【TGS2019プレイレビュー】RPGに生まれ変わった『龍が如く7 光と闇の行方』で、春日一番が暴れ回る!

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【TGS2019プレイレビュー】RPGに生まれ変わった『龍が如く7 光と闇の行方』で、春日一番が暴れ回る!

シリーズ15周年を飾るにふさわしい、新生ドラマティックRPG!

「大人向けのエンタテインメント作品」というコンセプトに基づき、巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生きざまを描く「龍が如く」シリーズ。2005年から続いた桐生一馬の伝説は『龍が如く6 命の詩。』で最終章を迎えたが、現在は春日一番を主人公とする「新・龍が如くプロジェクト」が展開されている。好評配信中のスマートフォン・PC向けオンラインゲーム『龍が如く ONLINE』に続き、開発が進んでいるのが2020年1月16日(木)発売予定のPlayStation®4用ソフトウェア『龍が如く7 光と闇の行方』だ。

本作では主人公が替わっただけでなく、ジャンルもドラマティックRPGに変更。新たな舞台「横浜・伊勢佐木異人町」で、仲間たちと共に成りあがり、巨悪を打ち砕くまでを描いた熱い人間ドラマを体感できる。かつてない規模の舞台、「龍が如く」シリーズで培った喧嘩アクションとRPGコマンド選択システムが融合した「ライブコマンドRPGバトル」など、シリーズ15周年にふさわしいボリュームと革新的な進化を遂げた作品になっている。

PS4『龍が如く7 光と闇の行方』ティザートレーラー

どん底から這い上がれ! 春日一番が新たな「龍」になるまでを描く下剋上物語

2001年1月1日。東城会の三次団体「荒川組」に所属する極道、春日一番は、組長・荒川真澄から若頭・沢城丈の犯した罪を被るよう頼み込まれ、出頭を決意。愛する組のため、尊敬する親父のため……春日は18年にも及ぶ厳しい刑務所生活を送り、2019年、ついに出所する。

だが、出所をした春日を出迎えてくれる者は、誰一人いなかった。

一人寂しく、故郷である神室町へと戻る春日。だがそこは、春日の知っているかつての神室町ではなかった。「神室町3K作戦」という警察の施策により、東城会は崩壊。現在の神室町は、警察と関西の極道組織・近江連合に完全支配されていた。そして、そんな状況を作り出した張本人が、荒川真澄なのだという。
「親っさんがそんなことするわけねぇ!」
真意を直接確かめるべく、春日は荒川真澄の元へと向かう。

近江連合組員や、かつての兄貴分・沢城の妨害をはね退け、なんとか荒川真澄の元へとたどり着く春日。
「親っさん!」
実の親のように慕う、憧れの極道である「親父」との、18年ぶりの再会──。だがそこで待っていたのは、再会を喜ぶ笑顔ではなく、冷酷な銃口だった。

「すまねぇなぁイチ…… 死んでくれ」
鳴り響く銃声。薄れゆく視界――。

「うぅ……!」
生死の淵をさまよいながらも、なんとか意識を取り戻した春日。だが目覚めた場所は、段ボールハウスが並ぶホームレス街の、汚いゴミ捨て場だった。
「……ここはどこだ?」
春日の問いに一人のホームレスが答える。
「イジンチョウ。……伊勢佐木異人町。ここは横浜だ。知ってるだろ? 横浜」

豪華俳優陣が登場! 新たな「龍」の物語を彩る登場人物

『龍が如く7』では、過去のシリーズ作品で主役を務めた桐生一馬から、新主人公・春日一番へとバトンタッチ。すべてを失った春日が、仲間とともに再起する姿を描き出していく。以下に紹介する豪華俳優陣のほかにも、大塚明夫、上坂すみれ、岡本信彦、中村悠一、鳥海浩輔の出演が決定。深みのある演技で、熱い人間ドラマを彩ってくれる。

春日 一番(かすが いちばん)
出演:中谷 一博

元・東城会系 荒川組若衆。実の父親のように慕っていた荒川組組長・荒川真澄からの頼みを聞き入れ、殺人を犯した兄貴分・沢城の身代わりになり出頭。2019年に18年の懲役生活を経て出所。出所後、東城会が消滅し、関西の極道組織・近江連合が神室町を牛耳っているという現状と、その裏に荒川の存在があることを知り、真意を直接確かめるべく彼の元へと向かう。

沢城 丈(さわしろ じょう)
出演:堤 真一

八代目近江連合 直参荒川組若頭。東城会時代より荒川真澄に仕える武闘派極道。春日一番を毛嫌いしており、18年の歳月が流れても、その嫌悪感は変わらない。荒川が近江連合の若頭代行となってからは、近江連合直参幹部クラスと同等の権力を持つ。

ナンバ
出演:安田 顕

元看護師のホームレス。勤めていた病院の薬を闇で横流ししていたことから、看護師免許をはく奪され、「どん底の街」伊勢佐木異人町へと流れつく。荒川真澄に撃たれ、意識を失っていた春日一番の命を救ったことをきっかけに、彼と行動を共にするようになる。

荒川 真澄(あらかわ ますみ)
出演:中井 貴一

八代目近江連合 若頭代行 直参荒川組組長。かつては東城会の三次団体「荒川組」の組長だったが、東城会の内部情報を警視庁へリークしたことで、結果的に神室町からの東城会の排除と、近江連合の神室町進出に大きく貢献。その功績が認められ、現在では近江連合内でも実質的なナンバー2である、若頭代行を任されている。

新たな舞台は「横浜・伊勢佐木異人町」 マップは神室町の3倍以上!

物語の舞台となるのは、東京・神室町の3倍以上に及ぶ広大な新エリア「横浜・伊勢佐木異人町」。場所ごとに異なる顔を持つ、横浜ならではの壮大な物語が幕を開ける。

バトルは、おなじみの喧嘩アクションとRPGコマンドシステムが融合した「ライブコマンドRPGバトル」に。誰でも簡単に爽快なバトルを楽しめるシステムへと進化している。一新されたバトルでは、攻撃や回復、補助などのさまざまな効果を持つ技を選択することで春日とその仲間たちが躍動。多種多様な敵と繰り広げる、臨場感あふれるダイナミックな乱闘を楽しもう。

主人公が替わり、作風も明るく軽妙に! 新プレイスポットも遊びごたえ十分!!

今回の試遊では、春日一番と仲間たちが街の探索やバトルを行なう「ストーリー体験モード」、4種のゲームを遊べる「新プレイスポット体験モード」を計20分プレイできた。前作からどう変わったのか、進化をより強く感じたいなら「ストーリー体験モード」を選ぶのがおすすめだ。

仲間との冒険が楽しい! 「ストーリー体験モード」で街歩き&バトル

これまで10年以上にわたり、「伝説の極道」こと桐生一馬の生きざまを描いてきた「龍が如く」シリーズ。裏社会をめぐる重厚な人間ドラマ、人情に厚く仁義を重んじる桐生の男気に、胸を熱くしたファンも多いだろう。メインストーリーは硬派でありながら、サブストーリーにはお笑い要素が盛り込まれていたり、キャバクラ遊びやカラオケで弾けた一面を見せたりするギャップも人気の一因だ。

そんな「龍が如く」シリーズの主人公が、桐生一馬から春日一番にシフト。「ストーリー体験モード」では、街の探索、コマンド式になった新バトルを体感できたうえ、新主人公・春日の明るい人柄も伝わってきた。

春日一番の”RPG愛”が伝わるイベントも!

ゲームをスタートすると、そこは横浜・伊勢佐木異人町。川辺にはすすけたスナックやバーが並び、どことなくうらぶれた雰囲気が漂う。春日とホームレスのナンバは、そのうちの一軒の2階を仮の住まいとしているようだ。そこへ神奈川県警をクビになった元刑事・足立が現われ、無職の中年男たちは3人そろってハローワークへ向かうことになる。……なんともわびしい展開だ。

スナックを出ると、道に刺さったバットを発見。ナンバと足立が抜こうとするが、バットは全く動かない。だが、春日がチャレンジすると、有刺鉄線の巻かれたバットを伝説の勇者のように引き抜くことに成功! 「勇者の聖剣だ」と喜ぶ春日は、ここからジョブが「フリーター」から「勇者」にかわり、有刺鉄線バットを手に戦うことに。本作は、ティザートレーラーにもみられるように従来のシリーズ同様、重厚なストーリーに加え、このシュールな展開からもわかるように仲間たちと繰り広げられる軽妙なノリも楽しめるもよう。ナンバや足立と軽口をたたき合ったり、おどけた表情を見せたりと、これまでにないポップな雰囲気が漂っている。硬派で孤高の男・桐生から明るい春日へ、主人公が替わったことで作風にも変化が感じられた。

また、伝説の勇者をオマージュしたシーンだけでなく、「人生はRPGだ」というセリフもあり、RPGが大好きだという春日の人となりもうかがえた。ジャンルも「ドラマティックRPG」になったため、ほかにもRPG色を強く打ち出したイベントが期待できそうだ。

街歩きの最中、サブストーリーも次々発生!

今回、春日たちが歩き回れるのは、伊勢佐木異人町のごく一部。それでも、20分間の試遊では全く歩き尽くすことができなかった。伊勢佐木異人町の広さは神室町の3倍以上だというが、街の探索だけでもたっぷり遊べそう。桐生一馬は基本的に単独行動だったが、春日の場合は仲間と一緒に歩き回るため、途中で会話が発生するのも新鮮だ。今回は川辺の街並み(土地勘のある人なら「あの辺かな?」と察しがつくはず)を歩いたが、ほかにどんな景色が待ち受けているのか、どんなプレイスポットがあるのか楽しみでならない。

しかも、至るところでサブストーリーが発生。少し移動するだけでおかしな事件に出くわすので、つい足を止めてしまう。今回の試遊で遭遇したのは、粉ミルクを探しているヤクザに絡まれたり、ゴミ屋敷問題にかかわったりというクセの強いサブストーリー。さわりしか体験できなかったが、サブストーリーをひとつずつ解決するとなれば、相当なボリュームになりそうだ。

コマンド選択式バトルで、ド派手な極技が炸裂!

探索中には、もちろんバトルも発生。今回はこれまでのバトルアクションからシステムを刷新し、コマンド選択式のシステムと喧嘩アクションを融合させた「ライブコマンドRPGバトル」に生まれ変わっている。

春日たちが敵と遭遇すると、シームレスにバトルに移行。画面下には味方キャラクター、画面右には敵キャラクターの状態が表示され、ターンが回ってきたキャラクターから順番に攻撃を仕掛けることができる。味方の順番が来たら、攻撃、防御、極技といったコマンドを選び、攻撃する敵を選択。春日だけでなくナンバ、足立といった仲間の行動もプレイヤーが指示できる。

手持ちの武器を使った攻撃のほか、極技ではMPを消費して大技を繰り出したり、体力を回復したりすることもできる。春日の極技には、バットで敵を一掃する「ギガスイング」のような正統派な大技が存在。足立は元刑事の特徴を活かして警棒を手に「猪突猛進」「かぶと割り」といった武術系の技を繰り出す。ナンバは、エサでハトを呼びよせて攻撃する「ハトの大強襲」、酒を口に含んで火を吹く「連続熱気ブレス」など、トリッキーな技が得意なようだ。MPを大量に消費する極技は威力が高いだけでなく、カットイン演出の派手さもこれまでのヒートアクションをしのぐほど。キャラクターの職業によってスキルも変わるようなので、どんな技を身につけていくのか楽しみだ。

何度かバトルを繰り返して気づいたのは、同じ攻撃でも敵の近くに看板や自転車などのモノがあると、それも追加攻撃の武器として利用することができることだ。例えば、敵の前に観葉植物が置かれた状態で攻撃を選ぶと、まず植物の鉢を蹴り飛ばして攻撃し、敵にヒット。その直後、春日の攻撃がヒットするため、一度の攻撃で2回以上ダメージを与えることができる。単なるコマンド選択式ではない、アクションゲームを作り続けてきた「龍が如くスタジオ」ならではのバトルになりそうだ。

加えて注目したいのが、バトルのテンポだ。行動順があるコマンドバトルのため、従来のアクションバトルよりもテンポは遅くなるかと思いきや、慣れてくれば従来のアクションにも勝るとも劣らないスピーディーな展開でバトルを進行できる。弱い相手との戦いでは、従来よりも早く敵を殲滅させられそうだ。加えてオートバトル機能も搭載されているため、テンポや手間を気にするプレイヤーも、安心してプレイができそうだ。

また、バトルで仲間と協力しあって敵を倒していく気持ちよさは、今まで味わえなかった感覚。パワフルな巨漢、アイテムを盗むスリなどさまざまなタイプの敵がいるため、行動順を予想しつつ、どの敵から倒すべきか作戦を練るのも楽しい。仲間と共に成り上がるストーリーと、みんなで力を合わせて戦うバトルの融合に期待したい。

「新プレイスポット体験モード」で空き缶拾いやカートレースに挑戦!

「新プレイスポット体験モード」では、ドラゴンカート、サバイバル缶拾い、パチスロ2機種といったミニゲームを体験できる。その中からドラゴンカート、サバイバル缶拾いについてプレイレポートをお届けしよう。

ドラゴンカートで横浜の街を爆走!

ドラゴンカートは、中華街など横浜の街並みをカートで爆走するレースゲーム。R2ボタンのアクセルで加速しながら、×ボタンを押し続けるとドリフト状態に。コース上のアイテムボックスを取得すると「ロケットランチャー」などの、このシリーズらしいアイテムが手に入り、ライバルカートを攻撃し、一発逆転を狙うことができる。今回の試遊では春日を含む8人がレースに出場し、タイムを競いあった。

簡単操作のオーソドックスなレースゲームだが、お互いに武器で潰しあうアクション性、そしてリアルな市街地を駆け抜けられるのがユニークなところ。景色を見ている余裕はなかったが、青空の下を走り抜ける爽快感を味わうことができた。また、コース上に散らばったリングを取得すると、カートの加速性能がアップし、耐久力も回復。先行するカートにリングを取られてしまったり、リングを獲得しようとするあまり壁にぶつかったりすることもあり、コントローラーを握る手に力がこもる。手に入れたアイテムをいつ使うかという駆け引きも楽しく、シンプルながらもついつい「もう1回!」と遊びたくなるゲームだ。

ライバルを蹴散らし、空き缶大量ゲットを目指せ!

サバイバル缶拾いは、制限時間内に空き缶を集めるゲーム。ノルマを満たした状態で、スタート地点に戻るとゴール。なるべく多くの缶を拾い集め、制限時間内にゴールすることを目指す。

最初は「缶を集めればいいんでしょ?」と軽く考えていたが、これがなかなか難しい! 空き缶を積むリヤカー付き自転車は後進もできるのだが、急いでいるとなかなかスムーズにバックできない。おろおろしていると、ライバルのホームレスやゴミ回収車に衝突され、缶を奪われてしまう……なんてことも。路上に落ちているガスボンベも、ぶつかると缶を落としてしまうので要注意だ。

その一方で、空き缶拾いを有利に進めるアイテムも存在する。栄養ドリンクを拾うと力がみなぎり、△ボタンでブースト状態になり、数秒間高速で走ることができる。ブースト走行中にライバルのホームレスにぶつかれば、缶を奪い取ることも可能だ。さらに、時折現われるゴミ袋を背負った少女にも注目。彼女は空き缶を落としながら走り回るので、後を追いかければ大量の缶をゲットできる。「空き缶拾い」と聞くとゆるいゲームを思い浮かべるが、画面下に表示されるマップを見ながら空き缶を探し、ライバルを出し抜きつつ缶を集めるのは予想外にアツい。戦術と運、そして自転車の運転テクニックがモノを言う、白熱のサバイバルゲームになっている。

主人公、舞台となる街、バトルシステム、ミニゲームなど、すべてが新しいこと尽くしの『龍が如く7 光と闇の行方』。カジュアルで親しみやすい雰囲気になっているため、初めて「龍が如く」の世界に触れる人もぜひ体験してほしい。

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龍が如く7 光と闇の行方

・発売元:セガゲームス
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:ドラマティックRPG
・発売日:2020年1月16日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,390円+税
    ダウンロード版 販売価格 9,061円(税込) (*)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)

*消費税率8%で計算された価格です。2019年10月1日(火)以降は消費税率10%で計算された価格に変更されます。

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『龍が如く7 光と闇の行方』公式サイトはこちら

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