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コラム

国内CoDチームの歴史 - 古豪のプライド。SCARZが歩んできた5年間

2020年、あるチームがCoD競技シーンへの復帰を発表。古くからのCoD eスポーツファンを歓喜の渦に巻き込みました。
そのチームはSCARZ(スカーズ)。
彼らのチーム始動は2015年。実のところSCARZは、日本初の「コール オブ デューティ」プロチームであり、国内大会で長い間王者として君臨していた歴史あるチームでもあるのです。
この記事では、日本最古豪のプロチームであるSCARZの歴史を紐解いていきましょう。

SCARZ

現メンバー

AliceWonderland(アリス) 選手

Ngt(ナガト) 選手

NevvtonX(ニュートン) 選手

Duffle(ダッフル) 選手

MiAKi(ミアキ) 選手

Yomityan(ヨミチャン) 選手

 

コーチ

Nekokan1st(ネコカン) 氏

チーム戦績

2017年

CoD:IW CyAC e-Sports Rule Tournament 優勝

JEC 2017 CoD:IW e-Sports Rule Tournament 2位

CoD:IW SCARZ vs Rush CLAN TGS2017 頂上決戦 出場

2018年

闘会議2018 CoD:WWII プロ対抗戦 2位

CWL Anaheim Open 49位タイ

CoD:WWIIプロ対抗戦 4位

2020年

Call of Duty Challengers in Minnesota 65位タイ

Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Spring オンライン最終予選 グループα 1位

2015年 ── 日本初のCoDプロチーム、SCARZ誕生

SCARZは日本初の「コール オブ デューティ」プロチーム。2015年10月に前身となるSamurai ZyAG eSportsチーム「SZ」のメンバーがSCARZに加わり、部門が設立されました。
チーム設立時のオリジナルメンバーは、Nekokan1st選手、Shokuso選手、Hunt選手、Yosimasu選手、Empty選手、Shirley選手の6名。
Samurai ZyAGは『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア(以下、CoD:AW)』でCyAC(当時、CoDの大会を数多く開催していたゲーム大会プラットフォーム)主催の国内大会を全て優勝。すでに「国内最強」との呼び声も高く、実力と人気を兼ね備えたチームでした。
しかし、2015年の状況は今と大きく異なります。オンライン大会こそ定期的に開催されていましたが、まだプロチームは存在せず、ゲームパブリッシャーが主催する公式大会もありませんでした。
そんな中で競技シーンの先駆者として誕生したのがSCARZです。Samurai ZyAGとSCARZは、当時の国内のCoD競技シーンにおいて未来への希望を体現する存在だったのです。
そのSamurai ZyAGの立ち上げメンバーであり、SCARZの部門設立における立役者の一人でもあるのが、現在では公式大会の解説者として活躍する鈴木ノリアキ氏。「Shirley(シャーリー)」のプレイヤーネームで選手兼マネージャーとして活動し、約2年半、SCARZに在籍しました。
現在は複数タイトルでチームを展開するSCARZですが、部門の設立当時、CoDはPlayStationで活動する2つめのタイトルでした。彼らの活動はチームの発展にも大きく貢献し、「CoDにSCARZあり」とシーンでの存在感を強く示すこととなります。

2015 - 2017年 ── ライバルチームの台頭

SCARZはチーム設立から破竹の勢いで一強時代を築きあげました。
2015年の『CoD:AW』で開催された国内大会を全て優勝。『コール オブ デューティ ブラックオプス3』では活動を一時休止した期間もありましたが、2017年の『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア(以下、CoD:IW)』から再始動し、CyAC主催のトーナメントで再び優勝を重ねます。
その間、徐々にオリジナルメンバーが競技シーンから離れていき、新たなメンバーがチームに加わりました。
2016年5月にはBLINn選手、10月には「鬼軍曹」と呼ばれるNicochan選手、さらに2017年4月にはGP(グッピー)選手、7月には「CoD:IW全国大学生対抗戦」で活躍を見せたALIKE選手がチームへ加入。
オリジナルメンバーたちに続く若いプレイヤーが、シーンへ登場し始めたのです。
そしてSCARZが新たなチームを組み立てていく中で、その一強時代に終止符を打つライバルが現れました。それがRush CLAN(後のRush Gaming)です。
2017年7月の「JEC 2017 CoD:IW e-Sports Rule Tournament」、そして2017年9月の「東京ゲームショウ2017」で行われた「『CoD:IW』SCARZ vs Rush CLAN TGS2017 頂上決戦」では、Rush Gamingが優勝。
SCARZの一強時代から、次の時代へ。ライバルチームの台頭により、SCARZ vs Rushの対決に注目が高まり、今ではこの組み合わせが「伝統の一戦」と呼ばれるまでに至っています。こうして国内のCoD競技シーンはさらにヒートアップしていったのです。
オリジナルメンバーが離れていく中でも、Hunt選手は最初期の意志を継ぐ者として3年間SCARZに在籍し、チームを率いるリーダーへと成長しました。また、Shirley選手(鈴木ノリアキ氏)はチームのマネージャーを務めながら、コミュニティ大会の解説者としてもCoDシーンを支えます。
こうした積み重ねが、現在のCoD競技シーンのベースを作ったとも言えるでしょう。

2018年 ── 遠ざかる頂点

左からGP選手、Leisia選手、Hunt選手、Panther選手

『コール オブ デューティ ワールドウォーII(以下、CoD:WWII)』シーズンでは、Leisia選手、Panther選手のルーキープレイヤー2名を迎えて挑みます。

2018年2月には国内で初の公式大会「闘会議2018 CoD:WWII プロ対抗戦」が開催され、SCARZを含めた4チームが参加。

やはり、ここでもRush Gamingがライバルでした。大会は2日間を通して行われ、1日目は0-2の完封負け。ルーザーズを勝ち上がり2日目のグランドファイナルで再びRush Gamingと対戦しますが結果は2位。頂点の座が入れ替わった瞬間でした。

続けて開催された「CoD:WWIIプロ対抗戦」で王座奪還を意気込むSCARZですが、リーグ序盤からRush GamingやDetonatioN Gamingなどの強豪チームに敗北を喫し、第2回大会を終えた時点で1勝3敗の5位。

Ponty選手

巻き返しを図るべく、第3回大会からはマルチポジションを担える強豪プレイヤーPonty選手を加えチームを再編。ようやくチームとして良い流れを作りはじめますが、すでにグランドファイナル出場は届かぬものになっていました。

それでも第5回大会の最終日には、Rush GamingとCYCLOPS athlete gamingに対して意地の勝利を上げます。この粘りが功を奏し、約半年に渡る「CoD:WWIIプロ対抗戦」を4位で終えました。

悔しさをバネに立ち向かった1年間でしたが、次の『コール オブ デューティ ブラックオプス4』シーズンを目前にCoD部門は一時解散。

チームオーナーが「(CoD)部門は残しつつ新たな可能性を探る」と復活を匂わせながらも、SCARZはCoDシーンを退くこととなります。

SCARZはチーム解散後の期間にも、新たな取り組みとして海外選手と契約し活動をしていました。オーストラリア人選手を中心としたチームで世界大会へ出場し、「CWL London Open」ではチームの最高順位となる17位タイの成績を残しました。

2020年 ── 新生SCARZで王座奪還へ

一時解散から約1年。2019年12月、SCARZのCoD部門が復活を電撃発表しました。

新チームのメンバーには、世界との対戦経験も豊富な元Libalent VertexのAliceWonderland選手、元PNG esports所属のNevvtonX選手、元Unsold Stuff Gaming所属のDuffle選手。プロ初挑戦のMiAKi選手、Yomityan選手、さらに長年シーンの最前線で活躍する研究家Ngt選手。

そしてコーチには、SCARZのオリジナルメンバーだったNekokan1st氏が就任。

経験値もプレイスタイルも全く異なる7名が集結し、ゼロからチームを作り上げます。

結成からわずか数ヶ月で挑んだ世界大会「Call of Duty Challengers in Minnesota」の結果は、65位タイ。今後のレベルアップに繋がるヒントを得て帰国すると、2020年2月に開催された「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Spring」オンライン最終予選では、往年のライバルであるRush Gamingに打ち勝ち、グループ1位抜けを果たしました。
まだまだ始動したばかりの新生SCARZ。歴代プレイヤーの努力と功績を背負い、再び頂点を勝ち取るまで、彼らの挑戦は続くでしょう。

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