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CDL特集

Toronto Ultra、地元でシーズン初優勝を飾りプレイオフ第7シードを獲得

今回の「Toronto Ultra Home Series」は単なるCDLトーナメントではなく、レギュラーシーズン終幕…そしてプレイオフの始まりという節目のイベントでした。CDLの全12チームが出場するポストシーズンで加熱するシード権争いが決着するだけでなく、Championshipsに臨む各チームの実力を垣間見る最後の機会だったのです。

今回のイベントもトップチーム陣が実力を余すところなく示すものとなりましたが、それ以上に見る者の目を惹きつけたのはやはり「シーズン初優勝」、そして「地元Home Series優勝を果たした3番目のチーム」となったToronto Ultraの活躍でしょう。
そこで今回は、(プレイオフについては後半でしっかりカバーするとして)まずToronto Ultraがどのようにして決勝進出を果たしたのか、その道筋を追ってみます。

トーナメント開幕前のToronto Ultraはもうこれ以上後がない状態。彼らの希望は地元開催のHome Seriesで決勝進出を果たし、順位表でOpTic Gaming Los Angelesを抜き、プレイオフでウィナーズブラケット入りを決めることでした。…そして彼らはそれを全部やってのけたのです。
まさに「背水の陣」だったToronto Ultraが初戦で当たったのはOpTic Gaming Los Angeles。いきなりの接戦となりましたが、これを見事に3-2で勝利します。

ツイート訳: 今日はカナダが優勢だ!
@TorontoUltra@OpTicGaming Los Angelesを3-2で下し、
貴重な10 CDLポイントを獲得!なんてシリーズだ!

そして土曜、勢いに乗るToronto UltraはChicago Huntsmen相手にリバーススイープ(逆3タテ)を決めて準決勝へと駒を進めます。さらに準決勝のDallas Empire戦ではSEARCH & DESTROYでラウンド11までもつれ込む接戦、HARDPOINT (St. Petrograd)では圧倒的な試合運びを見せて3-1で勝利します。

ツイート訳: カナダ、準決勝を制す!
@TorontoUltra@DallasEmpire を3-1で破り、地元Home Seriesで決勝進出を決めました!

もう一方の準決勝ではAtlanta FaZeがOpTic Gaming Los Angelesに完勝。勝てばプレイオフでウィナーズブラケット入り確定となるToronto Ultraですが、大事な一戦、対戦相手はリーグ屈指の実力と安定感を兼ね備える強豪となりました。
Atlanta FaZeといえばSEARCH & DESTROYリーグ最強を誇るチーム。ここでToronto Ultraはゲーム1のHARDPOINTを取ってリードを築きます。

ツイート訳: これで @TorontoUltra の1-0!
@ATLFaZe 相手に接戦のゲーム1を250-247で勝ち切ってみせました。
続いてはSEARCH & DESTROYです。

…が、ゲーム2のSEARCH & DESTROY (Arklov Peak)では6-0で完敗。

ツイート訳: Arklov Peakは @ATLFaZe のシマだと言わんばかり!
@TorontoUltra 相手に6-0フィニッシュ!これでシリーズ成績は1-1。
次はレギュラーシーズン最後となるDOMINATIONです。

ゲーム3のDOMINATIONを165-157で制したToronto Ultraはこれで優勝に王手をかけますが、ゲーム4のHARDPOINTでは勝ち切ることができず、勝負の行方は運命のゲーム5へ。
のしかかる重圧、相手はゲーム5の通算成績9勝2敗のAtlanta FaZe。どこかに光明を見出す必要があったToronto Ultraは…戦いの中で本当に光を見出してみせました。
白熱のゲーム5、まずはラウンド4で2 v 4を制する逆転劇が発生。

ツイート訳: ゲーム5のSEARCH & DESTROY、2 v 4から @aBeZy & @Priestahh がひっくり返す!

…そしてラウンド5では忍者ディフューズ…

ツイート訳: 忍者ディフューズを @METHODZ が決めていく!とんでもない決勝戦になってきた!

…そして迎えたラウンド11、Methodz (Anthony Zinni)が渾身のヒーロープレイを決めます。

ツイート訳: ラウンド11を制したのは @TorontoUltra
@Methodz が最後の1v2を含めて4人を制圧ッ!

こうしてシーズン中、不振続きだったToronto Ultraは、直近の3イベントと今回の優勝により順位を12位から7位へと上げてみせたのでした。
そして「Toronto Ultra Home Series」も閉幕。2020 Call of Duty Leagueプレイオフのシード順を決めるレギュラーシーズンの最終順位は次のようになりました。

シーズン最高記録が示すもの

18キル – SEARCH & DESTROYにおける1ゲームの最高キル記録。MVP候補Cellium (McArthur Jovel)が6月19日のToronto Ultra戦で挙げた成績です。

182秒 – HARDPOINTにおける1ゲームの最長拠点制圧時間(通称「ヒルタイム」)記録。こちらはClayster (James Eubanks)が7月19日のParis Legion戦で出した成績です。

9勝 – 最長連勝記録。6月12日~7月17日の期間にFlorida Mutineersが達成しました。

Warzone Weekendの結果は

見逃した方のためにお知らせしておくと、今回のWarzone WeekendはDallas Empireが制しました。ルールは4人制「Kill Race」(キルやバウンティなどでポイントを獲得)で、最終的にはDallas Empire対OpTic Gaming Los Angelesの決戦となっています。見応え抜群なので、未見の方はぜひこちらから。

Challengers大会、勝敗の行方

最後のChallengersトーナメントは、Challengers Championship出場確定、そしてメンバーの確定も兼ねていることからシーズン屈指の苛烈さとなりました。

これは要するに、今回のイベントを経て十分なポイントを獲得したチームは各地域のLast Chance Qualifier(最終予選、8月1~2日)をパスしてChampionship (8月15~16日)に直行できることを意味します。

それでは早速、アジア・太平洋(APAC)ヨーロッパ北アメリカの各地域で開催されたToronto Openイベントの結果と、Championship出場確定チームの概要を見ていきましょう。

アジア・太平洋

同地域のChallengers Openイベントで17連勝を果たしているRenegadesが圧倒的王者であることは間違いないでしょう。一方、対抗馬となりうるChiefs Esports Clubは同地域で王者に次ぐ強豪であり、王座を揺るがしうる実力を備えています。

なおChallengers Championship出場を確定させているのはほぼオーストラリア/ニュージーランドのチームですが、シード8位には日本チームのSCARZが唯一の例外として存在感を示しています。そして日本最強チームのLibalent Vertexは、Challengers Championshipに直行できる十分なポイントを獲得していたものの、今回(Toronto Open)のイベント参加というシード獲得の条件を満たしておらずLast Chance Qualifier(最終予選)からChallengers Championship出場を目指しましたが、結果は残念ながら敗退。日本チームとして唯一出場するSCARZの活躍に期待しましょう。

ヨーロッパ

ヨーロッパのChallengers Championship優勝候補と目される強豪はTeam WaR (今回の王者)、Team Singularity、Connect 5、TrainHard Esportの4チームです。

Connect 5はベテラン揃いですが、残りの3チームはいずれも今シーズンにようやくCDLの年齢下限に達したばかりの若手を擁しています。未来のスターと実戦経験豊富なベテランが連携する彼らには注目が集まることでしょう。

なお選手の多くは英国とアイルランド出身ですが、ヨーロッパ各地出身の選手も多数存在します。

たとえばTrainHard Esportと同じくフランスを拠点とするTeam BDS、スペインのObtained EsportsとAtlas Lions、イタリアのForza Luci、ヨーロッパ本土を拠点とするVoltage eSportもChallengers Championship出場を決めています。

北アメリカ

北アメリカはChallengersシーンで最も変動が激しい「群雄割拠」の時代にある地域です。ここでChallengers Championship出場権を早々に獲得したのはAtlanta FaZe Academy、Triumph、UYU、Sixth Gear、Five Star Creationsといったおなじみの面々。

元世界王者と18歳の神童が並び立つ同地域ですから、2021シーズンを見据えたCDL 12チームすべてが今年のChallengers Championship出場選手と契約を交わしても不思議ではありません。確かにヨーロッパにもアジア/太平洋(APAC)地域にもChallengersシーンの有望選手は揃っていますし、彼らにも然るべきスポットライトが当たるべきでしょう。しかし北アメリカ地域の地力の高さと既存プロ選手との太いパイプを考慮すると、北アメリカのChallengers Championshipに集まる注目は一際高いものになりそうです。

次のマップ

12回にわたる白熱したトーナメントの末、「Call of Duty League」レギュラーシーズンはついに終幕を迎えました。ここから始まるのは「誰が世界最強の称号を獲得するか?」の戦いです。

各チームはここから数週間のオフ(という名の準備期間)に入りますが、プレイオフ開幕はそれほど未来の話でもなく、8月19日(水)にはいきなりのダブルヘッダーで開幕します。開幕後は5日間の激戦が行われ、勝ち上がったベスト4チームが8月29~30日開催のChampionship Weekendに進みます。

最新のプレイオフ対戦表は以下の通りです。

プレイオフは対戦カードが確定している試合からスタートし、最終的に上位4チームまで絞り込まれます。ではここで、各対戦カードをおさらいしていきましょう。
OpTic Gaming Los Angeles(9位)対Los Angeles Guerillas(12位) – 8月19日(水)

主な戦績:

  • OpTic Gaming: Florida Home Series準優勝
  • Guerrillas: Minnesota Home Series 4位タイ

直接対戦成績:

  • シリーズ成績: 1-1タイ
  • 勝利マップ数: Guerrillasが5-4で優勢

シーズン初頭に2回対戦して以来となるロサンゼルス大決戦。

過去の直接対決以来、OpTic Gaming Los AngelesはHollow (Darien Chverchko)とDrazah (Zack Jordan)を獲得して新チームへと生まれ変わっています。一方のLos Angeles Guerillasは「Paris Legion Home Series」以来パッとしない時期が続いています。

OpTic Gaming Los Angelesはいつ「火が着いても」おかしくない強豪。Los Angeles Guerillasはその場合の「消火手順」を練っておく必要があるでしょう。

Paris Legion(10位)対Seattle Surge(11位) – 8月19日(水)

主な戦績:

  • Legion: London Home Series準優勝
  • Surge: Chicago Home Series 4位タイ

直接対戦成績:

  • シリーズ戦績: Legionが1-0で優勢
  • 勝利マップ数: Legionが3-2で優勢

シーズン中に瞬間的な活躍を見せたものの、エリミネーションブラケット入りを避けられなかった2チームが激突。

勢いという点では一つ前の大会で実力を発揮したParis Legionが有利と言えるでしょう。対するSeattle Surgeは過去10戦中1勝9敗という戦績から本戦に臨みます。

唯一の直接対決がゲーム5を戦う接戦になったことを考えると、一方が完勝してみせるのではなく、今回も同様の展開になる可能性が高いでしょう。

New York Subliners (5位)対Minesotta Røkkr (8位) – 8月20日(木)

主な戦績:

  • Subliners: New York Home Series優勝
  • Røkkr: Los Angeles Home SeriesおよびChicago Home Series準優勝

直接対戦成績:

  • シリーズ戦績: Sublinersが2-0で優勢
  • 勝利マップ数: Sublinersが6-1で優勢

実力は折り紙付きの両チームですが、「Chicago Huntsmen Home Series」まで快進撃を続けていたMinnesota Røkkr、開幕から4イベントで合計20 CDLポイントしか獲得できていなかったNew York Sublinersと、その勢いはシーズン中盤を境に入れ替わったかのようでした。

シーズン後半はNew York Sublinersは最優秀ルーキー候補とも評されるMack (Makenzie Kelley)を獲得して復調する一方、Minnesota Røkkrは怪我でスタメンを欠く事態となり完全に形勢逆転しています。

5月22日以来勝ち星を挙げていないMinnesota Røkkr。ここで勝利するならば奇跡の復活劇の幕開けか、New York Sublinersの大崩れか、その両方を願うこととなるでしょう。順当にいけばNew York Sublinersが勝ち上がることになりそうです。

London Royal Ravens (6位)対Toronto Ultra (7位) – 8月20日(木)

主な戦績:

  • Royal Ravens: Seattle Home Series準優勝
  • Ultra: Toronto Home Series優勝

直接対戦成績:

  • シリーズ成績: Royal Ravensが1-0で優勢
  • 勝利マップ数: Royal Ravensが3-1で優勢

地元開催のHome Seriesで優勝を果たしたToronto Ultraが手にした「報酬」は2月以来対戦していないLondon Royal Ravensとの試合となりました(Toronto Ultraがこの「報酬」を入手できていなかったら、直近で2連敗を喫しているNew York Sublinersと対戦することになっていました)。

勢いの面ではToronto Ultra有利と言えますが、リーグ屈指のスナイパーを擁するLondon Royal Ravensの秘めたる実力もかなりのものです。

このシリーズはラウンド1の4試合のうち最も実力が伯仲したチーム同士の対戦でしょう。両チームの顔ぶれを見れば、SEARCH & DESTROYで劇的な展開が見られる可能性は高そうです。

Chicago Huntsmen (4位) – 1回戦免除

トーナメント優勝歴: London Home Series、Seattle Home Series

おしゃべり好き・熱狂的なファンからは優勝候補筆頭だと太鼓判を押されているChicago Huntsmen。シーズンを通じてリーグ最強のHARDPOINTチームであり続け、MVP候補のEnvoy (Dylan Hannon)を擁し、試合の流れを一転させるプレイを次々に決めてきた彼らを見ていれば、ファンが自信満々なのも頷けます。

経験と才能を兼ね備えたメンバーで波乱に満ちたシーズンを乗り切ってきた彼らが8月にピークを迎えるという予測はかなり現実的だと言えるでしょう。

Florida Mutineers (3位) – 1回戦免除

トーナメント優勝歴: Dallas Home Series、Minnesota Home Series、Paris Home Series

今シーズン初めて、地元開催のHome Series優勝を果たしたFlorida Mutineers。躍進の秘訣はMVP候補として頭角を現してきたSkyz (Cesar Bruno)と最優秀ルーキー候補Owakening (Joseph Conley)の両名にあります。最近の成績ではDallas Empire相手に3敗(うち2回は完敗)しているため、今年のChampionshipはライバルに勝てるかどうかが焦点になるでしょう。

ここでLondon Royal Ravens対Toronto Ultraの勝利チームに勝てれば、彼らが「Dallas Empireを破る準備ができているか?」を評価する材料が揃いそうです。

Dallas Empire (2位)– 2回戦免除

トーナメント優勝歴: Los Angeles Home Series、Chicago Home Series、London Home Series

まず、先日のToronto Ultra戦敗北は忘れましょう。Dallas Empireは間違いなくCDLの2強を担うチームであり、スタメンにはMVP候補もいます。世界王座複数回経験者2名と若き天才3名という布陣は「成功するチーム」の設計図を具現化したようなものですから。

一方で、これまで3敗を喫しているAtlanta FaZe対策は必須です。またメンバー刷新後のChicago Huntsmenとはまだ対戦していないため、こちらも注意が必要でしょう。

それ以外のチームに対しては既に格付けが済んでいると考えて良さそうですが、果たしてDallas Empireは残り2つの「ハードル」を超えることができるでしょうか?

Atlanta FaZe (1位) – 2回戦免除

トーナメント優勝歴: Atlanta Home Series、Florida Home Series

最近はリスポーン有りのモードで成績が振るっていないものの、Atlanta FaZeがCDLで最も安定感のあるチームであるという事実は揺るぎません。彼らの最大の強みは、専門家が口を揃えて「Championship優勝を決めるゲームモード」と評するSEARCH & DESTROYでリーグ最強の成績を残していることでしょう。

Atlanta FaZeにはMVP候補にしてSEARCH & DESTROYの要である選手2人、Simp (Chris Lehr)とCellium (McArthur Jovel)がいますが、それ以外のメンバーも全員が試合をひっくり返すだけの能力を備えています。

データで見れば優勝候補筆頭の同チーム。この若きチームが落ち着いてプレイに専念できれば、他のチームにとってはAtlanta FaZeがラスボスとなるでしょう。

果たして今年はどんなドラマが生まれるのか…今から待ちきれません!

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