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「CWL London」に学ぶ5つのこと

2019.05.19

100 Thievesが優勝し、Mindfreakが復活を遂げた本イベント。2019シーズンのCWL屈指の波乱が巻き起こったCWL Londonを振り返ります。

5月最初の週末、ロンドンのCopper Box Arenaで開催されたCWL London。

本イベントは、かつてオリンピック選手たちがしのぎを削った会場を舞台に、世界中から集まった『コール オブ デューティ』のトッププレイヤーが競い合うイベントでしたが、一方では2019シーズンのCWL最大の波乱に満ちたイベントでもありました。いくつもの大番狂わせ、見る者を魅了するプレイの数々、白熱するプレイヤーと熱狂する観衆。このすべてが長きにわたり記憶に残るイベントを生み出したのです。

それでは早速、CWL Londonで分かったいくつかのことがらについて紹介していきましょう。

CWLの次の舞台は南国感あふれるビーチへ

CWL Londonのサプライズ第一弾はこれでした。CWL Pro Leagueのプレイオフとシーズン最後のMTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケットが併催されるCWL Finals。その開催地と日程がフロリダ州マイアミ・現地時間7月19~21日に決定されたと発表されたのです。

「壊れていないものは直すな」

という英語の格言がありますが、今大会はそれを象徴するかのような結果となりました。

 

If it ain’t broke, don’t fix it.

そのままで正常に動くものをよりよくしようと手をくわえることはかえって間違いである。

 

CWL Pro Leagueディビジョン交流戦後の移籍期間、強豪2チームこそ登録メンバーを変更しなかったものの、全体で見れば16チーム中8チームが少なくとも1名の登録メンバーの入れ替えを行っています。

しかしCWL Londonでの結果を見る限り、優れた成果を出せたのはどうやら登録メンバーを変えずに連携を磨いてきたチームのようです。というのも、ベスト8入りを果たしたチームのうちで移籍期間中にメンバー入れ替えを行ったチームはわずか1チームしかいなかったのです。

CWL Pro League終了までに移籍期間はあと1回のみ。メンバー入れ替えを行ったチームがこの先躍進するには、限られた時間の中で連携を仕上げていく必要があるでしょう。

Luminosity、イベント中に「スイッチが入った」か?

CWL Londonの開幕までスランプに陥っていたLuminosity Gaming。前回のCWL Fort Worth優勝チームでありながらCWL Pro Leagueディビジョン交流戦では敗北数最多記録を更新。そして金曜の初日にはプールBの3試合すべてに敗北し、プールプレイ史上2番目の悪成績を残しました。

まったく望みが潰えたように見えたLuminosity。しかし翌日土曜、チームは希望の光を見出します。

ここに来て復調したチームは、なんとルーザーズブラケットラウンドで2連勝を遂げてElevateとFaZe Clanを敗退に追い込んだのです。特にFaZe Clan戦では、元MTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケット王者のCellium (McArthur Jovel)とAsim (Obey Asim)が「プロでも通用する」ことを証明するようなパフォーマンスを見せたことにより、ゲーム5 (Search & Destroy)までもつれ込む接戦となりました。

 

ツイート訳:#Game5Alert: @FaZeClan 対 @Luminosity は最終決戦となる S&D へ! #CWLPS4 Londonを勝ち上がるのはどちらか!?

 

しかしLuminosityはCWL Fort WorthでMVPに輝いたGunless (Peirce Hillman)の素晴らしい活躍で勝利。

その後LuminosityはTeam Envyを相手にゲーム5まで戦い、ベスト12でトーナメントを終えています。辛い敗北にはなりましたが、翌週からCWL Pro Leagueに戻ることを考えればこの躍進はわずかであっても希望の光となる結果だったのかもしれません。

Mindfreakのリベンジツアー、開演

過去2年間CWL Pro Leagueの常連として活躍していたアジア太平洋地域の雄、Mindfreak。しかし今年のCWL Pro League Qualifierでは残念ながら出場権を逃す結果となりました。

その後もCWL Fort Worthで惜しくも優勝を逃しており、並々ならぬ決意で臨んだ今大会。圧倒的な実力で勝ち進むと、Grand Finalを誰もが予想しなかった6-0というスコアで完勝。CWL London MTN DEW® AMP® GAME FUEL®オープンブラケット王者となりました。

今大会の彼らの(そして他のアマチュアチームの)軌跡については、振り返り記事が公開されています。詳細についてはこちらをご覧ください。

https://www.jp.playstation.com/events/call-of-duty-black-ops-4/special/20190516/

eUnitedの王国、ロンドン

CWL Pro Leagueチーム(特にOpTic Gaming、Reciprocity、Heretics)にはそれぞれロンドン在住のファンがいますが、日曜を迎える頃にはeUnitedがCWL Londonの観衆を最も惹きつけたチームとなっていました。

これもすべて、eUnitedがルーザーズブラケットで見せた快進撃によるものでした。特にTeam Envy戦、観衆はベテランプレイヤーClayster (James Eubanks)に大声援を送ります。

 

ツイート訳: #CWLPS4 Londonの会場は @Clayster と @eUnitedgg への大歓声に包まれています!現在 @Envy 相手に2-0のリード!

 

eUnitedは結局このシリーズに勝ち、名門OpTic Gamingとの真剣勝負へ。そこでもCWL Las Vegas王者相手に圧倒的な勝利を収めます。

 

ツイート訳:@eUnitedgg にとっては最高にゴキゲンな日曜日になりそうだ!これで #CWLPS4 London Grand Final進出決定! @100Thieves と彼ら、栄光を掴むのはどちらか?

静かに歩みを進めた100 Thievesがタイトルを獲得

CWL Londonの観衆の熱気については、Grand Final前の選手登場シーンがすべてを物語っていたと言ってもよいでしょう。

 

ツイート訳:ゲーム前の選手登場、Copper Box Arenaはこの熱気!#CWLPS4 Londonはクライマックスへ!

 

彼らがロンドンで「悪役」となった経緯は簡単でした。地元観衆の応援チームを何度も敗退へと追い込んだから、それだけです。

Grand Finalに至るずっと前、プールAに入った100 Thievesの成績はOpTic Gamingに次ぐ2位でしたが、Enigma6 Groupと多数のヨーロッパファンが応援するTeam Reciprocityに勝利したことでウィナーズブラケットへ進んだのです。

その後は3-0でeUnitedに完勝を収め、ウィナーズブラケット準決勝ではGen.Gにリバーススイープ(0-2からの逆転勝利)を決めています。

 

ツイート訳: ウィナーズブラケット決勝進出は @100Thieves! @GenG 相手にリバーススイープを完遂し、 #CWLPS4 London のベスト3入りを確定させました!

 

続くウィナーズブラケット決勝ではOpTic Gaming相手にシリーズ3-1で勝利してリベンジを果たし、OpTicをルーザーズブラケット送りに。

 

ツイート訳:Grand Final進出を決めたのは @100Thieves! これで @OpTicGaming を3-1で下し、 #CWLPS4 London の王座をかけた戦いへと勝ち進みます!

 

Grand Finalの対戦相手は、その後ロンドンファンの声援を受けて勝ち上がってきたeUnitedに。100 Thievesはシリーズ初戦を取って先行。これに対しeUnitedはSearch & Destroy (Gridlock)で新星Simp (Chris Lehr)が強烈なスナイプを見せてスコアをタイに戻します。

 

ツイート訳:これが @SimpTheSickJoke @eUnitedgg のスナイパーショー! @100Thieves とのスコアを1-1に戻します!

 

しかし次戦、残りリスポーン2という状況でも粘る100 Thieves。ここで後にMVPを獲得するOctane(Samuel Larew)がチームをリードし、Control(Gridlock)で勝利。続くゲーム4のHardpointも連勝してシリーズは決着へ。

 

ツイート訳:決まった! @100Thieves 、CWL London 2019優勝です!

 

ウィナーズブラケット側という有利、そしてHardpointとControlの戦歴が圧倒的だったことからGrand Finalの勝利予想本命と見られていた100 Thieves。ロンドンのファンにとっては巨人兵ゴリアテさながらの存在感でしたが、ファンの誰もがこの巨兵が倒れる瞬間を願っていました。そして優勝後、「会場の空気」を読んだ100 ThievesのKenny (Kenny Williams)はロンドンの観衆に向けて一言だけ、こう語りかけました。

「シーーーー」(人差し指を口にあてながら)

CWL Londonカップは100 Thieves初のCall of Duty World Leagueタイトルです。しかしおそらくこれが最後になることはないでしょう。

「今年の残りイベントは全部この調子で行くよ」と観衆に語ったのはEnable (Ian Wyatt)。

終盤を迎えたCWL Pro League。100 Thievesはこの調子を維持しつつ次なるイベントCWL Anaheimを目指します。同イベントの日程は現地時間6月14~16日、会場はAnaheim Convention Centerです。

 

※本記事で使用されている写真は https://www.callofduty.com/esports/story/2019-05/cwl-london-2019-five-things より一部引用しています。

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