『ホラート』は、とある怪奇事件を題材に制作されたホラーアドベンチャーゲーム。
舞台は1990年代でウラル山脈。
主人公は、地図とコンパスと自分自身の能力だけである逃亡者を捕まえようとしている所から物語は始まる。
事件の起きた雪山を探索するうちに、誰もいないのに変な声が聞こえたり、ありえない幻視を見たり……「ディアトロフ峠事件」という、逃亡者が解決できなった怪奇事件の真理に近づいていく。
リアルとフィクションを混ぜた世界で、一人称視点の主人公を操作し、雪山で起きたミステリーの背景を知ることになる。
その真実を受け入れられるかどうかは、また別の話……
モデルの「ディアトロフ峠事件」は実際に1959年起こった事件。
ウラル山脈でスノートレッキングをしていた大学生9名が謎の死を遂げたという怪事件。男性7名と女性2名の学生たちは、目的地のオトルテン山に行く途中、天候の悪化で道に迷い、西にあったホラート・シャフイル山(マンシ語で「死の山」の意)でテントを設営することに。
数日経っても連絡が来ないということで、大学のほうから救助隊を送った。その後、軍と警察も動き、テントを見つけた。
しかし、テントが引き裂かれ、中に誰もいなかったのに荷物は置き去りにされていた。テントから靴下と裸足の足跡があった……
9人の遺体は見つかったが、下着のままだったり、肌がオレンジ色に変色したり、外傷はなかったのに骨が折れたり、舌と目が失われたり、謎が多かった。
捜査当局は「抗いがたい自然の力」によって9人が死に至ったと結論付けた。
50年経った今でも未解決の事件。
物語はいきなり聞こえてくるナレーションと雪山で見つけたノートを通して語られる。
説明はなく、もらった情報をどう整理するのか、あくまでプレイヤーの役割になる。
ホラーゲームなのに、化け物がいきなり飛んでくるなどのドッキリ要素より、環境がもたらす孤独の緊張感で、プレイヤーがサイコホラーの主人公として物語に入り込める。
極めてリアルなグラフィックスとオオカミの遠ぼえなどの夜の静寂で、本当に雪山を検索しているように感じ、その中に現れる幻や怪奇現象も本物ではないかと疑い始める……
当時のソ連領は秘密兵器実験を行っていたというリアルな背景設定もあり、ゲーム内で超常現象が起こるなどの、リアルとフィクションを混ぜることでプレイヤーがホラートの超常的な世界に引き込まれる。
道のない地図とコンパスだけで雪山を探検する本格的なサバイバルゲーム。
トラッキングなどはもちろんなく、地図を見ても自分がどこにいるのかは分からない。苛酷な環境と戦いながら地図に書いてある座標をめぐる。時々出てくる幻を避けることを忘れずに…
ゲームを終わらせるためには、雪山を探索し、1959年の事件の捜査に関するレポートを集めないとならない。新聞の記事や主人公が所属している研究部のリポートなどもあり、断片的な情報で少しずつ事件の詳細を組み合わせる。
発売元 | (株)オーイズミ・アミュージオ |
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ジャンル | ホラーアドベンチャー |
CERO(対象年齢) |
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プレイヤー | 1人 |
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