特集

特集

CDL特集

これだけ読めば分かる「Call of Duty League」

昨年までの「Call of Duty World League(CWL)」から新名称「Call of Duty League (CDL)」となり、その姿を大きく変えた「コール オブ デューティ」eスポーツシーン。もちろん「Call of Duty League Championship」を目指す白熱した試合はそのままですが、それでも今回のリブランディングに伴う変更点は多岐にわたります。
そこで本記事では、大きな変更点をメインに新生「CDL」の概要をまとめてご紹介します。より一層の盛り上がりが期待されるこのタイミングにぜひご覧ください。

ロゴから見えるCDLの目標

まずはCDLの新ロゴと、それに込められた思いを解説してみましょう。
この新ロゴの三本柱が象徴するのは「プロ」、「アマチュア」、「コミュニティ」の3本柱です。
これまでもプロを目指すプレイヤーへの門戸を広く開いてきた「コール オブ デューティ」eスポーツですが、今回のリブランディングはそれをより手厚くしたものになっています。一例を挙げてみると……
● プロ: フランチャイズ化を通じたプロプレイヤーのキャリア安定性・待遇向上
● アマチュア: 「プロリーグへの道」をより明確にする「Call of Duty Challengers」システムの導入と賞金・待遇向上
● コミュニティ: 2人組で参加できるGunfightモード大会「Call of Duty League City Circuit」実施
といった施策が講じられています。

プロシーンの変更点

最大の変更点はフランチャイズ制の導入です。「CDL」では各チームがホーム都市を持つようになりました(現在プロチームは12、拠点は北アメリカとヨーロッパの都市)。eスポーツの常設リーグにおけるフランチャイズ化の流れは「コール オブ デューティ」以外でも進んでいますが、この制度の最大の利点は「より安定的に(つまり継続的かつ活動的に)チームを運営できる」点にあると一般的に言われています。観戦する側からすれば、応援するプレイヤーがよりプレイに専念でき、またしっかりとした待遇を受けられるというのは安心できる点でもあります。たとえば、フランチャイズ化後の選手契約では最低年俸(5万米ドル)、各種福利厚生と退職時待遇の用意、そして獲得賞金の50%を必ず選手に分配することが契約内容として明記されています(参考: 2019シーズンの世界王者決定戦「Call of Duty Championship 2019」は賞金総額200万ドル、優勝チームの獲得賞金は80万ドルでした)。
プロチームのシーズンは概ね昨年までと同じように進行していきますが、ルールにもいくつかの変更が入ったので、そちらをおさらいしていきましょう。

シーズンの流れ

2020シーズンでは、まず2スプリット(前期 / 後期)に分かれたレギュラーシーズンが行われ、この成績に基づいてプレイオフ進出チームが決定、世界王者を決めるポストシーズンへと進みます。ポストシーズンへ進むのはシーズンの成績上位8チーム(うち2チームはワイルドカード枠)です。その後に世界王者を決める「Call of Duty League Championship Weekend」が開催され、プレイオフを勝ち残った6チームがダブルイリミネーション(敗者復活あり)トーナメントを戦い、シーズンを締めくくります。
また、レギュラーシーズンに行われる試合のうち3回は、オープンブラケット大会を含んだものとなります。オープンブラケット大会は、シーズン開幕戦である「Launch Weekend」、シーズンの中盤に差しかかる「Midseason Weekend」、そして最後に「Championship Weekend」にて開催されます。
その他にも、各チームが2回ずつ開催する「Home Series Event」と呼ばれるイベントがあり、地元チームがホームに対戦相手を招いて対戦を行います(ホームチームはこのときにアマチュアチーム向けの「Call of Duty Challengersオープンブラケット」を併催することも可能です)。初回はMinnesota RØKKR主催で、2020年1月24~26日(現地時間)の3日間行われる予定です。
総括すると、プロチームはホーム / アウェイ形式でレギュラーシーズンを戦いつつ「Home Series Event」を主催または参加し、優れた成績を残してリーグが実施する2つのトーナメントで活躍を目指す、というのがおおまかな流れとなります。

競技ルール

続いては具体的な競技ルールについて。今年もPlayStation®4を使用した5対5の対戦となりますが、ゲームモードの面では、おなじみの「SEARCH & DESTROY」と「HARDPOINT」に加え、「DOMINATION」が5年ぶりに採用となりました。
またチームの登録メンバー(ロスター)が7~10人となった上、シリーズ中の選手交代が可能になり、「1キルが試合を動かしかねない重要なSEARCH & DESTROYマッチでスナイパーを起用」といった采配が可能になりました。この変更は、観戦する側にとっても刺激的な展開が期待できるものになりそうです。
続いては、アマチュアへの変更点を見ていきましょう。今シーズンもすでに多くのチームがアジア太平洋地域(APAC)の大会で活躍しており、日本チームファンにとっては特に気になるポイントです。

プロリーグへの道

まず「Call of Duty Challengers」システムが導入されました。これは世界中のCoDプレイヤーに「プロリーグへの道」を提供するためのシステムで、賞金総額はオンライン / オフライン合計で100万ドル以上となっています。
新システムでは、オンライン / オフライントーナメントの成績に応じて「Challengers Point」が付与されます。これまでシード権や順位付けに用いられてきた「Pro Point」を代替するものですが、「Challengers Point」では優れたチームが競技に参加しやすくするための措置として、ポイントを渡航宿泊費に充てられるようになっています。
北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋の3地域で「Challengers: 2000 Series」と呼ばれるトーナメントが定期開催されていく予定で、2019年11月23日に行われた第3回では日本チームも多数参加した上、最終的には日本勢のLibalent Vertexが優勝、Rush Gamingが3位タイ入賞を果たす活躍を見せています。
また先述の通り、12あるプロチームはホーム都市のイベントでオープンブラケットトーナメントを開催できるため、2019シーズンよりも活躍の場は広がったと言ってよいでしょう。

コミュニティに向けた施策

こちらについては一般~アマチュアチームの誰でも2人組で参加できるGunfightモードのトーナメント「Call of Duty League City Circuit」の実施が発表されていますが、詳細や具体的なスケジュールについては現時点で発表されていません。
気軽に楽しめるモードを採用している上、ステージでのプレイ経験を積む機会にもつながる可能性を持つトーナメントとなるので、ひとまずは楽しみに続報を待つこととしましょう。
最後に、リブランディングに伴い応援するプレイヤーの所属先が大きく変わったことを踏まえ、プロ12チームの概要と現時点で発表されているロスターを紹介して記事を締めくくりたいと思います。

プロリーグ 全12チームの紹介

● Atlanta FaZe
 ○ 言わずとしれた名門FaZe Clanとメディア企業を親会社に持つジョイントベンチャーAtlanta Esports Venturesが共同所有。2019シーズンの世界王者eUnitedのメンバー2人と、FaZe Clanメンバー2人を擁します。
 ○ 発表ロスター:aBeZy、Simp、Cellium、Maniak、Priestahh
● Chicago Huntsmen
 ○ Sacramento Kings(NBA)オーナー2名が所有。OpTic Gamingの共同創設者であるH3CZ氏が加入したことでも注目を集めました。ロスターもeUnited / Luminosity Gamingから名プレイヤーが集っています。
 ○ 発表ロスター:Scump、FormaL、Gunless、Arcitys、Envoy
● Dallas Empire
 ○ Envy Gaming所有、元「Team Envy」。ベテランClayster選手に若き18歳のiLLeY選手とShotzzy選手が並びます。
 ○ 発表ロスター:Clayster、Shotzzy、Huke、iLLeY、Crimsix、Tommey(控え)
● Florida Mutineers
 ○ Misfits Gaming(リーグ・オブ・レジェンド、LEC)が母体。Haloシリーズの伝説的プレイヤーOGRE2氏がゼネラルマネージャーに就任したことで注目を集めました。
 ○ 発表ロスター: Prestinni、Frosty、Skyz、Havok、Maux
● London Royal Ravens
 ○ 複数タイトルに参加しているRogueの親会社ReKTGlobalが母体。wuskin選手とSkrapz選手は兄弟にして共にAll-Star選出経験を持ちます。
 ○ 発表ロスター:wuskin、Skrapz、Dylan、Jurd、Rated、Seany(控え)、MadCat(控え)
● Los Angeles Guerrillas
 ○ スポーツチームを複数所有するKroenke Sports & Entertainmentが母体。大物食いのACHES選手の2020年に期待。
 ○ 発表ロスター:ACHES、AquA、Decemate、Saints、Lacefield
● Minnesota RøKKR
 ○ Minnesota Vikings(NFL)を所有するWISE Venturesが母体。プロ経験豊富な選手が揃っています。その経験を活かせるかがカギとなるでしょう。
 ○ 発表ロスター:Assault、GodRx、SiLLY、Alex、Asim、Exceed(控え)、TTinyy(控え)
● New York Subliners
 ○ New York Mets(MLB)のオーナーが設立したAndboxが母体。スタメン5人を最初に発表したチーム。Attach選手は今年の「東京ゲームショウ2019」含め数回の来日経験があり、日本チームのプレイヤーとも交流があります。
 ○ 発表ロスター:ZooMaa、Temp、Accuracy、Zer0、Attach、Censor(控え)、Happy(控え)
● Optic Gaming Los Angeles
 ○ Immortals Gaming Club(今年6月にOpTic Gamingの親会社を買収)が母体。2019シーズンのOpTic Gamingを支えたTJHaLy選手とDashy選手が残留しています。
 ○ 発表ロスター:TJHaLy、Dashy、Kenny、SlasheR、Jkap
● Paris Legion
 ○Paris Eternal(Overwatch League)も所有するc0ntact Gamingが母体。Louqa選手とShockz選手(少しさかのぼるとDenz選手も)はアジア太平洋地域の強豪Mindfreakの元所属であるため、日本と同地域からのプロリーグ参入は感慨深い人も多いでしょうか。
 ○ 発表ロスター:Louqa、Shockz、Denz、KiSMET、Phantomz、Zed、Breszy
● Seattle Surge
 ○ Vancouver Canucks(NHL)やVancouver Titans(Overwatch League)を所有するAquilini Group と、Luminosity Gamingを所有するEnthusiast Gamingが共同所有。Octane選手とSlacked選手は2年以上同じチームでプレイしてきた経験があります。さらにチームメイトには世界王座を複数回経験したKarma選手とApathy選手も。
 ○ 発表ロスター:Karma、Enable、Octane、Slacked、Apathy
● Toronto Ultra
 ○ マルチゲーミングチームSplyceの親会社OverActive Mediaが母体。Splyceから続投のLoony選手は2019シーズンの反省を綴った公式ブログにてチームの苦難を吐露し、今シーズンの復活を誓っています。2020シーズンは彼に注目したいところです。
 ○ 発表ロスター:Loony、Methodz、Brack、Lucky、MeTTalZ、CleanX(控え)、Classic(控え)、Cammy(控え)、Bance(控え)、Mayhem(控え)
以上、新しくなった「コール オブ デューティ」eスポーツの形「CDL」の概要をお伝えしました。プロシーンからコミュニティシーンまで網羅した変更となっているだけに概要も長くなってしまいましたが、皆さんの観戦 / 参戦の参考になれば幸いです。

※画像はCall of Duty League.com(https://callofdutyleague.com/)より引用

公式SNSをフォローして最新情報をチェック!

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』を始めよう