特集

特集

コラム

いつでも見据えるのは世界。CoD公式大会9連覇を達成したLibalent Vertexリーダーにインタビュー

「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Summer」で優勝に輝き、PlayStation公式大会における前人未到の9連覇を成し遂げた、Libalent Vertexのリーダーsitimentyo選手にインタビュー。完勝した『Call of Duty: Modern Warfare』シーズンについて、そしてこの先に目指すことについて聞きました。

重ねてきた練習量を考えれば、9連覇は当然の結果

sitimentyo:Libalent Vertexは今シーズンの全勝を含め、日本国内のPlayStation公式大会を9連覇することができました。ただ、この9連覇というのは練習の結果がついてきただけで、僕らにとって驚きはないですね。それくらい練習を重ねてきたつもりです。

今シーズンからは、SMG/SRを担うLeisiaが加入しました。他のチームが大きくメンバーを変える中で、Libalent Vertexが変えたのは1人だけ。メンバーを変えるというのは、大きな賭けでもあります。僕たちは勝ちつづけているからという理由もありますが、前シーズンを含むこれまでの経験を活かすためにも、できるだけメンバーは変えないようにしていました。
 

Inaba URとは3年、xAxSyとGenGar AXとは2年、チームメイトとして過ごしてきました。彼らとは、お互いの悪いところも良いところもズバズバ言い合える、良い信頼関係が築けています。そのため、チームでの振り返りもやりやすく、練習の質がかなり上がっているなと感じます。

今シーズン、特にプレイヤーとしての成長があったと思うのは、LeisiaとGenGar AXですね。Leisiaは新加入だったこともあって、最初はチームのやり方に慣れるまでいろいろなことを指摘していたんですけど、しばらくすると彼からも意見が出てきて、良いところがどんどん増えて伸びていきました。GenGar AXは、動き方や武器を迷っていたみたいですが、途中からSMGに切り替えたあたりで方向性が定まったようです。特に「HARDPOINT」での伸びがすごかったですね。
 

Inaba URは相変わらず修行僧です(笑)。Bot撃ちも1日1000体では終わらないですからね。xAxSyは本当に安定していて、言われたこともすぐに吸収するし、全ルールで活躍している印象です。xAxSyについては、前シーズンでも言っていますけど、日本一と言ってもいいプレイヤーだと思いますね。

僕らの作戦を打ち破ってくれるチームと戦いたい

今シーズンは「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Spring」が終わった頃には、すでにチームが仕上がっていました。交流戦でも、全ルールでまったく負けない状況が続いていたんです。ルールごとに戦い方がしっかり固まっていて、「Call of Duty Challengers⽇本代表決定戦 プレシーズンマッチ」からの作戦も使いながら、経験を活かして僕らのやれることを全部やれたなと。『CoD: BO4』シーズンでも似た感覚はありましたが、そう思えたのはシーズンの終わりに近かったので、ここまで早くはありませんでした。

 

これだけ日本国内で負けなしの状況が続くと、完成したものを繰り返すだけになってしまう場面もありました。僕らの作戦を打ち破ってくれるチームと戦いたい。そう思うと、やっぱり海外のチームと戦いたいという気持ちが強くなります。ただ、今は海外に行けない状況が続いていて……。練習試合を申し込むにもping値の高さ(ping値は、相手との通信の往復にかかる時間を示す。この値が低いほど、快適に対戦ができる)という壁があり、なかなか難しいのが現状です。

「Call of Duty League」で海外チームを見ていると、Atlanta FaZeが僕たちと考え方が全体的に似ているなと思います。Atlanta FaZeがポイントを失ってしまったシーンは、僕たちが苦手とするやられ方でもあるので、それを見て対策を立てたりもしました。もし、Atlanta FaZeと戦えるとしたら、自分たちの一番得意なマップをぶつけてみたいですね。今は、世界に挑戦できない状況ですけど、自分たちの力がどれだけ通じるか試したいという気持ちが強いです。

チームとして練習以外の活動にも幅広く挑戦

昨今のコロナの影響で、日本国内の大会の開催が不透明な時期もありました。今シーズン、もし大会がなくなったとしても、僕は次シーズンも絶対にCoDの競技シーンに立っていたかったから、メンバーには「練習を続けたい」と伝えました。毎日休みなく練習していたのが、他のチームの活動状況にも影響を受けて、週3か週4になった感じですね。
 

チームの方向性として、配信や動画に力を入れていこうという話も出ました。選手として練習することも大事だけど、大会が始まった時にまた多くの人に見てもらえるように、練習以外でも積極的に活動していこうと。

 

チームのファンコミュニティもオンライン上に開設したんですが、チームメンバーみんな、そういう活動が苦手なので、どうしたらいいかわからなくて……。すごく難しいなと思っています(笑)。今のところファンコミュニティでは、普段Twitterには投稿しないような日常のことを載せてみたり、逆に試合のかなり深いところまで話してみたり。どうしたらファンの方々に喜んでもらえるか、試行錯誤しています。
 

それから、これは「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Spring」よりも前のことですが、全マップのリスポーンポイントをまとめた動画を作って、いろんなチームに配ったりもしました。リスポーンコントロールというと、このゲームでは基礎中の基礎なんですけど、CoDはシリーズを何作も続けてプレイしているからか、このあたりをおろそかにしてしまうチームが割といたんですよね。僕たちとしても練習相手がほしいし、国内のCoDシーンのレベルを底上げしたくて。

僕ら自身が2020年2月にアメリカ・ミネソタで開催された「Call of Duty Challengers」に出た時に、次のレベルに行こうとするあまり、基礎がおろそかになっている部分があると再認識したことが理由です。そこからは新しいことをやるのではなく、試合中の報告であったり、戦い方であったり、あらゆる面で基礎となる部分の見直しを徹底しました。奇抜な作戦を考えて練習するより基礎をレベルアップしていった方が、次シーズンにもつながるだろうという考えもありましたから。

Libalent Vertexを本気で倒しにくるチームが増えてほしい

僕は「CoD: WWIIプロ対抗戦」第2回から出場していますが、国内のCoDシーンを見ていると、目標が明確でないチームが多いのかなと感じます。僕らは明確に「世界一を目指す」という目標を掲げていますが、国内に「何としてもLibalent Vertexを倒す」というチームが、あまりいるように思えなくて。

SCARZは王座奪還を掲げていて、僕らもその気概を感じました。SCARZとは、事前に交流戦を一切しなかったんです。交流戦をするとレベルアップにはなりますが、お互いの手の内を見せることにもなる。彼らとの対決はすごく面白かったですね。

 

特に印象に残っているのは、「Call of Duty Challengers⽇本代表決定戦 Summer」のウィナーズファイナルでSCARZと戦った試合。最後は「SEARCH & DESTROY」で勝ったんですが、この試合に勝てたのが嬉しかった。グランドファイナルでは、ウィナーズファイナルで負けた「DOMINATION」も上手く勝てて、まだまだ実力を伸ばせるんだなって。試合の中でも、さらに成長できたっていうことが嬉しかったですね。

 

矛盾するような言い方ですけど、自分たちより強いチームが現れてほしい一方で、現れてしまうと自分たちが日本一じゃなくなってしまうから現れてほしくない(笑)。自分たちが最強であり続けたいけど、今よりもレベルアップするためには、自分たちより強いチームの存在も必要だと思うんです。僕たちとしては、もっと練習できる機会も欲しくて。フルタイムで活動しているCoDのプロチームが増えて、日中も練習できる相手がもっと増えたらいいなと思っています。

先行きが不透明な状況でも、世界一を目指す気持ちに変わりはない

いまでも、「誰にも負けたくない」、「世界一を目指したい」という気持ちは依然として変わっていません。あくまで目標は海外大会なので、いつか海外チームを倒しに行ける時まで、力を蓄えておきたいと思っています。チームメンバーとも「早く海外大会に行きたい」という話ばかりしていますね。

僕はいつか、自分で自分のことを上手いと思えなくなる日が来るまでは、選手としてプレイを続けるつもりです。チームの足は引っ張りたくないので、もし自分に自信を持てなくなる時がきたら、引退を考えるかもしれません。ただ、選手としてのプレイを諦める時が来たとしても、これまでの経験は絶対に伝えていきたい。コーチになるといった選択肢も含めて、どんな形であっても「日本を勝たせたい」と思っています。

公式SNSをフォローして最新情報をチェック!

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』を始めよう