俺の屍を越えてゆけ 続編への道 「俺の屍を越えてゆけ」続編の進捗状況について、随時お伝えして参ります!

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制作日誌9: 試作→本制作フェイズへ突入!

2013.6.6

SCE『俺屍』制作チームです。今日は、ちょっと興奮して日誌を書いています!
僕らチームはもちろん、皆さんも喜んでいただけるかと思いますが…


『俺の屍を越えてゆけ』の続編が、

ついに…

ついに!

「 本制作フェイズに突入しました!」


パチパチパチパチパチパチパチパチ!

と、頭の中では割れんばかりの拍手を想像して書いてますが、
現実は…今日も独りで居残り日誌です。PCからキーボードのカチャカチャ音だけが寂しく響いてます。

というか事前の説明が無いと、皆さんも「本制作フェイズ」って言われても良く分からないですよね。

簡単にご説明差し上げると…

これまでの『俺屍』続編は「試作」というフェイズでして、製品を想定した一部分だけを制作し、おもに技術的な検証を行っていました。
そして今回の「本制作」というのは、会社としてビジネス判断もビシっと決めたうえで、発売に向けてスタジオ内でGoサインが出た! というステータスなのです!

このフェイズが切り替わるときに行われるのが「ゲート審議」と社内で呼ばれている会議で、
この会議にはスタジオの役員メンバーやマネージャークラスはもちろん、関連部署の中心メンバーなど、そうそうたる面子が出席しています。
緊張感あふれる空気の中でプレゼンし、今後の制作費や発売想定時期などのロードマップを精査、その際にお偉いさんから色んなツッコミを受けるという、とてもシビアな場なのです。

あまりにシビアなのでその詳細は割愛しますが、
このゲート審議は、タイトルの命運を決める、まさに制作チームとマネージメントチームの真剣勝負の場といえます。
場合によっては、ソフトの制作を見送る…というシナリオも…お、恐ろしい!

ちなみに、この場にカメラを入れたのは社内初だそうで…カメラを持った日誌担当を見て、お偉いさんに本気でニラまれてしまいました。
「なんでお前カメラもってるの?」と怒られた瞬間、ふんわりとクビを覚悟しましたし、あやうくチビりそうになったのは内緒です。

(実際、様々な立場の人が出席している会議なので、写真にボカシを入れることで撮影許可をいただきました)

決死の覚悟で取材した分、今回は、かな~りレアな日誌をお届けできそうです。
それではさっそく、先日の会議の模様をお楽しみください!

↑重々しい空気の会議室に颯爽と現れたのは、ご存知、業界の暴れん坊プリンス(桝田さん)。
前回の日誌のトンでもないオチは担当として憤り中ですが、今日はチーム一丸で力を合わせていきますよ。

朝一番に千葉から品川のオフィスにお越しいただき、ご本人から直々にプレゼンしていただけるということで、張り切って撮影を開始しました!
桝田さん、頼みます! 続編の面白さをスタジオ首脳陣にガツンと説明してやってください!

↑続いてワールドワイドスタジオの大ボスである吉田修平さまが登場。社内では“吉Pさん”などと愛称で呼ばれていますが、そのPはプレジデントのPとか、ノリ●ーのピーでもなくて、放送禁止用語の「ピー」音が元ネタです。

「うちにさぁ、吉 ピーーーー っていう、すごい●●な人が居てさぁ」という感じで使用していたのが、
いつの間にか「P」に変わりラブリーなニックネームになっていますが、そもそもの由来は邪悪です(笑)

会議中に睨まれたものは恐怖のあまり石化するので、この日誌では写真に目線を入れて弱体化させて掲載してみます。

↑いよいよプレゼンが始まりました。これまでの成果報告や今後の課題や解決策、マスターUpまでのスケジュールなどを先輩アソシエイトプロデューサーが流れるようなプレゼンで説明していきます。

その間も、吉 ピーーーー さんは鋭いまなざしでモニターに映し出される資料を見つめています。
スタジオの首脳陣の中でも、あからさまにオーラ10倍増しの威圧感です。

そりゃそうですね、国内外すべての制作スタジオを束ねるドンですから。
この後、何を言い出すのか…と考えるだけで、シャッターを押す手も震えてしまいます。

↑続いて、この日のために用意した最新のUXビデオを放映!
続編の新たなシステムを中心に、戦闘シーンをはじめとする迫力豪華グラフィックでこれでもか! とアピールします。
チームのすべての想いをこの必殺ビデオに込めて、スタジオ首脳陣のハートを鷲掴みにかかります!

↑そしてここで、ちょっとプレゼンが脱線。
突然先輩が「続編の制作過程をうちの担当に日誌形式で書かせてまして、これが結構好評なんですよー」と説明し始めました。
なぜここでそのアピール? というか、僕らが日誌を細々と書いているのは社内の皆さん、ほとんど知らないと思うのですが…。
とにかく急にゲームの説明から日誌の話題になったので、この瞬間だけ皆さんザワザワっとしていました。
「…なに、これ…? 誰書いてるの?」と(笑)

正直、ものすごく恥ずかしかったです。先輩、日誌の報告は審議に必要ないでしょう…。

↑謎の日誌アピールはさておき、いよいよここで桝田さんのプレゼンです。
この日の桝田さんのプレゼンは、資料も映像もありません。ゆっくりと、続編への想いをスタジオ首脳陣に語りかけていきます。
普段も静かな会議室内が、この時だけはさらに、深い深い海の底にいるかのような錯覚に。

派手な台詞やパフォーマンスはありませんが、淡々と言葉を紡ぐ桝田さん。
ただそれだけで参加者全員の心を一瞬にして掴む。さすがの一言です。

思わずマジメに書いちゃいましたが、桝田さんの言葉のひとつひとつには、これまでの制作人生の出汁(だし)みたいなものが自然に染み込んでいるんじゃないでしょうか。

とにかく、ものすごい説得力です。小手先ではない、魂から発している言霊というか、これぞクリエイターという凄みさえ感じました。

「新しいチャレンジも計算が立ったし、ここから先は、このゲームを遊んだことのない人も意識したい」という意気込みや、「使いやすさとAIの強化にも力を入れたい。使いやすさとは、例えば討伐から次の出撃まで、目標はボタン5回で」といった具体的な例も出ていたのが印象的でした。

↑すっかり良い話で終わりそうなところ、うちのボスの存在を忘れていました。
桝田さんの言葉をジーっと聞く吉 ピーーーー さん。本人からすれば普通に聞いてるだけなんでしょうけど、
僕らから見ると、まるで獲物を狙う肉食獣のような…。絶対なんか色々と頭の中で考えているに違いないです。

↑「◎△×■$☆ШΦω、д*БΠΘ~!?」

ここで吉 ピーーーー さんが桝田さんに対して怒涛の質問攻め。あまりに多岐に渡る質問(しかも鋭い話ばかり)だったので日誌では書けないことばかりですが、正直緊張してて何を言ったのか良く覚えていません(笑)

↑「それに関しては#☆@£жёИかと。それとл¥%ⅵз>ヾ@ ですかね」

桝田さんも即座に回答。この辺りでIQ高い人たちの頂上会話にまったくついていけず…。
僕に出来るのはとりあえずシャッターを切ることくらいでした。

↑様々な質問を受ける桝田さんとSCE『俺屍』制作チーム。アピールしたいことはすべて言えたと思いますが果たして…。
当然この時は本制作に入れるかどうか分からなかったので、さすがにちょっとドキドキしていました。

↑プレゼンも終わり、別室で審議の結果を待つ桝田さん。さきほどまで億単位のビジネスの話をしていたのに、
何事もなかったようにノンビリしています。「ちょっと時間が空くんでしょ? タバコ吸いに行って良い?」と、すっかりいつもの桝田さんです。

このお方、やはり大物です。前回の日誌でディスってしまい、本当に申し訳ありません。
今後は敬意を込めて、暴れん坊プリンスと呼ばせていただきます!



さて、一旦ここで『俺屍』チームは全員別室に退席。先ほどの会議室ではスタジオ首脳陣が残って、大人の会話を繰り広げている模様です。
恐らく、お金の話など、とっても生々しい話をしているのでしょうが、人間、聞かないほうが良いこともあると思いますし、ここは黙ってジャッジを待つこと数分…。


結局、待ったのは時間にして5分ほどだと思いますが、これがもう本当に長く長く感じられること!
再び首脳陣が集う会議室に呼ばれると、ここで待望の一言がプレジデント吉 ピーーーー さんの口から飛び出しました。
「桝田さん、続編の完成楽しみにしていますよ!
『俺屍』を、ファンはもちろん、新しいユーザーにも必ず届けてください!」



やりました!

今後の制作に必要な予算や期間、そして桝田さんと僕らの夢が、JAPANスタジオ全員の夢となった瞬間です!
後日、うちに15年くらい在籍している他チームの先輩に話を聞いたところ、「あんなに順調でなごやかに承認されたのって、初めて見たよ!」と驚いていました。 う、嬉しいっ!

気になる発売は…さすがに今年は制作に専念すると思いますが、皆さん楽しみに待っていてください。
お待たせした分、あっと驚く『俺屍』をお届けできると思います。

書いているだけでゲート審議の様子を思い出し、今でもドキドキしちゃいますけど、
ここからが本番です。気を引き締めます。TGS近辺で色々とアクションを起こしたいですねー。

とにもかくにも続編への道のゴールが見えてきました!
あとは桝田さんとアルファ・システムさん、そしてSCE制作チームの結束力を更に高めて、全力疾走あるのみです。

皆さん、これからもどうぞ宜しくお願いします!

↑めでたくゲート審議通過。本当に良かった!
せっかくなので桝田さんと吉 ピーーーー さんで記念写真もパチリ。
『俺屍』的にいえば交神の儀の決定的写瞬間ですね。
この二人の遺伝子がクロスしたら、怪獣みたいな子が生まれそうです。同性同士で本当に良かった。

今週はここまで。次回は熊本での決起集会の模様をお届けしようかと思います。
さぁ、色々と盛り上がってまいりました!

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