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珠玉の名曲が響き渡る! SIEゲーム楽曲のオーケストラコンサート「JAPAN Studio音楽祭 2018」レポート

by JAPAN Studio 2018/11/19

ファン待望の第2回公演がここに開幕!

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売されたゲームタイトルの楽曲を演奏する株式会社アイムビレッジ主催のオーケストラコンサート「GAME SYMPHONY JAPAN 41st CONCERT~PlayStation®を彩るJAPAN Studio音楽祭 2018~」が、11月3日(土・祝)に横浜みなとみらいホール 大ホールにて開催された。



GAME SYMPHONY JAPAN(GSJ)は、国内外で述べ2万人の観客を動員している「オーケストラによるゲーム音楽コンサート・シリーズ」であり、SIE ワールドワイド・スタジオ JAPAN Studioは、「プレイステーション」プラットフォームにおいて数々の名作ゲームタイトルを世に送り出してきた開発スタジオだ。

「GSJ 41st CONCERT」は、2017年5月に開催した「JAPAN Studio音楽祭 2017」に続く、GSJとJAPAN Studioがコラボレーションしたコンサートの第2弾。昨年の公演後、ファンの大きな反響に後押しされて実現し、この日を迎えた。



開演までの時間、ホールではトークコーナーが行なわれた。GSJ公式MCのジェーニャさん、JAPAN Studio音楽祭プロデューサーの伴哲、「勇者のくせになまいきだ。」シリーズ作曲家の坂本英城さん、「ワイルドアームズ」シリーズ作曲家のなるけみちこさん、そしてGSJプロデューサーでありコンサートの指揮者を務める志村健一さんが登壇し、プログラムの聴きどころを紹介。これから始まる演奏への期待感が高まっていった。


写真左から、ジェーニャさん、伴哲、坂本英城さん、なるけみちこさん、志村健一さん。

【第1部】華麗なるソリストとの共演

コンサートの第1部は「華麗なるソリストとの共演」と題し、各タイトルのスペシャルゲストとオーケストラによるコラボレーションが披露された。

「アークザラッド」シリーズでは、T-SQUAREのギタリスト・安藤正容さんが登場。シリーズの作曲を務めた安藤さん本人が、コンサートで初めてギターを演奏する機会となった。七勇者それぞれのテーマ曲をメドレーで奏でたほか、『アークザラッドII』のエンディング曲「明日へ」ではアコースティックギターによる演奏でも魅了した。



「勇者のくせになまいきだ。」は、シリーズ10周年を記念した楽曲構成に。ムスメのナレーションによってメドレーが進むなか、作曲家の坂本英城さんが鍵盤ハーモニカで演奏に参加。国際コンクール準優勝のリコーダー奏者である中村栄宏さんとの共演は、ゲームのサウンドとはひと味違ったオーケストラ映えする演奏となった。



「ワイルドアームズ」シリーズには、第1回公演にも出演した口笛奏者の早川章弘さんが登場。メインテーマ「荒野の果てへ」をはじめ、シリーズを象徴する美しい口笛の音色が響き渡った。また、シリーズ最新作となる『ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ』の主題歌「Million Memories」には、ボーカリストの暁月凛さんがゲスト出演。透き通るような歌声で世界初演を飾った。



第1部の終了後にトークコーナーがあり、安藤さんと坂本さん、なるけさんが登壇。演奏を終えた感想を語った。坂本さんは本番直前、リコーダー奏者の中村さんから上手く演奏しているような見せ方を教えてもらっていたそう。その方法は"大きなキャンパスに筆で描くように"とのことだったが、オーバーアクションで体力を消耗。「演奏に支障をきたしました......」と苦笑いを見せていた。


【第2部】JAPAN Studioの歴史を刻む名作たち

続く第2部のテーマは「JAPAN Studioの歴史を刻む名作たち」。第1回公演にはなかった『フリーダムウォーズ』『SIREN』『白騎士物語 -古の鼓動-』を含む、名作5タイトルの楽曲が演奏された。

『GRAVITY DAZE 2』は、ラスボス戦を再現した構成に。浮遊感と疾走感を交えた壮大なオーケストラ演奏の中にあって、合唱曲となった「ア クゥ オーン トゥ ワ / 赤いリンゴ(Chant Ver.)」が印象的。物語のクライマックスを思い出しながら聴き入っていた方も多いのではないだろうか。

『フリーダムウォーズ』の原曲はロックとテクノの打ち込みサウンドが特徴だが、今回は電子楽器を使わない演奏で披露された。オープニング、メインテーマ、ラスボス戦、そしてエンディングと続く豪華メドレーがオーケストラで奏でられる、「JAPAN Studio音楽祭」ならではの特別な体験となった。

『SIREN』の演目「奉神御詠歌」は、ゲームの舞台である羽生蛇村に伝わる儀式の詠唱歌だ。合唱団がその不気味な旋律を歌いあげると、ステージは赤色にライトアップ。サイレンが鳴り響き、絶望の異世界へと誘うかのような雰囲気に包まれていった。



『白騎士物語 -古の鼓動-』では、オープニング主題歌「白騎士物語~旅人たち~」にボーカリストのKAZCOさんがゲスト出演。オーケストラ初共演となった今回、そのパワフルな歌唱力は圧巻の一言!



第2部の最後を飾ったのは『ワンダと巨像』。勇壮な戦闘曲からエンディングシーンへと続いていくセットリストは、ゲームの壮大さと悲壮感を思い出させるものとなっていた。

【第3部】JAPAN Studioが贈る世界最高峰のサウンド

第3部の開始に先立ち、「SOUL SACRIFICE」シリーズプロデューサーであるSIEの鳥山晃之、開発ディレクターを務めた下川輝宏さん、そして作曲家の光田康典さんによるトークが行なわれた。


写真左から、下川輝宏さん、光田康典さん、鳥山晃之。



制作当時、鳥山は「壮大なシナリオに感情移入できる音楽にするには、光田さんしかいない」と考えて作曲を依頼したという。光田さんのゲームに対する第一印象は「これほど暗いゲームはない(笑)」。それまでファンタジー作品を多く手掛けていただけに、『SOUL SACRIFICE』のダークで重厚な世界観を表現するのは難しさがあったそうだ。

トークの最後に下川さんが「シリーズ5周年を迎えた今年、この音楽祭で演奏してもらえることが本当に嬉しいです。今回演奏される「人が語り継ぐ限り」という楽曲のように、ファンのみなさんが語り継いでくれたからこそ実現したと思います」と感謝の言葉を述べると、会場から大きな拍手がわき上がった。

そんな「SOUL SACRIFICE」シリーズの楽曲が公の場で披露されるのは、この「JAPAN Studio音楽祭 2018」が世界初。レコーディング以来となる演奏は、オープニングから多彩なバトルを経てエンディングへとつながり、会場をダークファンタジーの世界へと引き込んでいった。



続く『Bloodborne』のトークコーナーには、フロム・ソフトウェアのコンポーザーである齋藤司さんと北村友香さんが出演。楽曲制作時、宮崎英高ディレクターのオーケーがなかなかもらえなかったというエピソードが語られた。


齋藤司さん(中央)と北村友香さん(右)。



齋藤さんは、最初に伝えられたイメージだけでは曲が決まらずリテイクをくり返した。そこで、曲の完成後に宮崎ディレクターが書く予定だった歌詞をさきにもらい、内容を理解したうえで作った曲は、なんと一発でオーケーだったという。

北村さんの印象に残る曲は「Ebrietas, Daughter of the Cosmos」。"宇宙の神秘"や"終末感"がテーマだったが、リテイクは20~30回にも及んだ。その後、宮崎ディレクターから"皆既日食を知らない人が、初めてその現象を見たときの畏れや絶望感"という言葉を受け、ようやく完成に至ったとのことだ。

こうした苦労もありながら生まれた数々の名曲たち。北村さんは「ゲーム音楽の作曲家になってから、オーケストラコンサートで演奏してもらうのは夢でした。ありがとうございます!」と締めくくってステージを降りると、ひとりの観客としてオーケストラ演奏を堪能した。



プログラムのラストを飾る『Bloodborne』のビクトリア朝をイメージする荘厳な楽曲が奏でられた後、鳴りやまない拍手のなかで『SOUL SACRIFICE DELTA』の「その一撃に命を賭して」がアンコール曲に。最後までゲーム音楽ファンを魅了した「JAPAN Studio音楽祭 2018」は、大盛況のまま幕を降ろした。





「JAPAN Studio音楽祭 2018」プログラム一覧

【第1部】華麗なるソリストとの共演

「アークザラッド」シリーズ
 アークザラッドのテーマ
 Arc
 Kukuru
 Poco
 Tosh
 Gogen
 Chongara
 Iga
 明日へ
 Starting~始動~

「勇者のくせになまいきだ。」シリーズ
 魔王のへやで悪巧み
 すべてのはじまり
 さわやかな朝のダンジョン
 なごやかな夜のダンジョン
 トカゲおとこが叫んでる
 終わりなきゆうなま
 はじまりはいつもダンジョン
 トビラが開いたら
 魔王を守れのテーマ:3D
 ファイナル・ギャザリング!
 ミラクル・ダンジョニスタ!
 来たるべきセカイ

「ワイルドアームズ」シリーズ
 荒野の果てへ
 クリティカル・ヒット!
 バトルフォース
 ガンメタルアクション
 ガンブレイズ
 胸の撃鉄起こす時
 PRINCESS ARMY
 Million Memories



【第2部】JAPAN Studioの歴史を刻む名作たち

『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』
 電磁力の女王
 世界の半分を統べる力
 灰燼に帰す
 ア クゥ オーン トゥ ワ / 赤いリンゴ(Chant Ver.)
 GRAVITY DAZE/重力的眩暈(Ending Ver.)

『フリーダムウォーズ』
 Panopticon
 Uninstallation
 Code Red Ⅲ
 System End

『SIREN』
 奉神御詠歌

『白騎士物語 -古の鼓動-』
 ブラスタ平原
 迫り来る強敵
 白き勇者
 白騎士物語~旅人たち~

『ワンダと巨像』
 荒ぶる邂逅 ~巨像との戦い~
 甦る力 ~巨像との戦い~
 復活の予兆
 蘇生
 儀式の終焉 ~巨像との戦い~
 禁断の術
 戦いの終り



【第3部】JAPAN Studioが贈る世界最高峰のサウンド

「SOUL SACRIFICE」シリーズ
 希望なき序奏
 終わりの始まり
 魂の旋律 -main theme-
 異形のメルヘン
 異端の白い灯
 漆黒の正義
 無神論者達の童謡
 永遠の戦いに終止符を
 人が語り継ぐ限り

『Bloodborne』
 Omen
 The Hunter
 Cleric Beast
 Ebrietas, Daughter of the Cosmos
 The First Hunter
 Bloodborne



【アンコール】

『SOUL SACRIFICE DELTA』
 その一撃に命を賭して



GAME SYMPHONY JAPAN 41st Concert公式サイトはこちら

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