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CDL特集

Owakeningのプロデビュー戦となった波乱のMinnesota Home Series、優勝はFlorida Mutineersに

今回は本当に内容盛りだくさんのイベントとなりました。
最大のポイントはおそらく、Florida Mutineersが今シーズンのトーナメントを2勝したチームの仲間入りを果たしたことでしょう。他に2勝を果たしているチームはDallas Empire、Chicago Huntsmen、Atlanta FaZeですが…なんと今回Florida Mutineersは、この3チームすべてを倒して優勝を果たしています。
もちろんこれ以外にも見どころはたくさんありました。でもその前に…最新の順位表を確認しておきましょう。
続いて、熱戦の数々が生み出した物語とその軌跡を紹介していきます。

Owakeningの物語

Owakening (Joseph Conley)がオフラインイベントでプレイしたのは1年前、「Call of Duty World League」(「Call of Duty League」の前身となるリーグ)のAnaheimオープンブラケットトーナメントが初めてでした。
ここでOwakeningたちはベスト48という結果に終わっています。
彼はその後も2回トーナメント出場を果たしていますが「CWL Championship 2019」ではグループプレイ0勝9敗、「Launch Weekend Open」でもベスト48と成績はいずれも振るわず。
しかしその後もOwakeningは「Challengers Cup」を始めとするオンラインイベントでプレイし続け、やがてFlorida Mutineersがその実力に注目。同チームはPrestinni (Preston Sanderson)をChicago Huntsmenに移籍させた後、彼と契約を交わします。
そして時は巡って本大会。19歳の若さでFlorida Mutineersのスタメン入りをしてCDLデビューを果たすと、Owakeningはリーグ最強豪との対戦が続いたにもかかわらずチームに多大な貢献をしてみせました。

特に最初のChicago Huntsmen戦はかなりの接戦となり、シリーズを3-2という僅差で勝ち越しています。

ツイート訳: Florida @Mutineers 、Chicago @Huntsmen 相手に未だ無敗。Minnesota Home Seriesでもシリーズを3-2で制します!

続く準決勝では最近大きく調子を上げてきたLos Angeles Guerrillasと対戦(彼らの準決勝進出も想定外でした)。しかし同シリーズのゲーム1、Owakeningは4,086という全プレイヤー中最高のダメージを叩き出します。

ツイート訳: 激しいシーソーゲームを制したのはFlorida @Mutineers !初戦のHARDPOINTを250-222で勝ち切りました。 @LAGuerrillas は次のSEARCH & DESTRPYに望みを託します。

結局このシリーズはFlorida MutineersがLos Angeles Guerillasを3-1で撃破し、準決勝へと勝ち進めます。

そして迎えた日曜日、対するは強豪Dallas Empire。しかしOwakeningはプレッシャーなど存在しないかのようにゲーム1から早速凄まじい活躍を見せます。

ツイート訳: .@Owakening の照準に入ってしまったら、時すでに遅し!

このシリーズは結局ゲーム5のラウンド11までもつれ込む接戦になりますが、最終的にはMutineersが3-2で押さえ、決勝へと駒を進めます。

ツイート訳: 帝国堕つ!Florida @Mutineers 、ゲーム5 SEARCH & DESTROYラウンド11を制し、@DallasEmpire に引導を渡した!

Minnesota Home Series決勝で @ATLFaZe と対峙するのはFlorida Mutineersだ!

そして決勝、対戦相手は「ラスボス」Atlanta FaZe。同じく若さと才能を武器とするチームですが、それも今大会のFlorida Mutineersには関係なし。チームとしての完成度で上回っていたFlorida Mutineersがシリーズを3-1で勝利し、シーズン2度目のトーナメント優勝を果たしました。

ツイート訳: 「@ScufGaming Play of the Game」はFlorida @Mutineers がHARDPOINTで優勝を決めたこのシーンに

結局Owakeningは本トーナメントのキル数(365)で1位を獲得する大活躍を見せました。しかし今回は彼個人の成績よりも、彼の加入によりチームメイトの動きが良くなった点のほうが鮮烈な印象を残したように思います。

これは「Call of Duty League」のスーパースターに見られる特徴のひとつです。しかしOwakeningの格付けをするならば、まずオフライントーナメントでの活躍、あるいは少なくとも今シーズンのこれからを見届けてからでも遅くはないでしょう。

もちろん常識破りの波乱に満ちたシーズンにおいてさえ、無名選手がわずか1年でチームの英雄になるというのはすでに記憶に残る物語としての条件を満たしています。誰が何と言おうと、それは間違いのないところです。

その他の見どころ一覧

鮮烈さだけで見ればOwakeningのデビューには劣ったかもしれませんが、本大会も幾多の物語が生み出されました。たとえば、次のような。
  • ウルトラ級大不振: 登録メンバーの多さでは他チームを圧倒しているにもかかわらず、最下位に終わってしまったToronto Ultra。しかし致命的な判断ミスを何度か犯さなければ、逆転を思わせる場面もありました。もしかしたら彼らはもう一度スタメンをシャッフルし、より強力な組み合わせを探るべきなのかもしれません。
  • 地を這うMinnesota Røkkr: イベントに3度出場し、獲得したCDLポイントはわずか30。親指の負傷でAlexx (Alex Carpenter)が欠場して控えを起用することになって以来絶不調の彼ら。負傷欠場はリーグ史上初ですが、とはいえこの低迷ぶりは、かつて圧倒的な強さを見せていたとは思えない失速具合です。
  • Chicago Huntsmen、ベスト6: Scump (Seth Abner)、「キング」の称号を返上!サンダーソン兄弟の再開を実現した移籍はCDL史上最悪のトレードだった!FormaL (Matthew Piper)は他のタイトルだったらここまで大成できなかった!Envoy (Dylan Hannon)は即時[控え選手]と入れ替えるべき!...以上、CDLの公式でなければ付けていたであろう「煽り見出し案」一覧でした。実際は焦らずとも、シカゴは大丈夫ですけれど。
  • Seattle Surge、Los Angeles Guerillas戦以外で勝利: チームのメンタル上、Minnesota Røkkrに勝利したことは自信につながるでしょう。しかもAtlanta FaZe戦でも敗北とはいえ3-2の接戦を見せています。もしかするとSeattle Surgeはついに復調したのかもしれません。果たしてこれは「遅すぎた復調」となってしまうのでしょうか?
  • Los Angeles Guerillasといえば…: たった1度のチームキルの差で決勝進出を逃してしまった同チーム。本大会ではかつての最下位チームがChicago Huntsmenに引導を渡す大金星を含めて2度の接戦をモノにする活躍を見せてくれました。

その他の見どころ一覧

今回はポテンシャルとチャンスが渦巻くアジア・太平洋(APAC)地域を取り上げてみたいと思います。

アジア・太平洋地域は、少し見ただけでは勢力図が固定されているように見えるかもしれません。確かに今回も優勝を果たしたのはリーグのオンライン移行以来同地域の「Challengers Cup」を全勝している新勢力Renegadesでした。そして、確かにこの躍進の原動力となっているのは「CWL Championship」出場経験4回を誇るFighta (Lincoln Ferguson)とチームメイトのSwifty (Daniel Hickey)の2人です。

しかしRenegadesにはまだ忘れてはならない2人の若きスター、Crimzah (Kerrin Tuner)とPred (Amer Zulbeari)がいます。この2人のポテンシャルはCDLのスタメン級、あるいはもっと経験豊富なベテランに比肩するレベルです。

そしてオーストラリア・ニュージーランド勢が席巻する同地域には、Renegadesの下にChiefs Esports Club、さらにメンバーが固定・流動的な複数のチームが名を連ねています。そして見過ごしてはならないのが日本勢でしょう。今大会でも日本のLibalent Vertex (日本国内では彼らとSCARZ、Rush Gamingが上位を争っています)がベスト6の成績を残しています。

どの日本チームが「壁を破る」のかは分かりません。今後、実績豊富なベテランを飛び越える若き才能が出してくる可能性もあるでしょう。しかしひとつだけ、ここで断言しておきます。CDLシーズン3までには、日本のプレイヤーからCDLプロが最低でも1人は出てくる、と。

なおその他の地域の「Challengers Cup」では、ヨーロッパではTeam WaRがTeam Singularityを撃破し、北アメリカではTeam VengeanceがAtlanta FaZe Academy相手に大金星を挙げています。

ひとつの数字が示すもの

ツイート訳: これは想定外の幕開け! @SeattleSurge@ATLFaZe を相手にシリーズ初戦のHARDPOINTを250-175で勝利です 🤯

171 – Seattle Surgeの新スタメンProto (Nicholas Maldonado)が、対Atlanta FaZe戦シリーズのゲーム1 HARDPOINT (Azhir Cave)で拠点を制圧していた時間。この記録は1ゲームの記録としてはシーズン2位で、Envoy (Dylan Hannon)がLondon Royal Ravens Home Seriesで記録した最長記録175秒とわずか4秒差でした。

「拠点に乗れ」、これは誰もが肝に銘じておくべき金言なのです。

最優秀コミュニケーション

今回はCDLが誇る画伯、Clayster (James Eubanks)Jamesの作品をお届けしましょう。

Dallas Empire対Seattle Surge戦…そこはかとない圧勝ムードの中、ClaysterはHackney Yardのガレージをキャンバスに作品を完成させると決断しました。

ツイート訳: これがエリートの♥スプレー絵画! @ScufGaming Play of the Gameは @Clayster に決定です

大会屈指のビッグプレイ

こちらのコーナーは今回も「Warzone Weekend」イベントを取り上げざるを得ないでしょう。「Warzone Weekend」はショーマッチですが、コール オブ デューティのプロが卓越した実力を示す場となっているので仕方がありません。

たとえば今回のLacefield (Andres Lacefield)。Los Angeles Guerillasの元スタメンにして、今回は「Pro Draft Battle Royale」でコーチのRicky (Richard Stacy)に指名されて出場した彼はその好例でしょう。

今回の彼以上のビッグプレイは正直想像もできません。まずC4ひとつで4キルを挙げ…。

ツイート訳: チョッパー上の @Lacefield がC4投下で一掃!😱

さらに狡猾なワナでClaysterを仕留め…。

ツイート訳: それは @Lacefield のワナだ! @Clayster がここで Warzone Weekend 脱落!

... 最後にはチーム全員生存で優勝を果たしているのですから。

今回の最優秀シリーズ

本記事でも何度も記していますが、Los Angeles Guerillasはチームを大きく改善してきました。その栄誉をたたえ、今回は彼らを取り上げたいと思います。

Chicago Huntsmen戦で彼らが大金星を挙げたシリーズは、SEARCH & DESTROYのデキがどれだけ勝敗(時には優勝)を決する要因となるかを私たちに示してくれたのではないでしょうか。ゲーム3と4でのポイント差はごく僅かで、どちらが勝っていてもおかしくない接戦でした。振り返ってみれば本シリーズは、敗色濃厚と見られていたLos Angeles Guerillasがリーグ屈指の強豪を打ち倒す極上のエンターテインメントを我々に届けてくれたのです。

次のマップ

次回イベント「Paris Legion Home Series」は今週末6月19日~21日開催です。主催チームParis Legionにとってはシーズンを懸けた大会となるでしょう。

これ以上順位を下げられない彼らにとって、今回は絶対にポイントを獲得していきたいトーナメント。そんなParis LegionがグループA初戦で当たるのはFlorida Mutineers。同グループにはLondon Royal RavensとDallas Empireも揃っています。

他方、グループBではラウンド1でAtlanta FaZeがToronto Ultraと対戦。また、後半に入り調子を大きく上げてきたNew York SublinersとOpTic Gaming Los Angelesの2チームによる直接対決も予定されています。

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