『Chariot』は、王様の幽霊が憑りついたチャリオット(棺)を、ロープなどを使って運んでいくという、一風変わった2Dアクションパズル。「プリンセス」か「フィアンセ」を操作して「押す」「引く」「乗る」「ぶら下がる」など、さまざまなアクションを駆使して、チャリオットをゴールまで運ぶとステージクリアとなる。
ただし道中には、危険なトラップや、ルーターと呼ばれるお宝狙いのモンスターたちが待ち受ける。それらをうまく避けたり、退治しながら、チャリオットを運んでいこう。
本作の醍醐味であり、開発側でもとくにこだわったというのが、物理演算によるチャリオットの動き。とにかく重く、4つの車輪がついたチャリオットの動きは、現実と同様に、とても扱いにくい。坂道に置けば滑ってしまうし、ちょっとした段差で引っかかってしまう。
最初はなかなかうまく移動できず、コントローラからチャリオットの重さを感じるほどだろう。しかし慣れてくると、その動きを利用し、ロープで振り回して遠心力で遠くに飛ばしたり、加速させたチャリオットに飛び乗って移動したりと、まるでサーカスのような華麗な動きも可能となるはずだ。
各ステージの合間には、よろず屋で道具を入手することが可能。なかでも、ロープを地面に固定できる「ペグ」は、チャリオットを一時的に固定して動きのタイミングをずらしたり、天井に固定してチャリオットを振り子代わりにしたりと、できることが大きく広がる。
ほかにも、壁を破壊できる鳥型爆弾の「カナリー」や、移動が速くなる靴の「スプリント」など、便利アイテムが満載だ。ただし各アイテムごとの設計図を手に入れて、アンロックする必要がある。
また、購入に必要なお金(鉱石)は各ステージで入手できるが、回収できるのはチャリオットのみ。自分では回収できないので、チャリオットをうまく鉱石のある場所まで移動させていこう。
2人同時プレイが可能なことも、本作の大きな魅力。2人で協力してプレイすれば、1人ではできないアクションも可能になる。
例えば「1人が崖の上からロープでチャリオットをぶら下げて、もう1人のプレイヤーを引き上げる」「1人がロープでチャリオットを振り回し、そのチャリオットを動く足場代わりにして、もう1人が高い場所に登る」といった具合だ。
2人のアクションの組み合わせしだいでは、思いがけない行動ができることもあるので、クリアがラクになるだけでなく、クリア方法の幅も大きく広がることだろう。
物語は、王様の幽霊が気に入るお墓を探し、プリンセスとフィアンセが洞窟を冒険するというもの。どこか不思議で、独特な世界観で展開していく、コミカルなストーリーにも注目だ。
ちなみに、ゲーム中のテキストはもちろん、王様のセリフもすべて日本語吹き替えに対応。はたして、思うように動かないくせにやたら口だけは出してくる、わがままな王様が気に入るお墓は見つかるのか!?
とある王国で、一人の王様が亡くなりました。
娘のプリンセスとそのフィアンセは、王様を弔うべく『棺(チャリオット)』を運んでいました。
ところがお墓に着いたとき、王様の幽霊が現れて「こんなみすぼらしいお墓はイヤじゃ!」とワガママを言い出したのです。
かくしてプリンセスとフィアンセは、王様にふさわしい伝説の王家のお墓を目指し、チャリオットとともに冒険の旅へと出発することとなったのでした。
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