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CWL Pro League予選プレビュー

2019.02.08

大番狂わせ、硝煙香る猛攻撃、圧倒的なプレイの連発だった5日間は終わり、CWL Pro League予選は終幕。ついに2019シーズンのCWL Pro Leagueの舞台が整いました。

「Call of Duty World League(以下、CWL)」は今年、「CWL Pro League」予選を史上初めて5日間の日程で開催。

昨年実施された2019シーズンの開幕戦「CWL Las Vegas」ですでにCWL Pro Leagueへの参入権を獲得しているOpTic Gaming、eUnited、Splyce、Luminosity Gamingの4チームに続く12チームが決定しました。

CWL Pro League予選に参加できるのはCWL Las Vegasで5位~32位の成績を残した28チーム。ここを勝ち抜くために各チームは1ヶ月という期間に選手を入れ替え、厳しい練習を積んで大会に臨みました。

本大会ではまず、各グループ7チームがシングルラウンドロビン形式(3ゲーム先取制)で総当たり戦を1回戦います。全対戦が終了後、各グループの上位2チームはCWL Pro Leagueへの参入権を獲得し、下位2チームは大会から敗退します。

その後、各グループ3~5位チームの合計12チームはダブルイリミネーションブラケット(敗者復活ありの勝ち抜き戦)を戦い、残り4枠のCWL Pro League参入権獲得を目指します。

「クール」の上を行く「極寒」の実力

Frosty (Bradley Bergstrom)の名前は直訳すれば「凍える寒さ」。

Enigma6はCWL Las Vegasを32位タイという成績で終え、本大会ではグループAに入りました。Enigma6といえば、2018シーズンのCWL Anaheim初戦で日本が誇る古豪チームSCARZをストレートで破っています。

Enigma6は、「General (Jordan General)はCWL Pro Leagueに返り咲くことができるのか?」そして「Halo Esportsでは2度の優勝経験を持つFrosty (Bradley Bergstrom)のCWLへの移行はスムーズに進むのか?」という2つの注目ポイントを持つチームでした。

結論から述べると、どちらの答えも「圧倒的にイエス」だったと言えます。

Enigma6は初戦で強豪FaZe Clanに完勝。2日目にはTeam Reciprocityを相手に手痛い敗北を喫するものの、残りの4試合で3-0勝利を2回、3-1勝利を2回と圧倒的な実力で勝利してCWL Pro League参入権を獲得しています。

Frostyは今回がCWL Pro League初挑戦だったことを考えると、素晴らしい動きを見せていたと言えるでしょう。

ツイート訳:死神の一撃! @FrostyBB@Enigma6Group を引っ張るビッグプレイで魅せた!

「¡Vamos!」の力強さ

スペイン語で「行こうぜ!」を意味する「¡Vamos!」。このフレーズはTeam Hereticsが勝負を仕掛ける時の掛け声ともなっています。

CWL Pro League予選が終わった今となれば、同チームが4人のコアメンバーと複数年契約を結んだ理由がよく理解できます。

マップ勝率74%、グループ最終成績5-1と見事な成績でCWL Pro League参入権を獲得したTeam Heretics。最終戦のゲーム5、ArsenalでのSearch & Destroyでは6-3で劇的な勝利を収めて勝ち抜けを決め、CWL Pro League史上初めてスペイン人のみで構成されるチームとなりました。

ツイート訳:༼ つ ◕_◕ ༽つ HERETICS!僕のVamosを受け取って ༼ つ ◕_◕ ༽つ

地道な努力は報われる

これを証明してみせたのが、グループCで勝ち抜けを決めたMidnight Esportsです。

メンバーのうちLlamaGod (Devin Tran)以外は誰もCWL Pro League参加経験がなかったMidnight Esportsが、大会初日に昨年のCWL Pro Leagueプレイオフ Stage 2優勝経験者3人を擁する100 Thievesに勝利を収めたのです。

ツイート訳:Midnightが @100Thieves 相手に2-0、Search & Destroyで6-1の勝利!

 

その後もMidnight Esportsは大方の予想を裏切ってグループを全勝で勝ち抜け、CWL Pro League参入権を手にしています。昨年はOpen Bracketの常連だった5人が、今年はCWL Pro League入りの大躍進です。

なお出鼻をくじかれた100 Thievesは最終的に盛り返し、最後の3戦を3-0で完勝してCWL参入を決めています。

チャンピオンチームに「立て直し」は不要

不要?そうです。その代わり、彼らはチームを「リロード」しました。

2018シーズンの CWL優勝メンバーを失い、新シーズンを迎えたEvil Geniusesは、元Lightning Pandasのプレイヤーを中心にFeLo (Tyler Johnson)とFaccento (Brice Faccento)でチームを編成しています。

こうして経験豊富なベテラン揃いとなった新生Evil Geniusesは、初日にMindfreak戦を落とすという厳しいスタートから盛り返し、混戦となったグループDを勝ち抜きました。なお同チームは初日のMindfreak戦以外ではSearch & Destroyを全勝しています。Red ReserveやMindfreakといった強豪相手にこの連勝は目覚ましい活躍と言っていいでしょう。

なお、3チームによるタイブレーカーが発生したグループDの2位決定戦はUYUが勝利。若き北アメリカの才能がRed ReserveとMindfreakを押し切る結果となりました。

しかしUYUはこれでひとつEvil Geniusesに恩を受けた形になりました。Evil Geniusesが4日目のThe Imperial戦で劇的な勝利を収めたからこそ、彼らはプロ入りを実現できたわけですから。

ツイート訳:衝撃の結末!Hardpoint 2戦目、 @EvilGeniuses@theimperialgg#CWLPS4 Pro League入りを阻む!http://twitch.tv/callofduty

想定外を想定すべし

史上稀に見る厳しいダブルイリミネーションブラケットとなった今大会は、CWL常連チームが新星チームに敗れるなどCWL Pro Leagueの現状を揺るがすような結果となりました。というのも、ステージを勝ち抜いた常連チームはRed Reserveのみで、残りのCWL Pro League参入権3つはグループCの3チーム(Overtime eSport、Team Space、Excelerate Gaming)が獲得する結果となったからです。

Excelerate GamingはMidnight Esportsと同様、Open Bracketで戦い続けてきた若くて負けず嫌いな情熱的プレイヤー揃いのチーム。ダブルイリミネーションブラケットに入ってからはFact Revolution戦とFaZe Clan戦で立て続けに3-2の接戦を制し、さらにラウンド3ではTeam Sweenに完勝してCWL Pro League入りを決めています。

ちなみにCWL Las VegasでExcelerate Gamingは日本代表チームLibalent Vertexに勝利し、Open Losersに叩き落としています。

一方のTeam Spaceは、まずAPAC代表のTainted MindsとMindfreakに完勝し、続くRed Reserve戦も3-1で勝利。国際的強豪を連続撃破する快進撃を見せました。最終的にはマップ成績15勝2敗でCWL Pro League参入を確定させています。

そして最後に紹介するOvertime。彼らがプロ参入を決めるまでに歩んできた道のりは他のチームとは異なりました。というのも、FaZe Clanという名門組織のチームと連戦し、それに勝ち続けて勝利を掴んだのです。大会で唯一、フランス人プレイヤーのみで構成されたチームという誇りを胸に、ルーザーズブラケットのラウンド2ではFaZe Clan Black (同組織の若手育成チーム)を3-1で破り、直後のFaZe Clan (同組織の一軍チーム)戦も3-2の接戦でシリーズを制しています。

ツイート訳:@FaZeClan Pro League入りならず。 @Overtime_eSport がシリーズを3-2で制し、#CWLPS4 Pro League Qualifierを勝ち進みます!

 

その後はMindfreakを3-1の戦績で下し、最終的に2019シーズンのCWL Pro Leagueに参加するAPACの選手はTeam ReciprocityのDenz (Denholm Taylor)のみとなりました。

盛り上がること必至のCWL Pro League。2つのディビジョンは以下のように確定しています。

CWL Pro Leagueの外側では

もちろん今年の『コール オブ デューティ』競技シーンはCWL Pro Leagueだけではありません。CWL Pro League 参入を逃したチーム、プレイヤーたちもAmateur Circuit、そして賞金総額数十万ドルのOpen Bracketでプレイを続けていきます。

第1回となる「MTN DEW® AMP® GAME FUEL® Open Bracket」は、Fort Worth Convention Centerを舞台に3月16~18日(日本時間)に開催されるCWL Fort Worthと併催予定です。

今回のCWL Pro League予選の結果を見る限り、2019シーズンのCWLは更なる盛り上がりが期待できそうです。

 

※本記事で使用されている写真はhttps://www.callofduty.com/esports/story/2019-01/PLQ_Recapおよびhttps://www.callofduty.com/esports/story/2019-01/PLQ_Previewより一部引用しています。

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