赤い毛糸の玉から生まれたあみぐるみのような主人公・ヤーニー。彼を操作して写真の中にある想い出の風景を探索しながら、おばあさんと家族の記憶を紡いでいくハートフルなパズルアクションゲームが、本作『Unravel』だ。
『Unravel』は、エレクトロニック・アーツとスウェーデンの開発会社・Coldwood Interactiveがタッグを組んで開発しており、北欧の自然を反映した美しい風景が見どころの1つだ。アクションパズル的な仕掛けも多く、頭を使って難所を乗り越えていく手ごたえのある冒険が楽しめる。
▲まるで、実際の毛糸が動いているような手作り感のあるヤーニー。美しい自然の風景と相まって、小さなヤーニーと一緒に冒険しているような気持ちになれるかもしれない。
ヤーニーは、自分の体から伸びる赤い毛糸を巻き付けてロープのように使うことができる。毛糸は、振り子のように体を揺らして遠くへ飛んだり、ジャンプ台を作って高所へ登ったり、自分だけでは持てないような重い物を引っ張ったりと、ありとあらゆる場面で役立つ重要なものだ。
基本的には、周囲にある道具と自分の体から出る毛糸を利用すれば、どんなギミックでも解くことができる。道に詰まったら冷静に周囲を観察し、何度も毛糸を巻きつけたり外したりしながら、最適な解法を見つけて乗り越えよう。
▲毛糸と道具を組み合わせることで、新たな道が開けることも。水車の上で走って回転させたり、ギリギリでジャンプして飛び移ったりと、時にはちょっとしたアクションが必要な場面も存在する。
ちなみに、ヤーニーの毛糸には長さの限界がある。ギミックを解けても、限界まで毛糸を伸ばしてしまうとそれ以上進めなくなってしまうことも……。道中にある毛玉を見つければ、毛糸の長さを延長できるので、残りの毛糸に注意を払いつつ、毛玉を探しながら進んでいこう。
本作には、言語やテキストによる詳細なストーリーは存在しない。その代わり、ステージをクリアすることでおばあさんの想い出のアルバムが埋まっていき、その写真を見ていくことで、プレイヤーの知らない家族の想い出をヤーニーと一緒に共有できる。
また、海や山を越えてヤーニーと冒険し、道中で見つかる“おばあさんの想い出”を回収するうちに、プレイヤーの心にさまざまな思いが残るはずだ。
なお、ステージ各所には隠しアイテムのような“秘密”のバッジも存在する。これらを集めるやり込み要素もあるので、クリアした人やアクションが得意な人も楽しめるようになっている。
© 2016 Electronic Arts Inc. Unravel is a trademark of Electronic Arts Inc.