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CWL Fort Worth「MTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケット」を終えて

2019.04.11

「CWL Pro League」に参加するトップ16チームを除くアマチュア限定のトーナメントとして開催された本大会はFaZe Clan Black(フェイズ クラン ブラック)の優勝で幕を下ろしました。本記事では彼らの軌跡を振り返りつつ、プレイヤーやチームオーナーの感想を紹介していきます。

金曜日、「CWL Fort Worth」のオープンブラケットエリアには何百人もの観衆が詰めかけていました。CWL初となるアマチュア限定のトーナメントには、世界各地から集まった180以上のチームが36セットの競技ステーションそれぞれで真剣勝負を展開しており、友人、家族、そしてファンに囲まれた会場の空気は熱気に満ちていました。

「あの熱気の中でプレイする感覚はとにかく最高だった」

参加プレイヤーのひとりSelly (Selena Martinez)もこう振り返っています。

トーナメント決勝当日の日曜日まで勝ち残ったのはFaZe Clan BlackとMindfreak(マインドフリーク)。「コール オブ デューティ」eスポーツシーンで長い歴史を持つチーム同士の対戦となりました。決勝戦は熱戦の末にルーキースターチームFaZe Clan Blackが勝利し、アマチュア独立賞金プールの“王者の取り分”を獲得しました。

今年から「CWL Fort Worth Cup」とは別の大会として開催されることとなったMTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケット。これにより本大会はアマチュアチーム同士がその栄誉と賞金を懸けて競い合うトーナメントとなりました。

優勝チームにはイベントメダルが授与され、上位16チームには独立賞金プールから賞金が分配されます。また上位64チームのプレイヤーにはCWLプロポイントが合計200,00ポイント以上付与されます。CWLプロポイントは各プレイヤーのランクを示す評価基準であり、トーナメント出場権に直結する重要なポイントです。

「スポーツなら、プロレベルに届かないアスリートもちゃんと生計を立てつつスキルを磨けるべきだと思う。新形式はコール オブ デューティの競技プレイヤーをそういう側面から支援しているんじゃないかな」とSellyは語っています。

本トーナメントで5位入賞を果たし、賞金を獲得したAspire/Unjustified所属のJohnny (John Cookson)も、新システムはアマチュアプレイヤーにとって大きな前進だと高評価。2017 CWL Championship出場経験があるベテランも、独立した賞金プールは「本当に良いこと」と好印象の様子。

Johnnyはまた、「それにトーナメントで大活躍できれば、その試合はストリーム配信される。そういう露出効果はアマチュアプレイヤーにとってかなり大きい」とも語っています

ではチームオーナーにとっては? Rush Gaming CEOの西谷麗氏は、アマチュア大会はプレイヤーが経験を積むための場所である一方で、新たな友人や未来のスクリム(練習試合)相手、さらにはファンを得るチャンスにもなると分析します。

CWL Fort Worth Japan National Qualifierで優勝したRush Gamingは本トーナメントの渡航宿泊費を獲得しており、そこに新賞金体系が加わることで他の地域の強豪と戦う経験を積みやすくなったと語ります。

「独立した賞金プールがあることで、現実的な目標が立てられるんです。それに、ここでの試合はプレイヤーにとって得難い経験になる上、新人プレイヤーにとってはコミュニティの空気を体感する機会にもなります」

Crowd Pleasers共同オーナー兼プレイヤーのCratos (Carlos Ayala)も新システムはチームとプレイヤーの両方にとって有益だと同意します。トーナメントをきっかけにプレイヤーやチームをフォローし、チームのストリーム配信に来てくれる視聴者も出てくるため、露出の面でも有益であると。

またCratosは「賞金が得られるのは本当にありがたいですね。チームを支え、出場を後押ししてくれるシステムです。これならアマチュアプレイヤーが何度も出場できるので」とも語っています。

ブラケット序盤戦

3月14日(金)に開幕したMTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケット、Cratos率いるCrowd Pleasersは上位シードチーム(後にトーナメントで波乱を巻き起こした)が複数ひしめくブラケットに入ります。

しかし第52シードのCrowd Pleasersは、第13シードのMazer Whiteを相手に3試合を戦う接戦に持ち込むと僅差で勝利。この他にもTeam Vanity (第43シード)が大一番でWaR (第22シード)を破ったり、第95シードのLuxがTrainHard(第34シード)との接戦を制した後に日本代表チームLibalent Vertex (第31シード)を2-1で破ったりと大番狂わせが連発しました。

しかしトーナメント最大の大番狂わせは続くRound 4で起きます。第1シードかつ昨年のCWL Championshipで強烈なパフォーマンスを見せたTeam Sweenが、第33シードのNemesisに破れたのです。なおTeam Sweenは破れこそしたものの、NemesisがルーザーズブラケットでNation of Powerに破れたため最終順位ではNemesisよりも上につけています。

実力さえ出し切れれば誰でも名を上げることができる、それがMTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケットです。本大会を彩った熱い戦いの数々は、言葉で綴れば上質な小説になるのではないかと思わせるほどの盛り上がりを見せました。

CWL Fort Worthを黒く染め上げたFC Black

大番狂わせや接戦の多かった本トーナメントでしたが、FC Blackだけは我関せずとばかりに快勝を重ねていきました。

同チームは名門FaZe Clanのアカデミーチームであるものの、メンバーはいずれも20歳未満の「未来のスター候補」ばかり。しかし彼らは本トーナメントを通じて「スキルと才能に年齢は関係ない」ことを証明してみせます。

CWLのルールが柔軟になったことを活かして4人のコアメンバーにeUnitedの控えプレイヤーSimp (Chris Lehr)を加えた布陣でトーナメントに望んだFC Black。Simpがスタメン入りすると聞き、地元のトーナメントで共にプレイした過去があったFC Black Phantomz (Timothy Landis)は大いに興奮しました。

「Simpはトップチームで戦える実力があるとずっと思っていたし、彼が入ったことでチームはずっと強くなったと思う」とPhantomzは語っています。

FC Blackはその後ウィナーズブラケットの準決勝まで勝ち進み、Cyclone戦ではフルマッチの末に地力の強さを見せつける勝利を収めます。続くMindfreak戦ではアジア太平洋地域の猛者を相手に完勝、MindfreakをCycloneの待つルーザーズブラケット決勝送りにします。

そして土曜日の夜、MindfreakはCycloneを相手にゲーム5までもつれ込む接戦を戦い、最終的にFrequency(Search & Destroy)マップで勝利を掴みます。

ツイート訳:@Mindfreak 、マップ5で @CycloneGG を破り @FaZeClan Black が待つ #MtnDewAmpGameFuel オープンブラケット決勝へと駒を進めた!

 

一夜明けて日曜日、メインステージで再びFC Blackに挑むMindfreak。しかし劇的な試合の末、若きアカデミーチームは再びオーストラリアの雄を退けました。

ツイート訳:勝敗、決す! @FaZeClan BlackがMindfreakを下し、Game Fuelオープンブラケットの王座に就いた!#CWLFortWorth

 

後にSimpはこう語っています。「チーム全体が絶対に盛り返せるって感じていたんです。前回当たった時は最初のHardpointでやられっぱなしだったから、相手のプレイに対応していこうと話していました。マップ獲得数も関係なかった。絶対最後には逆転できるって確信していました」

次回のMTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケットは現地時間5月3~5日、CWL London内で開催されます。日本からは先日行われた第2回「CWL日本代表決定戦」を制したLibalent Vertexが3度目の挑戦です。更なる進化を遂げた彼らの活躍にも目が離せません。

 

※本記事で使用されている写真は https://www.callofduty.com/esports/story/2019-03/Fort_Worth_Open_Recap より一部引用しています。

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