PlayStationで復刻したクラシックアーケードゲーム

1980年~1990年前半に発売され、現代ゲームの礎となった往年のクラシックアーケードゲームを紹介。PlayStationでゲームの歴史を感じてみよう。

シューティングゲーム

40年前から現代に受け継がれるシンプルで最も奥深いゲームジャンルです。1980年代の花形だったアーケードゲームの熱い魂が伝わってくるでしょう。

ギャラガ(1981年)

『ギャラガ』は1979年の前身作『ギャラクシアン』と同じく、このジャンルのパイオニアである『スペースインベーダー』(1978年)をもとに様々な改良を施した固定画面のシューティングゲームだ。

  • 画面上のすべての敵を倒して次のステージに進もう。シンプルだが判断力と反射神経が試されるゲームだ。
  • 捕虜になった戦闘機を取り返してアップグレードし、攻撃力を高めたデュアル・ファイターにしよう。

グラディウス(1985年)

コナミは横スクロールの宇宙シューティングゲーム『グラディウス』で、どのパワーアップをいつ使用するかという決断をプレイヤーに委ねることにより、このジャンルに革命をもたらした。

  • 超時空戦闘機ビックバイパーを操り、攻撃力とスピードを駆使して敵を倒せ。
  • 各ステージでパワーアップを集めてレーザー攻撃やスピードアップなどの能力を強化しよう。

魂斗羅(1987年)

手ごたえある難易度でも有名なコナミの横スクロール式ラン&ガンゲーム。腕に覚えのあるアーケードプレイヤーでも油断のできない戦いが待ち受けている。

  • 従来の横スクロール、固定画面シューティング、サードパーソンシューター風3Dの3種のステージが用意されている。
  • このパッケージには国内版と海外版が収録されているが、これ以降のシリーズ作品も楽しみたい場合は、『魂斗羅 アニバーサリーコレクション』もチェックしよう。

世界初のアーケードゲームは?

1962年の『スペースウォー!』をもとにTed Dabney氏とNolan Bushell氏が開発した1971年の『コンピュータースペース』が、世界初のアーケードゲームと言われています。Dabney氏とBushell氏はのちにAtariを創業し、『ポン』を発売して大成功を収めました。そのあとはご存じのとおりです。(『ポン』をはじめとするAtariのヒット作は『Atari 50』で楽しめます)

アクションゲーム

シューティングゲームの攻撃するという要素とジャンプアクションの避ける要素が組み合わさり、バリエーションが大きく進化したジャンルです。

ダブルドラゴン(1987年)

1980年代で最も優れたベルトスクロールアクションゲームのひとつであるテクノスジャパンの『ダブルドラゴン』は、『熱血硬派くにおくん』の続編として開発されたが、独立した作品となった。

  • この作品では、敵を倒すだけでは済まない。協力プレイでジミーとビリーが生きたままエンディングを迎えると、誘拐されたマリオンの心を掴むため、この二人の兄弟が争い合うことになる。
  • 『ダブルドラゴン』だけでは満足できないのなら、『熱血硬派くにおくん』や『ダウンタウン熱血物語』など18作品が収録された『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』も楽しもう。

悪魔城ドラキュラ(1988年)

悪魔城ドラキュラ」シリーズ初のアーケード作品『悪魔城ドラキュラ』がPlayStationに登場。ドラキュラから妻を救い出そうとするシモン・ベルモンドの冒険が誰でも体験できるようになった。

T.M.N.T. スーパー亀忍者(1989年)

TMNT: The Cowabunga Collection』の収録作品としてPlayStationに登場したこのベルトスクロールアクションゲームは、1980年代の原作アニメのファンを驚かせた。

  • コナミは4人同時プレイに対応したこのファイティングゲームでアニメの雰囲気とエネルギーを見事に再現。4人が一人ずつタートルを操作し、人気の悪役たちと戦う。
  • 『TMNT: The Cowabunga Collection』では、プレイヤーはスタート時のレベルを選択したり、HPを調整したり、高難易度の「ナイトメアモード」を選択したりできる。

『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Arcade Game』は『Teenage Mutant Ninja Turtles Cowabunga Collection』でのみプレイ可能だ。

ミスティックウォリアーズ(1993年)

人気作『サンセットライダーズ』を開発したコナミのチームが手掛けた、忍者がテーマのハック&スラッシュゲーム。2023年に初めて家庭用ゲーム機に移植された。

  • 遥か昔の作品であるものの、この横スクロールゲームは、『魔界村』(上述)や、家庭用ゲーム機メガドライブの名作『ガンスターヒーローズ』など、高難易度作品が好きなプレイヤーにうってつけの名作だ。
  • ソロまたは2人~4人の協力プレイで邪悪な巨大企業"SKULL"を相手に戦い、誘拐された仲間を救出しよう。

アーケードゲームのクラシック作品とは本当にそこまで難しいのだろうか?

かつてのアーケードゲームでは、劇的に難易度が急上昇したり、とにかく手ごわいボスが登場することがよくありました。ほとんどの作品は、たくさんお金を使ってもらえるようにプレイヤーが何度も挑戦するように設計されていたことが理由の1つかもしれません。PlayStationでは、これらの作品の多くにも便利なセーブ機能が追加されており、「続ける」ボタンを押し続けてもお金はかかりませんのでご安心ください!

キュートなキャラクターゲーム

ドット絵は懐かしいですか? それとも見たこともない新しいものですか? 世界初のアーケードゲームが登場してから50年、クリエイターと技術者の努力によって様々なキャラクターたちが誕生しました。

フロッガー(1981年)

アーケードゲーム黄金時代の人気作品のひとつ。コナミの初期作品であり、シンプルだが奥深いゲーム性を備えたゲームだ。

  • 様々な障害を乗り越えながら迷子のカエルを遠くの川まで送り届けよう。5匹送り届けると、ゲームは次の難易度に進んで繰り返される。
  • 道路にはたくさんの車、川にはワニなどの障害が待ち受けている。カエルが死んでしまうと、どくろマークが画面に現れる。

ディグダグ(1982年)

パックマン』の2年後に登場したナムコの『ディグダグ』は、あらかじめ決められた通路を進むのではなく、プレイヤーが自分で道を掘り進んでいく迷路ゲームだ。

  • 洞窟探検家のディグダグになり、敵を膨らませて破裂させ、岩を落として押し潰してやろう。
  • 全部で256面ある『ディグダグ』は、手ごわいアーケードゲーム黄金時代のヒット作品のひとつだ。このゲームプレイは、ナムコが後に開発したシリーズ『ミスター ドリラー』に引き継がれた。

パックランド(1984年)

「プラットフォーマー型」と呼ばれる史上初の横スクロールアクションゲームとして誕生したのは1981年の『ジャンプバグ』だが、モダンなアクションゲームの基礎を築いたのは『パックランド』だ。

  • フェアリーの国のさまざまなステージを左から右へと駆け抜けるパックマンを操作して、障害物の数々やおなじみのオバケを回避しよう。
  • 『パックランド』は単品での販売のほか、1980年の第1作目など多数のシリーズ作品を集めた『PAC-MAN MUSEUM+』コレクションにも収録されている。

バブルボブル(1986年)

単一画面で展開するアクションゲームで、泡をはくドラゴンのバブルンとボブルンを操作し、できるだけ早くすべての敵を倒すことを目指す。

  • 敵を泡の中に閉じ込め、弾き飛ばして倒そう。文字を集めて「EXTEND」を達成するとライフが1つ増える。
  • 『バブルボブル』は全100ステージをどのようにクリアするかでエンディングが異なる。そして続編となる名作『レインボーアイランド』につながっている。

ワンダーボーイ(1986年

セガの『ワンダーボーイ』第1作は、続編よりもシンプルだが純粋な魅力にあふれたアーケードゲームだ。

  • タマゴを割るとスケートボードや天使などのパワーアップアイテムが入手できるが、中には呪いや毒が入っているものもあるので注意が必要だ。
  • 『ワンダーボーイ』はシリーズ4作を収録した『Wonder Boy Collection』、またはさらに多くのシリーズ作品を収録した『ワンダーボーイ アルティメット コレクション』でプレイできる。

アーケードゲームの「黄金時代」とはいつだったのか?

『スペースインベーダー』が発売された1978年から1980年代半ばまでをアーケードゲームの黄金時代とする考えが一般的です。商業的に大きく発展し、数々のイノベーションが生まれ、ゲームがメインストリームの文化として認知された時代でした。

スポーツゲーム

古くからスポーツゲームのタイトルは数多く、実際のプレイよりもアーケードゲームでスポーツのルールや楽しさを教わったキッズも多かったでしょう。

TRACK & FIELD(1983年)

コナミの『ハイパーオリンピック』は、アーケードゲーム愛好家が他プレイヤーやコンピューターと対戦してボタンを連打できる競技を集めたゲームだ。

  • 100メートル競走、走高跳、やり投、走幅跳、110メートルハードル、ハンマー投の6種目で競い合おう。
  • 親しみを込めて「ボタン連打ゲーム」と呼ばれるようになったジャンルのパイオニアである『TRACK & FIELD』のアーケード筐体は、発売後、ぼろぼろになったボタンの交換が行われたそうだ。

空手道(1984年)

上述の『ダブルドラゴン』を生み出したテクノスジャパンは、データイーストによって発売された世界初の対戦格闘ゲームの開発も手がけている。

  • 現在の格闘ゲームとは異なり、『空手道』では2本のレバーを操作して様々な動きを行うほか、HPゲージが存在しない。攻撃が成功するとポイントが与えられ、先に2ポイント獲得したプレイヤーが勝者となる。
  • 少しコミカルなボーナスステージでは、プレイヤーが突進してくる牛と対決できる。……『ストリートファイターII』の車やレンガよりもシュールな味わいだ。

10ヤードファイト(1984年)

シンプルだが激しいアメリカンフットボールのゲーム『10ヤードファイト』は、のちに世界初の横スクロール格闘アクションゲームとなる『スパルタンX』を開発したアイレムの初期のヒット作だ。

  • いくつかのオプションとともに1プレイをこなし、高得点を狙う。通常のタッチダウンなら5000点、キックオフリターンでタッチダウンすると20000点だ。
  • 本作はアメリカンフットボールを初めてゲームにすることに成功した作品で、フィールドに役割の異なる選手が配置され、あの「Madden NFL」シリーズに道を開いた。

エキサイティングアワー(1985年)

テクノスジャパンが開発した『エキサイティング・アワー』でレスラーのダイナマイト・トミーとなり、様々な対戦相手に挑もう。

  • 目標は、テクノス・レスリング・アソシエーションのランキング上位を目指すこと。対戦相手にはInsane Worrior、Blues Bloodyなどが名を連ね、試合はテレビ中継されているように演出される。
  • テクノスジャパンは1989年にWWF(現WWE)をテーマにした初のアーケードゲームを発売しており、そちらにはハルク・ホーガンやアルティメット・ウォリアーなどのWWFのスーパースターが登場している。

得点王(1992年

1990年代には、高品質なサッカーゲームが複数発売されたが、SNKがネオジオで発売した『得点王』には特に素晴らしいアーケードモードがある。

  • たった2つのボタンだけを使う『得点王』は、『EA SPORTS FC 24』のような今日のタイトルに比べればシンプルで気軽に遊べるゲームだ。
  • プレイヤーはイングランド、イタリア、ブラジルなど12のナショナルチームからチームを選び、SNKカップ優勝を目指して対戦する。