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『みんなのGOLF VR』制作に関わった3人のキーマンに本作の魅力や制作ウラ話を聞く!【特集第2回/電撃PS】

by 電撃PS編集部 2019/06/06


6月7日(金)、「みんGOL」シリーズ初のPS VR専用タイトル『みんなのGOLF VR(以下、みんGOL VR)』発売! 誰もが手軽に爽快感あふれるショットを楽しめる「みんGOL」シリーズのコンセプトはそのままに、従来のゴルフゲームでは味わえなかった要素を多数組み込んだ本作。制作スタッフ陣は本作を作るにあたり、どんなことを考え、どう形にしていったのか? 気になるアレコレを3人のキーマンに直撃してみた。

※このインタビューは電撃PlayStation Vol.676の記事を再構成したものです。


TOSHIYUKI KUWABARA
桑原利行 氏
株式会社クラップハンズ メインプログラマー

『みんなのGOLF 2』からプログラムを担当。本作においても、ゲーム全体のメインプログラムを担当。

【ゴルフゲーム歴(遊ぶ側)】35年
【ゴルフゲーム作成歴(作る側)】20年:『みんなのGOLF 2』から。


YASUHIDE KOBAYASHI
小林康秀 氏
スマイル・コネクト・イー代表

「みんなのGOLF」シリーズプロデューサー。フランチャイズおよび、リアルゴルフ観点からのスーパーバイザー。

【リアルゴルフ歴】27年(結婚をきっかけに)
【ゴルフゲーム歴(遊ぶ側)】28年
【ゴルフゲーム作成歴(作る側)】23年:『みんなのGOLF』から。
【リアルゴルフで自慢できること】ベストスコア74。ただし、今から16年前(苦笑)。


REINA ARAKI
荒木令奈
SIE JAPAN Studioアソシエイトプロデューサー

全体的なスケジューリングやプロジェクトマネージメントを担当。

【リアルゴルフ歴】&【ゴルフゲーム作成歴(作る側)】
2013年から「みんなのGOLF」シリーズの開発に参加。それをきっかけにリアルゴルフも始めました......が、現在は子育て中につき、リアルゴルフはお休み中。



ゲームシステムについて


――『みんなのGOLF VR』は、従来の「みんなのGOLF」シリーズとは内容、遊び方、そして操作方法も本格ゴルフに近い部分が多いと感じました。「みんなのGOLF」シリーズらしさ、として重視したのはどういったところでしょうか?


桑原利行氏(以下、敬称略):わかりやすく誰でも気軽にプレイを始められることを重視して開発を進めました。リアルゴルフに近いが故に感覚でショットする必要がありますので、素振りモードの導入によって遊びやすさを向上しました。


小林康秀氏(以下、敬称略):「みんなのGOLF(以下、みんGOL)シリーズに課せられているミッションは、とっつきやすさと奥深さを高次元で両立させることだと考えています。本作でもこの点に苦労しながら取り組みました。その結果、リアルゴルフ経験の有無にかかわらず、そして「みんGOL」シリーズ経験の有無にもかかわらず、誰でもボールを打つことができて、最初は思うようなショットができなくても繰り返しプレイするにつれて知らず知らずに上達し、それでもここぞというパットを外して悔しい、「みんGOL」的な遊び方が実現できたと考えています。


――ショットシステムをどうやって作り上げていったのでしょうか? 試行錯誤した部分もふまえて教えてください。


桑原:ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK®4)とPlayStation®Move モーションコントローラーで、推奨するスイング方法の差はあります。PS Moveは実際のゴルフクラブと同じ感覚でスイングすることを推奨しています。このプロジェクトのお話をいただいたときに、クラブのスイングがボールに対してどのように作用して飛ぶのかということを改めて考えました。物理から考えて、スイングの軌道とフェースの向きによってボールの打ち出し方向とスピンの回転軸と回転量を計算するようにしてプロトタイプの作成を進めていました。そして小林さんから「Dプレーン理論」というものがあることを教えていただいたのですが、まさにプロトタイプとほぼ同じものでした。ショット後のボールの物理挙動に関してもシリーズ内で最もリアルにこだわって作成しました。VRは空間が実在するかのように感じられるため、リアルな挙動が重要だと考えたからです。


▲「Dプレーン理論」とは、近年急速に進化した弾道測定技術や高速度撮影技術により、ボールはインパクト時のクラブフェースの向いている方向にほぼ飛び出すとするもので、現在のグローバルスタンダード理論。この理論を本作に取り入れた結果、リアルな弾道の実現に成功した。また練習次第で、右に曲がる"スライスショット"や左に曲がる"フックショット"なども自在に打ち分けられるようにもなる。



――従来の「みんGOL」シリーズにある、スーパースピンやウルトラスピン、特殊ショットなどは、本作でもできますか?


桑原:VRの中にボールやクラブを含めて、実際にそこに存在しているかのように感じることができるので、ショットに関しては、とことんリアルな挙動にこだわって作成しました。リアルゴルフと同様の打ち方によって、スピンや打ち出し方向が変化することを体感していただきたいと思います。


――できあがったショットシステムは、ゴルフ初心者やリアルゴルファーも納得できるものになっているのでしょうか?


小林:もちろんリアルゴルファーの方々も納得というか、納得せざるを得ないデキになっています(自分のスイングのクセが出てしまいます)。自分のショットがどんな感じだったかの結果は、ショットごとに表示されます。クラブの軌道やクラブの面の向き、そしてボールの飛び出し方向などです。これらは物理挙動の最新理論「Dプレーン理論」を用いて計算処理されています。本作を極めていくと、ボールの左右への曲げ幅や打ち出しの方向、角度などを自由自在にコントロールすることが可能です。ちなみに、リアルゴルファーが本作の腕を上げると、リアルゴルフの腕も上がる可能性が高いのではないでしょうか。とくに、コントロールショットの安定に役立つと思います。私自身、このゲームをやった次の日はスコアが伸びていた経験もあります。


――実際にヘッドセットをつけてプレイしてみると、ゲーム内に入り込んだような(実際のコースに出たような)印象を受けました。これらは従来の「みんGOL」シリーズにはなかった要素だけに、制作時にさまざまな苦労があったと思います。どんなところが大変でしたか?


桑原:PS VRのシステムがすばらしかったので、とくに大変なことはありませんでしたね。終始一貫して楽しみながら開発を進めることができました。開発中に感じたのですが、ほかにもPS VRに向いているスポーツがありますので、機会があったら違うスポーツゲームにもチャレンジしたいと思っています。


荒木令奈(以下、敬称略):プロトタイプの段階では、UIを極力排除、周囲(ゴルフコース)を見渡し、そこから得る情報だけを頼りにプレイを進めることができるのか? ということも検討したことがあります。没入感という意味では効果はありましたが、シミュレーターのようになってしまい、それでは多くの人が上手にプレイできず、「みんなの」というテーマから外れてしまうため、クラップハンズさんにさまざまな工夫を施してもらいました。クラブヘッドが地面に触れると振動して知らせる、ボール付近のスイング軌道を表示し、空振りしたときにもどのように軌道修正すればいいのかを示すなど、誰もが自身のプレイの結果に納得でき、かつ上手にプレイできたときの爽快感もきちんと得られるよう、さまざまな調整を重ねました。


――方向キーとボタンにとらわれない、専用の操作性も求められたのでは?


桑原:ユーザーさんには、ぜひともPS Moveでプレイしていただきたいので、もっとも自然な操作と思われるパネルを選択する方法を採用しました。ラウンド中の各種操作に関しては、各ボタンに割り当てられた機能を画面内で見て確認することができますので、迷うことなく簡単に操作できると思います。


▲PS Moveを使うことで、より直感的な操作が可能! もちろん、ゴルフクラブのようにショットすれば、臨場感や爽快感もグンっとアップすること間違いなし!!



――実際どんな手順で遊ぶのでしょうか?


荒木:ゲーム初回はチュートリアルに沿って、身長や利き手などを設定し、UIの見方やショットの仕方を覚えていただきます。練習場で実際にショットをお試しいただいた後、すぐにコースに出てみていただければと思います。最初は(9ホールや18ホールではなく)3ホールをラウンドするところからのスタートとなりますので、気軽にプレイいただけます。ラウンド開始前の画面では、カップの種類で"トルネードカップ"という、初心者にオススメのカップがありますので、それを選択するのもいいと思います。ラウンドを進めていくと、新しいホールやコース、ゴルフクラブ、また一緒にラウンドしてくれるキャディが解禁されます。ラウンドの合間には、たまにキャディとのイベントが発生しますので、息抜きとしてお楽しみいただきたいと思います。


――キャディはどんな感じでプレイヤーに関わってくるのでしょうか?


桑原:キャディと一緒にラウンドすることができます。風や地形に関することや、パットのラインなどの情報をプレイヤーに教えてくれます。

▲パットのラインをグリーンの反対側から確認して教えてくれるキャディ。このあたりの行動もリアルゴルフと一緒で、頼りになる存在だ。また、PS VRの視界から見えるキャディとの距離間に、ドキッとさせられることもあるハズ。4人いるキャディごとに多彩な洋服が用意されているのも注目点のひとつ。そして、各キャディにはイベントが複数あり、そのなかにはPS VRの臨場感を生かしたものなどもある。



収録された3つのゴルフコースについて


――コースレイアウトは、従来の「みんGOL」シリーズに比べてリアルゴルフ寄りになっているのでしょうか?


小林:リアルなゴルフコースに寄せた部分と、それとは真逆で非現実的なコースデザインをした部分と、両方があります。「みんGOL」シリーズはショットが比較的簡単ですので、コースの難易度を高めに設定するデザインをしてきました。しかし、本作はリアルゴルフに近いショットの難易度ですから、コースの難易度もリアルゴルフに近いやや易しい味付けにしてあります。ほかにも、「みんGOL」シリーズでは、左に行くショットと右に行くショットの頻度は恐らく同じくらいだと思いますが、本作ではリアルゴルフと同じで、右にショットが飛ぶ頻度が高くなります。フェアウェイ右サイドにバンカーやハザードを配置するさいは、難易度があまり上がらないように注意しました。という感じで、全体的にミスショットに対する許容度を上げたコースデザインを意識しました。逆にリアルコースではあり得ないコースデザインも入れてあります。例えば、PS VRの臨場感を生かした、足元がすくむような場所にティーイングエリアを設置したりなどです。


――『みんGOL VR』はゲームバランス的に実名コースとの相性がよさそうに思えるのですが、本作に実名コースが収録される可能性はありますか?


荒木:おっしゃるとおり実名コースとの相性はよさそうですよね! 今後そのようなお声をいただければ前向きに検討させていただきたいと思っています。


▲現実的なコースとゲームならではの非現実的なコースが共存する本作。ただ、どちらも共通していえるのはチャレンジのしがいがあり、何度でも気持ちよくラウンドできるというところだ。



本作で気になるアレコレも!


――「みんGOL」シリーズは遊んでいるけれど、リアルゴルフはやったことがない人にも本作は楽しめますか?


荒木:本作はシリーズ初の主観視点、かつ操作方法もこれまでとは違うものとなりますが、誰でもとっつきやすいが奥深いゲーム、というコンセプトは変わらないので、ゴルフ未経験のみなさまにも楽しんでいただけると思います。


――その逆に「リアルゴルフしかやっていない人」にも本作は楽しめますか?


荒木:本作は、実際のゴルフコースに行ったかのような気分になれることはモチロンのこと、スイングの練習にもなるので、ぜひ遊んでみていただきたいです。実際、社内のリアルゴルファーたちは、本作の開発中に私の席を通りかかると、「1ラウンドさせて~」と必ず寄り道し、バーディとるまでラウンドしていく、という事態になっていました(笑)。


▲ドライビング練習場のネットまでの飛距離は約268ヤード! これだけ広大な練習場は都心ではほとんどないだけに、ドライバーで思いきり打ったときの爽快感は格別!! また、アプローチやパターの練習場では、好きな場所から打てるので、リアルゴルフの練習にも最適かも。



★インタビューの完全版は、現在発売中の電撃PlayStation Vol.676に掲載されているので、そちらもチェックしてほしい。


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みんなのGOLF VR

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:スポーツ(VRゴルフ)
・発売日:2019年6月7日(金)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 3,900円+税
    ダウンロード版 通常版 販売価格 4,212円(税込)
    ダウンロード版 デジタルデラックス版 販売価格 5,832円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)

※PlayStation VR専用
※PlayStation Move モーションコントローラー対応

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PS.Blogの『みんなのGOLF VR』記事はこちら

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『みんなのGOLF VR』公式サイトはこちら

©Sony Interactive Entertainment Inc.

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