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「CWL日本代表決定戦」試合前の裏側ーー予選を勝ち抜いた強豪8チームにCWLへの熱い想いと意気込みを訊く

2019.05.29

PlayStation®4用ソフトウェア『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』(以下『CoD: BO4』)の世界大会「Call of Duty World League」(CWL)への出場権を掛けた国内トーナメント「CWL日本代表決定戦」。

5月18日(土)に開催された第3回「CWL日本代表決定戦」では、現地時間6月14日(金)から16日(日)に米国・アナハイムにて開催される「CWLアナハイム」への出場権を賭け、国内屈指の8チームが激戦を繰り広げました。本記事では、みごとオンライン予選を勝ち抜き、オフライン大会へ出場した8チームにCWLへかける想いと試合への意気込みを訊きました。

なお、オフライン大会のライブ配信のアーカイブ映像は下記から視聴可能です。

 

Libalent Vertex

(左から)GenGar AX選手、Inaba UR選手、sitimentyo選手、AliceWonderland選手、xAxSy選手

ーーまずは「CWLロンドン」お疲れ様でした。日本勢としては過去最高成績となる25位タイでしたが、振り返っていかがですか。

sitimentyo選手:確かに、世界25位タイという結果は今までよりは上位です。しかし、接戦の末に詰め切れずに負けてしまう……といった試合が多かったので、きちんと勝ち切る力があれば更に上の順位も望めたと思っています。正直に言うと、チームメンバー全員、優勝しないと納得しないという感じで、”過去最高成績”という部分よりも悔しさが勝っていますね。

ーー日本国内での戦いと比較して、モードごとの手応えはいかがですか。

sitimentyo選手:もともと得意モードでもあったSEARCH & DESTROYは、世界を相手にしても充分戦えるレベルになってきていると感じます。HARDPOINTも同様で、それなりに自信が付いてきました。ただ、『CoD: BO4』の新モードであるCONTROLには課題が残っているので、自分たちに合った作戦を調整している最中です。

sitimentyo選手

ーー以前から「連携力」、「カバー力」というキーワードを良く使っている印象がありますが、「CWLロンドン」から本日までの約1週間で重点的に練習してきた部分はありますか。

sitimentyo選手:帰国から1週間ということもあり、急に練習スタイルを変更するということは行っていません。むしろ「CWLロンドン」で「自分たちのやってきたことは間違いではなかった」ということが分かったので、引き続き自分たちのチーム力を高めるような練習を続けていくつもりです。ただ、海外経験を積んだことで、”次に切り替える能力”が増したな、とは感じています。1試合1試合をスピーディーに振り返って、その上で”次の試合をどう勝つか”にシフト出来るようになってきているので、メンタル的にも強くなってきていると思います!

(左から)xAxSy選手、Inaba UR選手、sitimentyo選手、AliceWonderland選手

 

PNG esports

(左から)NevvtonX選手、Current選手、AlfeNey選手、kiminosuke選手、Lary選手

ーー再びオンライン予選を勝ち上がり、2度目のオフライン大会出場おめでとうございます。前回と比べて、チームの仕上がりはいかがですか。

AlfeNey選手:PNG esportsは前回からメンバーが3名変わりました。個人的にも交流のあった元kbps(第2回「CWL日本代表決定戦」オフライン大会出場チーム)のCurrent選手と、他チームから2選手が合流してくれて、僕たちとしても心機一転、新たなチームという気持ちで取り組んでいます。PNG esportsはオフライン大会の出場経験者も多いので緊張なども少なく、短い期間ながらかなり仕上がっている自信があります。

ーーチームのスタイルや得意モード、マップはありますか?

AlfeNey選手:従来のSEARCH & DESTROYでは、撃ち合いを中心に積極的に攻め上がっていく作戦が中心でした。ただ、新メンバーの連携を見直したことで、これまでのガンガン攻める姿勢に戦略性を盛り込んだスタイルになっています。報告量も増え、質も上がっているので、連携も良くなってきていると感じています。また、撃ち合いを得意とするメンバーが増えたことで、HARDPOINTもかなり強化されたと思います。

AlfeNey選手

ーー本大会への意気込みを教えて下さい。

AlfeNey選手:CWLについては、もちろん「絶対に行きたい!」という強い気持ちがあります。ただ、メンバー同士ではあまり未来の話をしないんです。まずは目の前の1戦を勝っていくことを強く意識しています。一戦一戦を積み重ねていきます。

(左から)AlfeNey選手、Current選手、Lary選手、NevvtonX選手、kiminosuke選手

 

Unsold Stuff Gaming

(左から)Virullent選手、BLIN選手、Duffle選手、NiRu選手、Zyirue選手

ーー前回は惜しくもルーザーズファイナルで敗退となりましたが、今回はどのような対策を行ってきましたか?

Duffle選手:海外チームの動きを研究し、積極的に取り入れる練習をしてきました。具体的にはチームシューティングの徹底で、1人で撃ち合うのではなく全員がカバー可能な距離で戦うということを意識しています。僕たちもOpTic Gaming(CWL Pro Leagueで戦う海外トップチーム)くらい個人技が高ければ良いんですけど(笑)、特定チームではなく様々なチームの動画を研究し、自分たちにあった作戦を立ててきました。

ーー第2回「日本代表決定戦」では、Duffle選手の22連続キルが大きな話題となりました。「自分が注目されている」という意識は感じますか?

Duffle選手:前回の反響はかなり大きくて、応援してくれる人が増えたような気がしています。Twitterのリプライなども増えた気がしますし、「結果を残すと、こういう風になっていくんだな……!」というのが感じられました。今回、あらためて出場しようと決めたのも、こうしたファンの応援がモチベーションになっています。今日は30連キルを取るくらいの勢いでいきます!

ーー最後に、Duffle選手のCWLへの想いを教えてください。

Duffle選手:僕たち自身は、まずは日本で結果を出したいという段階です。しかし、実際に海外に行ったチームは本当に強くなって帰ってきているので、そういう姿を見てしまうと「そこ(CWL)にはそれほどデカい何かがあるのか」と感じる部分はありますね。

(左から)NiRu選手、BLIN選手選手、Zyirue選手選手、Duffle選手、Virullent選手
(左から)Duffle選手、NiRu選手、Virullent選手、BLIN選手、Zyirue選手

 

Team has never won

(左から)Barista選手、Dora選手、Fhalsz選手、ChieF選手、ZeFa選手

ーーTeam has never wonは初参加のチームながら、プレイ歴の長いメンバーが多いと聞いています。チーム結成の経緯について教えて下さい。

Dora選手:Team has never wonは僕とFhalsz選手を中心に、SNSを通じて集まったチームです。僕自身、第1回「CWL日本代表決定戦」には匠Festivalとして出場していましたが、ぜひまた出場したいと思っていて……Twitterでそう呟いたら、Fhalsz選手から「連れて行ってあげるよ」と連絡があって。以前一緒に組んだこともあるBarista選手を誘い、続いてBarista選手が紹介してくれた撃ち合いの強いChieF選手がチームに加入し、その後プロシーンにも明るくゲーム理解力も高いZeFa選手が応募してきてくれました。5人が揃ったのはオンライン予選の2〜3週間前でしたが、今は連携もうまく取れていると思います。

Dora選手

ーー今回あらためてCWLを目指すということで、尊敬する海外チームや選手がいれば教えて下さい。

Dora選手:『CoD: BO4』シーズンでは、特にGen.G(CWL Pro Leagueで戦う海外トップチーム)の動きを参考にしています。尊敬もしていますし、いつか戦ってみたい相手でもあります。もちろん日本一にもなりたいですが、Fhalsz選手も僕も海外志向が強いので、CWLには必ず出たいと思っています!

(左から)Fhalsz選手、ZeFa選手、Barista選手、Dora選手、ChieF選手

 

CYCLOPS athlete gaming

(左から)Ngt選手、Leisia選手、Nicochaaaaaaaann選手、ABERNz選手

ーー前回からチーム構成が変わり、ファンの間ではNami選手とNgt選手の共闘に期待する声も大きいと思います。今回のチームの仕上がりはいかがですか。

Nicochaaaaaaaann選手:メンバー変更を経たことで、チームとしての戦術をほぼ1から組み直しました。本音で言えばもう少し準備期間が欲しかったところもありますが、HARDPOINTに関してはかなり完成してきたと思います。以前よりも次にやることが明確になっている感覚というか、みんなの意識がひとつになって迷いがなくなった感じですね。メンバー同士の仲も良く、チームの雰囲気はかなり良いんじゃないかと思っています!

ーー具体的に、ゲーム内の動きで前回と大きく変えた部分はありますか?

Nicochaaaaaaaann選手:海外の動きを中心に作戦を考えています。自分たちがミスをしてしまったシーンを振り返り、「海外チームならどのように対応したか?」という考え方で研究をしてきました。その結果を交流戦で出してみて、うまくいけば自分たちのものとして、上手くいかなかったらやめる……という練習を続けてきました。練習は量より質の考え方で、試合よりもミーティングの時間を増やしました。1日3時間ほど「こういう時にどう動くか」などの意見出しを全員で行っています。

Nicochaaaaaaaann選手

ーーCYCLOPS athlete gamingは日本有数のチームで、Nicochaaaaaaaann選手自身も日本最高峰の選手と言っても過言ではないと思います。惜しくも第1回大会、第2回大会とCWL出場の機会を逃していますが、あらためて今回の意気込みを教えてください。

Nicochaaaaaaaann選手:自分でこう言うのもおかしいかもしれませんけど……”俺がCWLに行ったことがないのは、俺自身が気に食わない”ですし、「俺は絶対に海外でも通用する実力があるはずだ」という想いはあるんです。それと同時に、焦りや悔しさもあります。もしCWLの出場権を得たのであれば、海外の選手たちに「あいつすごいな!」と言われるようなプレイを見せたいと思っています。選手個人としてもそうですが、チームとしてもそう言われるようになれたら良いな、と思っています。

(左から)Nami選手、Ngt選手、Nicochaaaaaaaann選手、ABERNz選手

 

Edelstein

(左から)YUYU選手、RyusBook選手、Rukia選手、Rosetta選手、KItanx選手

ーーチームの紹介をお願いします。

Rukia選手:元となるチームは『CoD: BO4』シーズンが始まってすぐに”オフライン大会を目指すチーム”として結成されており、その後に初期の頃からのメンバーだった僕とRosetta選手、KItanx選手の3名に加えてSNSを通じて募集で集まってくれたRyusBook選手、YUYU選手が加入し、現在のチーム構成となりました。今までは正直言って交流戦も大差で負けてばかりで、何十戦やった中で数戦しか勝てないままオンライン予選に臨んだのですが……メンバー全員、本番ではものすごい力を発揮してくれて、なぜか勝ててしまいました。CWL日本代表決定戦の出場が決まった時点で強いチームとも交流戦が出来るようになりましたし、チームの流れが変わった感じがありますね。

ーーメンバーがいつも以上の力を出せた理由はどういった点にありましたか?

Rukia選手:前日まで負け続けだったので、ある種の行き当たりばったりというか、そんな雰囲気だったのですが……基本的に負け続けている時ってチームの雰囲気が悪くなったりするじゃないですか。でも僕たちはそれがなくて、すごく良い雰囲気で試合が出来ていました。Rosetta選手が良い感じに声掛けをしてくれたりもするし、何よりマップカウントが2-2の時など、切羽詰まったタイミングが一番面白くて。楽しんでやるのがコツなんだと思っています。今まで憧れだったCWLに向けてようやくスタートラインに立ったところなので、ここから頑張っていきたいです!

(左から)YUYU選手、RyusBook選手、Rukia選手、Rosetta選手、KItanx選手

 

Rush Gaming

(左から)Luke選手、Gorou選手、Hunt選手、Vebra選手、WinRed選手

ーー「CWLロンドン」では初となる日本勢同士の戦い、Libalent Vertexとの直接対決がありました。あらためて感想などをお聞かせ下さい。

Hunt選手:はじめてのヨーロッパでの大会ということで、CWL日本代表決定戦を見据えて、持ち帰れるものは全て持ち帰ろうという意識でやってきました。ところが、なんとルーザーズブラケットでLibalent Vertexとの対戦となり……正直、僕たちとしてはミスが多い、悔いのある試合となってしまいました。海外チーム相手には全力を出せていたのですが、なぜか日本チーム同士になるとプレッシャーが掛かるのか、報告が出来なくなったり、力を出しきれない場面が目立ちました。

ーー確かに、近年の国内大会では実力があるにも関わらず、結果が伴わない状況が続いてきました。練習方法や試合に臨む姿勢などで、心がけてきた点はありますか?

Hunt選手:自分たちの性格を理解した上で戦いに臨むように心掛けました。日本チームと戦う時はつい負けると失うものを考えてしまって、例えばチームとしての見られ方が変わってしまうなどネガティブな発想が付きまといます。今回はこれを克服するために、”負けたら失うもの、勝って得るもの”を全部ノートに書いて試合に臨みました。あくまでネガティブな部分を理解しつつ、その上でメンタルを保つ努力をしています。練習方法についてですが、帰国してから10日間GreedZz選手がコーチングを行ってくれました。交流戦の最中もずっとアドバイスをくれていて、ものすごく経験値が上がりましたね。

Hunt選手

ーー新たな戦術としては、具体的にどういったものを取り入れたのでしょうか?

Hunt選手:「誰も無駄死にさせない」という戦い方を徹底しています。無駄なデスをしない、耐えるところは耐えて、前に出るところは人数を掛けていって、その上で「死んだら仕方ない」と割り切るという考え方です。あとは敵から地点を取り返す打開の場面では、Luke選手の発案で「3、2、1、Go!」といった掛け声を決めて、タイミングを合わせるようにしました。もともとOpTic GamingのScump選手がやっていたのを真似したのですが、動きを合わせやすいので取り入れています。

ーーCWL日本代表決定戦に掛ける想いを教えて下さい。

Hunt選手:オンライン大会だけで勝てていても、CWL本番のオフライン環境では対応できません。CWL日本代表決定戦はオフラインで行われるからこそ価値があると思っていて、まずは「日本のオフライン大会で最強!」となってはじめて世界のスタートラインに立てるんだと思っています。この大会は、絶対に優勝したいですね。

(左から)Gorou選手、Hunt選手、Vebra選手、WinRed選手

 

Etcetera Gaming

(左から)Delicious PAN選手、Gunchan選手、Thetan選手、Makochan選手、GMD選手

ーープロチームを破ってのオンライン予選突破、おめでとうございます。チームの紹介と、結成までの経緯を教えて下さい。

Thetan選手:今年1月の闘会議2019で行われた第1回「CWL日本代表決定戦」に出場した時の衝撃が忘れられず、再びオフライン大会の場に立ちたいという一心でチームを結成しました。ワンプレイで歓声が上がるのが最高に気持ち良くて、これこそが「CoD」だし、これこそがeスポーツだと心の底から思ったんです! そこで「いつか一緒に組もう」と話をしていたGunchan選手を誘い、そこからの紹介でMakochan選手と出会いました。その後、Delicious PAN選手が参加し、最後の1人を大学の先輩でもあるGMD選手にお願いして5人チームとなったタイミングは既に申し込み1週間前で……急ピッチでチームを仕上げてきました。

ーーオンライン大会1週間前の結成とのことですが、どのように短期間でチームをまとめ上げましたか?

Thetan選手:Gunchan選手、Makochan選手は1ヶ月ほど期間があったので、これまでに僕が学んだ戦術は全て伝えてありました。また、Delicious PAN選手はキャスター視点でずっと僕らの対戦を見てくれていましたし、GMD選手も以前から一緒に動画を見て議論を交わすことが多かったので、僕が立てた作戦の理解はすごく早かったです。Gunchan選手とはプレイ中の動きに関して衝突することもありましたが、全てはチームを良くするためで、”上に行きたい”という想いはみんな共通しています。とにかくみんなが120%、130%の力を出してくれたから、この舞台に立てた。メンバーにはとても感謝しています。

Thetan選手

ーー”上に行きたい”とのことですが、Thetan選手は特にプロ志向が強いと伺っています。理由をお伺いしてもいいですか?

Thetan選手:僕自身は「CoD」シリーズを長くプレイしてきたので、「一番になりたい!」という強い想いがあります。偶然かRush Gamingと大会で当たることが多いのですが、そのRush Gamingには本当にお世話になっていて。YouTubeチャンネルで名前を挙げていただいたり、英語の対応を手伝っていただいたり……そして他にも、たくさんのプロの選手にお世話になってきました。だから、もっと強くなって恩返しがしたいですし、憧れられるような選手になってシーンをもっと盛り上げたいと思っています。

(左から)Thetan選手、GMD選手、Delicious PAN選手、Makochan選手、Gunchan選手

 

試合結果の公式レポートはこちら

https://www.jp.playstation.com/blog/detail/8568/20190520-codbo4-2.html?emcid=cl_nsLink_Tw

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