PlayStation®5:ハードウェア技術仕様の追加情報を公開(更新)

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PlayStation®5:ハードウェア技術仕様の追加情報を公開(更新)

筆者:西野秀明
   ソニー・インタラクティブエンタテインメント シニアバイスプレジデント
   (プラットフォームプランニング&マネジメント統括責任者)

◇2020年3月21日(土)更新 PS5の後方互換性に関するコメントを追加しました。


後方互換に関する補足:
PS4向けに既に発売されている素晴らしいゲームをPS5においてもお楽しみいただくため、労を惜しまずPS5の後方互換機能開発を進めてまいりました。PS4向けには4,000を超えるゲームが提供されていますが、その大多数をPS5でもお楽しみいただけるようになると考えています。

PS5では、後方互換性のあるPS4のゲームを、PS4と比較してより高い周波数で実行することで、フレームレートの安定や向上、そして場合によっては高い解像度で、ユーザーのみなさまにお楽しみいただけるようになると考えています。ゲームによっては、ゲーム開発者様による調整が必要な場合があり、現在、タイトルごとに細かな検証を行っています。

マーク・サーニーのプレゼンテーションでは、最も長い時間プレイされたPS4のゲームのうち、上位100タイトルに着目して、後方互換の検証が順調に進んでいる状況をお伝えしました。既に数百のゲームを検証しており、発売に向けてさらに数千のゲームの検証を行う準備を進めています。後方互換に関しましては、発売に向けてPS5のさらなる新情報とともにアップデートをお届けしてまいります。


次世代機であるPlayStation®5がもたらす未来のゲーム体験がどのようなものになるのか、多くの方にその情報を心待ちにしていただいているかと思います。本日は、PS5を革新的でパワフルなプラットフォームに仕上げる、技術的側面とハードウェア要素の情報をお伝えする予定です。超高速SSD、統合されたカスタムI/O、レイトレーシングに対応したAMDのカスタムGPU、より深い没入感を実現する3Dオーディオなど、さまざまな可能性を備えたPS5を通じて、ゲーム開発者のみなさまのクリエイティビティが最大化され、広大な世界観そして新しいゲーム体験が創造されるものと確信しています。

本プレゼンテーションでは、PS5のリードアーキテクトであるマーク・サーニーが、ハードウェアのシステム構想について深堀りし、ゲーム開発者のみなさま、そして手掛けられるゲームにPS5がどのように寄り添うべくデザインされたのか、その点についてご説明します。

※なお、本映像はGame Developers Conference(GDC)で予定していたセッションを収録したものであり、言語は英語のみ(字幕なし)となります。あらかじめご了承ください。

マーク・サーニーがプレゼンテーションで触れたように、PS5の超高速SSDと統合されたカスタムI/Oは、ゲームプレイの足枷、特にロード画面を取り除くことを目的に開発されました。結果として、PS5ではゲームにアセットデータをとてつもない速度で送り出すことができ、ゲーム体験はシームレス、かつダイナミックに、そして広大なゲームの世界でもほぼ瞬時に移動することができるようになります。この素晴らしいデータ転送速度によって、開発者のみなさまは、さらに豊かで広大な世界の創造が可能になり、ユーザーのみなさまは、待つことよりもゲームを遊ぶことに、より多くの時間を費やしていただけるようになります。

加えて、PS5に搭載するカスタムGPUの可能性についてもご紹介しました。GPUのパワーがより高解像度な表現を可能にするのはもちろんのこと、レイトレーシングは目玉の新機能です。レイトレーシングとは、現実世界でどのように光が動き、物体表面でどのように反射するかを再現する手法です。この機能を用いることで、物体をより正確かつリアルにレンダリングすることができるようになり、水、ガラス、光の屈折、キャラクターの髪の毛など、現実と見まがうほどの表現を目の当たりにすることになります。

さらにPS5では、3Dオーディオを通じてゲーム上でより深い没入感をお楽しみいただけるようになります。ゲーム体験にとって映像の重要性は言わずもがなではありますが、これと同様に、ゲームオーディオも重要な役割を担っていると考えています。目標とするところは、ハイエンドオーディオ機器をお持ちのユーザーのみなさまだけではなく、全てのユーザーのみなさまに素晴らしいオーディオ体験をお届けすることです。その実現のため、パワフルさと効率性を兼ね備え、オーディオレンダリングに最適化した3Dオーディオ用カスタムエンジンを設計・搭載しました。PS5が実現する3Dオーディオで、ゲーム中のサウンドからは、今まで以上にプレゼンス(実在感)とローカリティ(定位感)を感じられると思います。雨粒がさまざまな異なる表面に当たる音や、敵が具体的にどの方向に潜んでいるかまでも聞きわけることができるようになるでしょう。

最後に、互換性の対応についても順調に進んでいることを報告させていただきます。PlayStation®4で最もプレイ時間の長い上位100タイトルを調査したところ、ほぼ全てのタイトルが発売時にPS5上でスムーズに動作するであろうことが確認できました。PS4ではすでに4,000以上ものタイトルが発売されていますので、検証テストを継続し、互換性の対応を進めてまいります。

今後も引き続きPS5の情報をお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。

CPU x86-64-AMD Ryzen™ “Zen 2”
8コア / 16 スレッド
周波数:最大 3.5GHz まで可変
GPU AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine
レイトレーシング アクセラレーション
周波数:最大 2.23GHz まで可変(10.3 TFLOPS)
システムメモリ GDDR6 16GB
バンド幅:448GB/s
SSD 825GB
読み込み速度:5.5GB/s(Raw)
PS5 ゲームディスク Ultra HD Blu-ray™(100GBまで)
映像出力 4K 120Hz TV、 8K TV、VRR 対応(HDMI2.1規格による)
オーディオ “Tempest” 3Dオーディオ技術

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