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コラム

国内CoDチームの歴史 - Libalent Vertexの強さの理由

誰もが認める日本最強チームLibalent Vertex(リバレント ヴァーテックス)。
2019年に行われた『コール オブ デューティ ブラックオプス 4(以下、CoD:BO4)』シーズンでは国内公式大会を「無敗」で勝ち切り、強豪ひしめく海外のオープン大会で、日本チームとして最高順位となる25位タイをマーク。
日本において、まさに「最強」の名をほしいままにするLibalent Vertexですが、実は結成からはわずか2年弱の新進チームだということをご存じでしたか?
この記事では、伝説的な記録を打ち出し続ける彼らの歴史を振り返ります。

Libalent Vertex

現メンバー

リーダー sitimentyo(シチメンチョウ) 選手

Inaba UR(イナバ) 選手

GenGar AX(ゲンガー) 選手

xAxSy(アクシー) 選手

Leisia(レイシア) 選手

チーム戦績

2018年

CoD:WWIIプロ対抗戦 優勝

CWL Las Vegas Open 49位タイ

2019年

第1回 CWL日本代表決定戦      優勝

CWL Fort Worth Open 33位タイ

第2回 CWL日本代表決定戦 優勝

CWL London Open 25位タイ

第3回 CWL日本代表決定戦 優勝

CWL Anaheim Open 25位タイ

第4回 CWL日本代表決定戦 優勝

CWL Finals Open(Miami) 33位タイ

CoD:BO4日本最強決定戦 優勝

Call of Duty Challengers日本代表決定戦 プレシーズンマッチ 優勝

2020年

Call of Duty Challengers in Minnesota 49位タイ

2018年 ── “優勝請負人”sitimentyo選手の加入から逆襲へ

Libalent Vertexは、2018年4月に前身となるアマチュアチームAcEM(エイシム)がLibalentに加入、プロ化するという形で設立されたプロゲーミングチーム。
設立当初のロスターは、現在と大きく異なる4名(Nicochan選手、Inaba UR選手、E3NCOUNT選手、CoroKanTok選手)でした。その中でもNicochan選手が『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』シーズンにSCARZの一員として「コール オブ デューティ」の競技シーンを牽引していたこともあり、AcEM時代から注目が集まっているチームでした。
彼らのプロチーム化と時を同じくして、日本国内の公式リーグ戦であるオフライン大会「CoD:WWIIプロ対抗戦」が開幕します。

左からE3NCOUNT選手、CoroKanTok選手、Inaba UR選手、Nicochan選手

チームのターニングポイントは、設立から1ヶ月が経った頃。「戦の変革者」の二つ名を持つsitimentyo選手がチームへ加入します。ここから第3回「CoD:WWIIプロ対抗戦」までの約1ヶ月間、休むことなく練習を続け、一気にチームの歯車が回り始めたのです。
その成果はすぐに試合結果へ現れます。対Rush Gaming戦、第1回大会では1-3の結果でしたが、迎えた第3回大会では3-0の完全勝利。当時のRush Gamingはリーグ無敗の首位チームだっただけに、Libalent Vertexの勝利は競技シーン全体に大きな衝撃を与えました。
第1回大会を終えた時点では6チーム中4位タイの走り出しだった彼らですが、この第3回大会で見事2位に躍り出ます。以後、DetonatioN Gamingに1-3で敗れた試合を除いて白星を上げ続け、勢いそのままにリーグ2位でグランドファイナルへ進出しました。
「東京ゲームショウ2018」で行われたグランドファイナルでは、リーグ1位を独走していたDetonatioN Gamingとの一騎討ち。
リーグ戦での戦績は2戦2敗。リーグ2位突破の挑戦者として臨んだ最終決戦は3-0の圧勝でした。
ゲーム1のHARDPOINTを250-177で勝ち取ると、続くゲーム2のSEARCH&DESTROYを6-3、ゲーム3のCAPTURE THE FLAGを4-1と、完全に相手を押さえ込んでの優勝。プロチームとなって半年足らずで日本最強の座を手にしたのです。
sitimentyo選手の加入により、第2回大会以降、CoroKanTok選手はリザーバーになり、シーズン終了までチームを支え続けました。Libalent Vertexは、CoroKanTok選手をはじめとして、データアナリストやチームマネージャーなど、選手をサポートする万全の体制を敷いていたことも優勝の要因といえるでしょう。

2019年 ── 2ヶ月に一度味わった「世界での敗北」

国内公式大会の2シーズン目となる『CoD:BO4』シーズンは、現在のLibalent Vertexの礎が築かれたとも言える1年間でした。

ひとつはメンバー編成。1チーム4名から5名へとゲームルールが変更されたことで、選手の入れ替えによる補強がさまざまなチームで行われました。

その流れの中で、昨シーズンLibalent Vertexの初タイトル獲得に大きく貢献したsitimentyo選手とNicochan選手は、互いにタイプの異なるリーダーとして真価を発揮すべくそれぞれの道へ歩み出します。

Libalent Vertexには主軸となるsitimentyo選手と、唯一チーム結成当初から所属するInaba UR選手、さらにDetonatioN Gamingから3名の選手(AliceWonderland選手、xAxSy選手、GenGar AX選手)が加入しました。

戦略家のリーダーsitimentyo選手、勝負所で爆発すると止まらないInaba UR選手、頭脳と堅実さを併せ持つ縁の下の力持ちポジションのxAxSy選手といった、Libalent Vertexらしさはこのシーズンから生まれました。

結果を見ても当時の最強クラスのプレイヤーが集結したことを象徴するかのように、全4回に渡る「CWL日本代表決定戦」、そして「CoD:BO4日本最強決定戦」の全ての公式大会において優勝。国内全体のレベルが上がっている中、『CoD:BO4』シーズンで完封勝利した絶対王者としてその名を轟かせました。

しかし国内無敗の戦績とは反対に、世界との戦いでは差を痛感する「敗北」が続きました。

「日本から世界へ」と銘打たれて展開した日本国内の『CoD:BO4』シーズンは継続的に世界への道が開かれた年で、Libalent Vertexはその機会をきっちりと掴み取り、国内チームでは最多となる1シーズンに計5回の「CWL Global Open」へ出場。

「CWL Global Open」は、「コールオブデューティ」で世界一を決める公式大会「Call of Duty World League」に付随して行われるオープン大会で、世界中のプレイヤーに門戸が開かれています。

世界への挑戦でまず直面したのは、「CWL Global Open」ならではの大会環境。昼前後からスタートする試合に向け、練習スペースを確保するために、開場の数時間前から並んで待機する必要があります。そこから試合は1日に4〜5試合。最終試合は夜中の0時近くまで及んだこともありました。

さらに試合時刻が定まっていないため(大会の進行状況により、次の試合の開始時間が大きく前後する)、突如アナウンスが入り10分後に試合開始といったことも。いち早く世界大会のスタイルに慣れ、体力や集中力をコントロールする必要に迫られました。
そして、海外ならではの戦術にも苦しみました。日本チームの個人技で撃ち勝っていく戦い方とは違い、海外チームは複数人でカバーし合う連携プレーを主軸に戦ってきます。緻密なチームプレーに圧倒され、Libalent Vertexが得意とするSEARCH&DESTROYですら相手の思い通りに試合を展開されることが多くありました。
幾度となく敗北を味わったLibalent Vertexでしたが、Team SweenやVodafone Giantsといった当時の強豪トップアマチームとの対戦を経て、国内では得ることのできなかった世界レベルの実戦経験を着実に積んでいったシーズンでもありました。
「CWL Global Open」戦績

2018年

CWL Las Vegas Open 49位タイ

2019年

CWL Fort Worth Open 33位タイ

CWL London Open 25位タイ

CWL Anaheim Open 25位タイ

CWL Finals Open(Miami) 33位タイ
「世界レベルの戦い方」を肌で感じ、吸収し続けたLibalent Vertex。
世界へ挑戦し続けた実績は、シード順位にも表れました。プロポイントの獲得順によるシード順位は12月の「CWL Las Vegas Open」では184位シードでしたが、7月の「CWL Finals Open(Miami)」では30位シードまで大きく躍進します。

2020年 ── 世界で勝ち上がるため、チーム変革を

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア(以下、CoD:MW)』シーズンからは、新メンバーとして元CYCLOPS athlete gamingのLeisia選手が加わります。

新たな5名で挑む初陣「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 プレシーズンマッチ」では、昨シーズンから変わらぬ圧倒的な力を見せつけ優勝。その戦術の幅と対応力の高さで国内チームの追随を許しませんでした。

そして迎えた『CoD:MW』シーズン最初の世界大会「Call of Duty Challengers in Minnesota」。CWLからCDLへフランチャイズリーグ化したことで、プロリーグのチーム数は16チームから12チームへ。

これによりアマチュアオープン大会の上位争いはさらに激化すると予想された中、Libalent Vertexが挑んだ6度目の世界大会「Call of Duty Challengers in Minnesota」は49位タイの結果に終わりました。
なかなか縮まらない順位に、リーダーのsitimensyo選手は「納得していない」と話します。
大会直後のインタビューでは、これまでの個々の考えを尊重するやり方を変え、これからはsitimentyo選手自身がさらなるリーダーシップを発揮してメンバーを率いると強い意気込みを見せています。
今後は世界に通用する戦術だけではなく、世界に打ち勝つチーム力をどう作り出すのかが問われているのです。
世界照準で強さを追い求めてきた彼らの努力は、着実に結果に繋がり始めています。『CoD:MW』シーズンのAPACオンライン大会では、11月に初優勝、それ以外の開催回もほぼ3位タイと、昨年よりもAPAC内での順位を1段階上げています。
世界の頂を目指して駆け上がり続けるLibalent Vertexの活躍に、今シーズンもご注目ください。

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