感じています。特に映像業界には、数え切れないほどの素晴らしい2D映像があり、矩形の中に込めた演出・表現を良い形で活用出来たら、もっと素晴らしい体験をつくれるのではないか、と考えています。

ノンゲームコンテンツは増えていますし、その可能性をもっと広げていきたいと思っています。

実際にできる演出とVRならではの演出の融合が、高い没入感を実現

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株式会社カヤック
企画部 クリエイティブディレクター 天野清之



デザイナー、プログラマーの経験を経てディレクターとなり、現場視点を生かして最近では展示や映像など様々なディレクションを担当しています。〈物語〉シリーズを手掛けたアニメスタジオ「シャフト」の設立40周年を記念した展示イベント「MADOGATARI展」では、西尾維新先生のブースを担当していました。今回の『傷物語VR』でも、それらのノウハウを活かして企画・開発をしています。

本コンテンツは、"現実空間を仮想空間上で再現する事を軸に演出を構成し、現実と錯覚させた上で仮想空間でしかできないことを表現する"というつくりになっております。映像の冒頭は現実でできることを意識してリアルなプロジェクションマッピングを行なっているのですが、シーンが進むにつれて、水たまりや霧などに映像を映すことで現実では体験できない演出を盛り込んでいます。

体験の途中で視聴者がいる場所を丸ごと変化させたり、モチーフが空間を飛び回ったりすることも、今の技術では実際にはできません。そういったVRならではの演出を盛り込みながらも、仮想と現実を適切に再現しています。仮想空間で現実を再現した上で仮想空間でしかできない作りをしているので、球体マッピングで映像を貼り付けた映像視聴に比べて、没入感は高い体験になっていると思います。

また、意図的に視線を誘導し立体的に仕掛けが体験できるようになっています。例えば、十字架が飛んでくるところへ視線を誘導しキスショットが交差するように動くことで、空間の広がりを意識できるような仮想空間ならではの体験になります。

今回は、先行体験会ということで体験時間が決められている中で多くの方に体験していただきたかったのですが、複雑なやり取りを可能にすることで、もう一段上の体験ができるようにすることも考えています。

アニメ制作チームも納得の完成度に感激!

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株式会社アニプレックス
企画制作グループ 企画制作部1課 淀明子



弊社も参加していた「MADOGATARI展」が終わったときに、カヤックの天野さんがSIEJAさんとVR映像のプロモーションを企画中だと耳にしたんです。それならばシャフトの作品で何かつくってみてはいかがでしょう? と提案させていただきました。天野さんが〈物語〉シリーズのファンだということもあり、安心してコンテンツをお預けできました。

私も制作中のテストバージョンを何度か体験しましたが、体験するたびに演出のクオリティが上がっていて驚いています。例えば最初のバージョンでは、映像の途中で雨天の校庭へ場面が変わるシーンでは、キスショットはプレイヤーと一緒に雨に打たれていたんです。これは少しかわいそうですね......という話をしていたら、次のバージョンではキスショットが傘をさしていました。

そして今回のバージョンではさらにアップデートがされていて、天野さんのこだわりと思いやりを感じています。VR映像の制作には、VRに関する技術を持っていることはもちろん、その作品の特性を活かした演出ができる方が必要だということを、あらためて確認しました。

西尾維新先生やシャフトの社長である久保田光俊さんにも本コンテンツを体験していただきましたが、キャラクターのディテールなどについて、お褒めの言葉をいただいています。アニメ制作チームからもお墨付きをもらえるようなコンテンツに仕上げていただき、本当に感謝しています。




「傷物語」

<作品概要>
高校二年生の阿良々木暦はある夜、伝説の吸血鬼であり、"怪異の王"キスショット・アロラオリオン・ハートアンダーブレードと衝撃的な出会いを果たす。

まばゆいほどに美しく。
血も凍るほどに恐ろしく。
四肢を失い、痛々しくも無残な伝説の吸血鬼。

全ての〈物語〉はここから始まる―

西尾維新による原作小説「傷物語」を、「Ⅰ鉄血篇」、「Ⅱ熱血篇」、「Ⅲ冷血篇」の全三部作として映像化。『〈物語〉シリーズ』、『魔法少女まどか☆マギカ』の総監督新房昭之とシャフトが贈る、『化物語』で描かれた"怪異の物語"の原点がここに。


<スタッフ>
原作:西尾維新「傷物語」(講談社BOX)
総監督:新房昭之
監督:尾石達也
キャラクターデザイン:渡辺明夫 守岡英行
音響監督:鶴岡陽太
音楽:神前 暁
アニメーション制作:シャフト
製作:アニプレックス 講談社 シャフト
配給:東宝映像事業部


<キャスト>
阿良々木暦:神谷浩史
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード:坂本真綾
羽川翼:堀江由衣
忍野メメ:櫻井孝宏
エピソード:入野自由
ドラマツルギー:江原正士
ギロチンカッター:大塚芳忠


<「Ⅲ 冷血篇」ブルーレイ&DVD情報>
2017年7月12日(水)発売
Blu-ray完全生産限定版:¥7,800+税 / ANZX-12205-06
【収録話】「傷物語〈Ⅲ 冷血篇〉」全1話82min
【完全生産限定版特典】 
○特典CD:「傷物語」劇伴音楽集 其ノ參 冷血篇
○キャラクターデザイン:守岡英行描き下ろしデジパック仕様
○キャラクターデザイン:渡辺明夫描き下ろし表紙 特製ブックレット(全56P)
【完全生産限定版&通常版 共通特典】
○原作者:西尾維新書き下ろしキャラクターコメンタリー
脚本:西尾維新
出演:羽川翼(CV:堀江由衣)・忍野メメ(CV:櫻井孝宏)
○特典映像:PV・CM集
※通常版同時発売


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PS.Blogの『傷物語VR』記事はこちら

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『傷物語VR』公式サイトはこちら

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

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