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CDL特集

Atlanta FaZe、波乱の大会でも安定感は揺るがず

「Florida Mutineers Home Series」はAtlanta FaZeの優勝で幕を閉じました。しかし同時に本イベントは、「Call of Duty League」のオンライン移行後いちばん見どころの多い内容でもありました。
「徹頭徹尾の大騒乱」としか表現しようのない展開となった本イベント。そもそも準決勝進出4チームのうち、3チームが順位表下位勢という事態は誰にも予測できるはずがありません。
そんな本大会は準決勝に至る過程も波乱ずくめでした。Atlanta FaZeはまずParis Legion、London Royal Ravensと立て続けにヨーロッパ勢と対峙しますが、両チームの大声援をものともせずに撃破して敗退に追い込みます。一方グループAではトップ5チームであるFlorida MutineersとMinnesota Røkkrがまさかのグループプレイ敗退という結果に。
…さらに踏み込んでいく前に、まずは最新の順位表を確認してみましょう。
それでは以下に、熱戦の数々が生み出した物語とその軌跡を紹介していきます。

Atlanta FaZeの快進撃すら霞ませた下位チームの躍進

今回の「Florida Mutineers Home Series」において、Atlanta FaZeはゲーム5までもつれ込む接戦を一度しか経験することなく優勝を果たして圧倒的な実力を見せつけてくれました。「Tiny Terrors (小さな恐怖)」(Simp & aBeZyコンビの通称)は戦場狭しと暴れまわり、結果としてAtlanta FaZeは評論家の評価をなぞるかのようにリーグ首位の座についています。
パフォーマンスも成績も実に見事だったAtlanta FaZe。特にSimp (Chris Lehr)にはロングアイランド神殿を建てたっていいくらいです。しかし本イベント最大の見どころは、下位チームたちの躍進、そして順位争いの急速な激化だったと言わざるを得ないでしょう。
もちろん下位チームといえど、最優秀ルーキー候補Mack (Makenzie Kelley)を獲得・起用して以来調子を上げてきていたNew York Sublinersの健闘はそれほど驚きではなかったかもしれません。彼らは初戦こそToronto Ultraに敗北しましたが、その後はFlorida MutineersとMinnesota Røkkrに完勝しています。
こうして勝ち上がってきた「下位勢の最有力チーム」New York Sublinersは続く準決勝でAtlanta FaZeと対戦すると、SEARCH & DESTROYであと2ラウンド取れば勝利、というところまで後の優勝チームを追い詰めます。

ツイート訳: 今季2度目のイベント優勝を目指す @ATLFaZe

New York @Subliners をシリーズ成績3-2で破り

Florida Mutineers Home Series敗退に追い込んだ!

同じくグループAでは今年一度も準決勝進出を果たしていないToronto Ultraが躍進。初戦でNew York Sublinersに勝利し、ラウンド2のMinnesota Røkkr戦も3-1で制します。これでMinnesota RøkkrはNew York Sublinersに勝たねば準決勝に進めない状況に。しかし、この対戦はNew York Sublinersが3-0で完勝する結果に終わりました。

ツイート訳: @TorontoUltra 、俺たちも戦いに来ているんだと言わんばかり!

Minnesota ROKKRに3-1で勝利する大金星で日曜のトーナメント出場を決めます

一方グループBでは、OpTic Gaming Los Angelesがこれまでとは別チームに見えるほどのパフォーマンスを見せます。Chino (Martin Chino) の加入に加え、ようやく刷新されたロール(役割)と戦略が見事にハマった形でした。
ラウンド1こそLondon Royal Ravens相手に3-2で敗北したものの、敗戦の衝撃でスイッチが入ったのかその後はParis Legion戦とLondon Royal Ravens戦で1ゲームも落とさない完勝を収めて準決勝へ進出しています。

ツイート訳: これで 3-0 の完勝!

@OpTicGaming Los Angelesが準決勝へと駒を進めます!

最終的にはAtlanta FaZeが再びCDLトップチームの矜持を見せて優勝を果たしていますが、イベントを大いに盛り上げてくれたToronto Ultra、New York Subliners、そして2位まで勝ち上がったOpTic Gaming Los Angelesの3チームには惜しみない称賛を贈りたいところです。

その他の見どころ一覧

もちろん本イベントの見どころは他にもたくさんありました。以下ではいくつかを列挙してみましょう。
  • MutineersとRøkkrにもう負ける余裕なし: 100 CDLポイントを確保した状態で本イベントに臨んだ両チームでしたが、最終的には見せ場なく敗退。「ポイント貯金」のおかげで順位を下げることこそありませんでしたが、プレイオフが近くなるにつれて余裕は無くなっていくことでしょう。
  • ロンドン橋落ちた?: CDLポイント順位でLondon Royal Ravensを抜き去りかけたチームが1つ、そして中位勢に食い込むべく勢いづいているチームが2つ。追い上げを受ける彼らがポストシーズンに向けて足元を固めるのであれば、「Seattle Surge Home Series」では結果を残す必要がありそうです。
  • パリは燃えていけるか?: 開幕後2イベントで40 CDLポイントを獲得した後は、3イベント合計で20 ポイントしか獲得できていないParis Legion。KiSMET (Matthew Tinsley)はファンに向けて「次回出場するトーナメントでは一流の姿を見せると約束する。それ以外で妥協するつもりはない」(リンク先英語)と語っています。この言葉がシーズン開幕直後のKiSMET復活を意味するのなら、次回は要注目となるでしょう。
  • 母さん、ありがとう: 母の日だった日曜には、CDLでも「母への感謝」特集が行われ、コール オブ デューティを支えるすべての母に感謝が捧げられました。見逃した方はぜひご覧になってみてください。

ツイート訳: Call of Duty Leagueの母、そして世界中の母へ。

皆さんの力添えなくして、私たちは存在しえませんでした。

この母の日に気持ちを伝えます。ありがとう!

Challengers大会、勝敗の行方

北アメリカにおけるTeam Singularityの覇権は終焉を迎えましたが、それは彼らがついに(そして幸いなことに無事に)大西洋を渡って帰国したためでした。

アジア・太平洋地域では「Call of Duty Challengers Florida Open」優勝チームRenegadesと上位常連のMindfreakの二強がしのぎを削り続ける一方、ヨーロッパと北アメリカはTeam Singularityの帰国でシーンが大揺れとなりました。

まずヨーロッパではLondon Royal Ravensの控え選手MadCat (Dylan Daly)率いる急造チームが「Call of Duty Challengers Florida Open」トーナメントを優勝、さらにトップ4常連だったTrainHard Esportが念願のグランドファイナル進出を果たしています。そしてTeam SingularityとTeam WaRの強豪2チームはそれぞれ3位、4位という結果に。

一方、一瞬にして群雄割拠の時代が到来した北アメリカ地域の「Challengers Cup」はTriumph (直訳で「勝利」)がチーム名そのままに優勝を果たしました。

FeLo (Tyler Johnson)、Nagafen (Jared Harrell)、Royalty (Matthew Faithfull)というベテラン揃いの顔ぶれに新進気鋭のDavpadie (David Maslowski)とStandy (Eli Bentz)という構成の本チーム。今後もChallengersシーンで元プロ相手に実力を証明し続けることができれば、その強さはフランチャイズチームレベルに達する可能性もありそうです。

ふたつの数字が示すもの

60 – 「Florida Mutineers Home Series」開幕前にNew York Subliners、Toronto Ultra、OpTic Gaming Los Angelesが保持していたCDLポイントの合計。

70 – 「Florida Mutineers Home Series」でNew York Subliners、Toronto Ultra、OpTic Gaming Los Angelesが獲得したCDLポイントの合計。

今回の最優秀シリーズ

Toronto Ultra対OpTic Gaming Los Angeles戦でしょ?はい、その通りです。
準決勝となった本シリーズはまさに「全部盛り」。DOMINATIONではラスト1秒での逆転勝利が、2度のHARDPOINTでは白熱した展開が、そして何と言ってもSEARCH & DESTROY。ゲーム2では0キル7デスという不名誉な成績を残したSlasheRが、ゲーム5のラウンド11では最後を締める活躍を見せて決勝進出を果たしています。
このシリーズ、とにかく見てみてください。お菓子と飲み物をお忘れなく。絶対後悔はさせません(免責事項:Torontoファンの方は除きます)。

大会屈指のビッグプレイ

ここで(非公式)「Call of Duty League」辞典から引用をひとつ。

忍者ディフューズ

読み方: にんじゃでぃふゅーず

1. SEARCH & DESTROYモードにおいて、敵チームが設置した直後の爆弾を気づかれることなく解除(ディフューズ)すること。通常は敵プレイヤーが対象物の近くまたは上にいる。
例1: Atlanta FaZe戦におけるTemp (Donovan Laroda)

ツイート訳: 世紀の忍者ディフューズを @Tempがやってのけた! 🤯🤯🤯

次のマップ

次回のイベントは「Seattle Surge Home Series」です。

まずは現在までLos Angeles Guerillas以外のチームに勝てていないSeattle Surgeが勝利を掴めるかがひとつの見所でしょう。グループAラウンド1の対戦相手はNew York Subliners。この勝負に勝てなければ、次の相手はLondon Royal Ravens対Los Angeles Guerillas戦の敗者に。果たしてSeattle Surgeは地元で「Guerrillasポイント」以外のポイントを獲得できるのか…?緊張が高まります。

そしてグループBではChicago Huntsmen(スタメン変更の可能性あり)がParis Legionと対戦。この試合の勝者がMinnesota Røkkr対OpTic Gaming Los Angeles戦の勝者と激突します。

最後に

一部チームに「火を着ける」結果となった本イベント。しかし誰よりも熱く燃えているのは最下位のLos Angeles Guerillasに他なりません。Launch Weekendで1マッチ、オンラインで1マッチ…つまりチームの短い歴史の中で、これまで2マッチしか勝利していないのですから。

過去のレポート記事で「Los Angeles GuerillasはACHES (Patrick Price)をスタメン起用すべき」と述べました。あの時は「プレイオフ出場を諦めてチームを盛り上げることに専念するのならば」というただし書き付きでしたが、本イベントで終末時計の針を数分先に進めてしまった彼らにとって、もう遊んでいる余裕などありません。

LA市民なら誰もが知る通り、ハリウッドのスポットライトを分けるはずの同郷チームに「あちらのほうが強豪で成功しているから」と弟扱いされることは絶対に避けたい事態なのです。OpTic Gaming Los Angelesは本大会でついに歯車が噛み合い始めました。Los Angeles Guerillasは今シーズン残り4回のイベントでがむしゃらにポイントを取っていく必要があります。それも大量に。

そのためにACHESを再び起用する必要があるなら即座にそうするべきで、彼とトレードでZer0 (Trei Morris)、JKap (Jordan Kaplan)、Gunless (Peirce Hillman)などを獲得するならすぐに動くべきでしょう。

トレード、スタメン変更、あるいは現状維持…。どの道を選ぶにせよ、「Guerrillasポイント」というジョーク(確実に獲得できるポイントという揶揄)を払拭するためには試合に勝つしかないのです。

もし次に成果を残せなければ、評論家たちはChallengersシーンのトップチームRenegades、MadCatのチーム、Triumphなどならば彼らに勝てる、と言い始めることになるでしょう。従来のスポーツで「NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)最弱チームは超名門大学チーム、アラバマクリムゾン・タイドに勝てるか?」といった話題が出るのと同じです。

少なくともそんな議論は、初めてのシーズンを終えた直後(あるいはシーズン中)に抗弁したいものではないはずです。

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