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『LIMBO』は、デンマークのインディーメーカー“Playdead”が開発した、横スクロールアクションアドベンチャー。運命に逆らい、『LIMBO』の世界へと足を踏み入れた少年が、離れ離れとなった妹を探しながら冒険する。すべてが影で描かれた目を引く“モノトーングラフィック”と、容赦のない“死の描写”で、全世界で話題を呼んだ作品である。
少年が進むべき道には、行く手を阻む「罠」が仕掛けられている。だが、冒険者でもヒーローでもない非力な彼にできるのは、ちょっとしたジャンプや、“ツタに捕まる”など、近くにあるものを調べて利用することだけ。
画面をじっくり観察して、ときには罠を飛び越え、ときには足場自体を動かしていき、正しい道を切り拓くパズル要素がゲームの中心となる。
デフォルメ調のグラフィックで描かれる『LIMBO』の世界だが、少年の前に立ちはだかる罠はどれもシビアなものばかり。そこに足を踏み入れた者に与えられるのは、無慈悲な“死”だけ。
もし運悪く死を迎えてしまったとしても、すぐにその直前からやり直すことが可能。一見してわからない罠も多いため、一度ハマってから何度も試して解法を探すというのが、本作の基本プレイスタイルとなる。
少年の行く手を阻むものは、自然が作り出す罠だけではない。人為的な仕掛けをはじめ、巨大生物、さらにはヒト(?)までもが、容赦なく少年に襲い掛かってくる。もちろん、戦う術がない少年にできるのは、逃げることだけ。一瞬でも気を抜けば、待っているのは死のみである。
『LIMBO』は、徹底されたモノトーングラフィックで構成。主人公の少年をはじめとしたすべてのキャラクターは、影絵のようなシルエットで描かれている。しかし、色調の違いで闇の中の光を繊細に表現したり、霧がかかったような描画でフォーカスする部分を変えて遠近感を演出するなど、モノトーンながらも随所に映像へのこだわりが感じられる。
また、BGMをあえてなくして環境音のみを鳴らす手法も、少年の孤独な心情をひしひしと伝えてくれる。同時に“音”もまた攻略の重要な手がかりとなっており、映像と音の両面から『LIMBO』の魅力を体感できるだろう。
少年が罠にハマって命を落としてしまうシーンも、本作の注目ポイント。ほかのゲームであれば暗転で済ませてしまう部分も、『LIMBO』では少年が“どのように命を落としたか”をゲーム中のアニメーションで、こと細かに表現される。
目を覆いたくなるショッキングな場面も多いが、ただグロテスクなだけでなく、少年に与えられた運命がどれだけ過酷なのかを示すバロメーターにもなっている。すべてを乗り越えた先に待つ結末は、少年にとって幸せなものになるのだろうか……。
Playdead ApS
配信日 | 2011年8月4日 | ||
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ジャンル | アドベンチャー | ||
フォーマット | PS3 | ||
販売形態 | ダウンロード | ||
PSN℠ | 対応 | ||
CEROレーティング (対象年齢) |
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プレイヤー | 1人 |